4 昼間の訪問者

 午後1時、僕とドロップはおにぎりを食べていた。突然外からインターホンの音が鳴った。誰か来たのだろうか。


「ヒユ君、ヒユ君! ドア開けてくれよー」

 この声はシロツメさんかな、どうしたんだろう。ていうか……僕家教えたっけ?

「あ、今開けます!」

「こんにちは、ヒユ君。ちょっとドロップの様子を見に来たんだ」

「そういうことですか。ドロップは元気です。あと、さっきまで2人でご飯を食べていました」

「そっか、それは良かった。ボクはまだ昼食食べてないんだ。君の家になんかある?」

「ええっと……カップラーメンならありますけど……」

「ありがとう! 君は命の恩人だよ! じゃあそれもらうね」


 僕は「ちょっと待っててください」と言ってからキッチンの棚からカップラーメンを取り出してシロツメさんに渡した。ここで食べていかないのかと聞いたけど「頭のこれ取らなきゃいけないからやだ」と言われた。ドロップの様子を見ると言っていたけど、あとは特に何も言わずに帰ってしまった。ドロップは僕がシロツメさんと話してる間とても静かにしてた。

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