第6話 魔法とスキルの基礎知識
現在、ジュンタとハルドは新米冒険者の町
、メルン町へと向かっている。その途中でジュンタはハルドに対して1つの疑問をぶつける。
ジュンタ「ハルド。」
ハルド「何だ?」
ジュンタ「さっき、見たことない技使ってたよね?衝撃波?とか、あと、素早く体当たりして来たりとか。」
ハルド「ああ、『魔法』と『スキル』のことか?」
ジュンタ「何それ?」
ハルド「冒険者が探索や戦闘でよく使う重要な能力だよ。もしかして初めて知ったか
?」
ジュンタ「うん。聞いたことはあるけど、実際に見たのは初めて。」
ハルド「そうか。ギルドでも聞けると思うが、俺が特別に教えてやろうか?」
ジュンタ「いいの?」
ハルド「おう。冒険者には絶対に必要な知識だから今のうちから知っておいた方がいいぜ。それに、俺もどういうもんか再確認できるしな。」
ジュンタ「じゃあ、お願い。」
ハルド「おっしゃ、耳かっぽじいてよく聞いとけ………。」
そして、ハルドは魔法とスキルの説明を始めた。
ハルド「ウォッホン!」
ハルド「まず、魔法ってのは、自分の体力を“魔力”に変えて意のままに発するものだ
。」
ジュンタ「へ~。1回魔法使うとどれくらい体力消耗するの?」
ハルド「人によるんじゃねえか?俺は『少し疲れるかな?』くらいには持ってかれるな。」
ジュンタ「なるほど。」
ハルド「そんで、魔法には大きく分けて2種類あるんだ。」
ハルド「1つ目は《
ハルド「もう1つは《
ジュンタ「ふーん。珍しいんだ。」
ハルド「ああ。現に俺も《
ジュンタ「そうなんだ。他には?」
ハルド「そうだな。あと、魔法にはその威力の階級があるんだ。」
ジュンタ「階級?」
ハルド「ああ。下から順に、初級、中級、上級、そして特級の4段階ある。上に上がるほど強くなるし、当然扱いが難しくなる。特級魔法ともなれば、使い手はほんのひと握りだ。因みに、俺が使っている風魔法は初級だ。」
ジュンタ「あれで初級なの?魔法ってすげえな。」
ハルド「まあ、初級といえど十分戦闘で使えるようにはなってるからな。同じ階級の同じ属性でも使う人によって威力は異なる
。」
ジュンタ「なるほど。」
ジュンタ(魔法って使えるだけでも凄いことだよな。それにしても、特級魔法か………冒険者として腕を上げればいつか使えるかもしれないし、使う人にも会えるかもしれないよな。敵にも魔法を使ってくる奴がいるかもしれないから、その時は気をつけないとな。)
ハルド「んで、魔法はそもそも使えるのか
、使えるならどの属性の魔法が使えるかは
“魔法場”という施設で確かめる事ができる
。」
ハルド「また、魔法の腕は戦闘を重ねるか
、今言った“魔法場”での訓練で上げられる
。」
ジュンタ「まとめると、魔法には属性や階級があって、より強い魔法を使いたかったらそれなりの腕が必要ってことか。」
ハルド「そういうことだな。じゃあ次は……
…」
ハルドが魔法の説明を一通り終えて、スキルの説明に移ろうとしたその時………
ガサガサガサ………
ポヨーン!
近くの草むらからスライムが出てきた。ゴブリンと同じく有名な魔物である。
ハルド「おっ、ちょうどいいのがいた。」
ジュンタ「何だあれ!?ぷよぷよしてるぞ
。」
ハルド「“スライム”ってんだ。“ゴブリン”と同じ魔物だ。」
ジュンタ「これもなのか。」
ハルド「見てろ………」
ハルドはスライムに技を使う所をジュンタに見せるつもりだ。
ハルド「喰らえ!」
ハルド「《エアー・
ハルドはスライムに向かって剣を振り下ろし、風の衝撃波を飛ばした。そして、スライムは消し飛んだ。
ハルド「初級の風魔法は《エアー》っていうんだ。」
ハルド「魔法の発動のしかたは割と自由だ
。剣にまとうも良し、手から出すのも良し
。」
ジュンタ「決まった使い方しかできない訳じゃないんだね。」
ハルド「そういうことだ。」
ハルドがスライムを倒し、2人は再び歩き始める。
ハルド「次は『スキル』についてだな。」
ジュンタ「うん。」
ハルド「まあ、スキルってのは戦闘でよく使う“技”みたいなもんだ。」
ハルド「これは個人が保有するもので、冒険者としてデビューする時にランダムに貰えるんだ。」
ジュンタ「へぇー。冒険者なら誰でも持ってるんだね。ハルドはどんなスキル持ってるの?」
ハルド「俺のスキルは《
ジュンタ「俺が冒険者になったらどんなスキルが貰えるんだろうな?」
ハルド「さあな。でもお前、戦闘の訓練はある程度積んでるんだろ?格闘系のスキルとかだったらいいな。」
ジュンタ「確かに。そういうのが貰えたらありがたいよな。」
魔法とスキルの話を大体終えた。そして暫く歩いて………
ハルド「ここだ。」
ジュンタ「やっと着いたな。」
2人は冒険者になるのに最適な町、メルン町へ着いた。そして町へ入り、これからの事を考えるのであった。
To be continued
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