人物紹介(IF1章までの登場人物)

※注意

 IFルートの話は本編主人公である立花タカシとゲーム主人公である武田カイトの人格が入れ替わったパターンの話です。

 本編主人公の前世の本名が田中ミノル、ゲーム主人公の前世の本名が武田カイトだったという事にしています。そのため本編ゲーム主人公の名前が武田カイトだったのに対し、IFルートのゲーム主人公の名前が田中ミノルに変わっています。

 また物語を面白くするために本編の大きな改稿が必要の無い範囲で追加設定をしていきます。

 筆者が把握していない部分で本編と齟齬が出る場合があります、気が付いた場合は本編に手を加えていくつもりでいます。大筋は変えるつもりはありませんがご了承ください。


○田中ミノル

 恋愛SLG(以下ゲームと呼ぶ。)の主人公に本編の立花タカシの前世の人格が転生した本作主人公。1年1組。

 生誕初期に自身がゲームの主人公に転生した事を把握したが、元来の真面目な性格の通り自信を律した生活を送った。但し主人公であるという特別感により、本編主人公に比べてより前向きな性格になっている。

 かなり幼少期に後述のゲームのヒロインで幼馴染の綾瀬カオリに恋をしてしまい、それに恥じない努力をした。但し前作主人公より高校までは成長が遅い(ゲーム初期は最底辺のステータスから始まるという設定を反映)ため入学当時は若干劣っている。

 前世に溺れて死んだ経験から本編主人公と同じタイミングでスイミングに通い始めた。中学校までの本編主人公より能力は劣っていたが、父親の急逝によるスイミング通いの中断が起こらなかったためほぼ同等の成績を取った。但し前作主人公のようなスプリンター向きの肉体ではなく平均的に成長する肉体であったため自由型の短距離選手では無く個人メドレーの選手をしている。県大会出場クラスだったが高校に入ったら急成長するという特性から全国大会出場目前クラスの選手になっている。

 学校の成績は本編主人公より若干劣っており、本編主人公が学年320人中20位前後の成績で入学したのに対し160位で入学した。ゆっくりと成績が上がっていたが、2学期で綾瀬カオリと婚約し勉強を教えて貰うようになった事で成績の上昇がはやまり3学期末では80位前後にまで成績をあげている。

 後述の父親から「男は女の子を守らねばならん」と言われ続け、後述の田宮ジュンの実家である田宮銃剣術道場に週1で通っている。

 小学校6年の時に誘拐されそうになった綾瀬カオリを助けた際に頭に怪我を負い10日間意識不明となった。その時から体を鍛えるために毎朝1時間のロードワークをするようになった。

 市内の公園の整備を請け負っている後述の桃井サクラの祖父である桃井ハナミチと桜山マツゾウの手伝いでのバイトを中学校2年の頃からしている。

 前作主人公と同じように生後すぐから大人しかったため、後述の両親が励み後述の妹である田中シオリが年子で生まれている。

 綾瀬カオリと婚約者になった。

 後述の桃井サクラに告白を受けたあと、綾瀬カオリから桃井サクラとも付き合うよう言われていて戸惑っている。

 2月初旬生まれ。


○立花タカシ

 姉妹校の男子生徒。ゲームのお助けキャラに本編の武田カイトの前世の人格が転移した人物。1年1組。新聞部に所属していたが転校した。

 武田カイトと同じ様に怠惰な性格をしている。但し前作お助けキャラ(学校内では底辺ではあったが関東圏の私立の進学校に入学できる程度の能力は持っている)が武田カイトより優れていた事と、前世の記憶を引き継いだというアドバンテージにより物語の舞台である高校に入学が出来た。

 また高校入学までの人生を運動と勉強に費やした前作の主人公と違い、精神的に幼かった事から適度に交友関係を結ぶ事ができ、人間観察眼に優れていたり勘が鋭いといったゲームの立花タカシに近い能力を獲得している。

 後述のゲームのヒロインでもある妹の立花ユイを初対面の時から値踏みすような目で見たため嫌われている。精通後は脱衣所や洗濯機の中に入っている立花ユイの下着をよく自慰のネタにしていた。

 夏休みに自堕落に家に引きこもったため、居心地の悪さを感じた立花ユイは後述の幼馴染である水辺オルカの家で寝泊まりを始めた。そのため自慰のネタに困った結果、タンスの中の下着を漁るという行為をし、その結果バレる事になった。

 ほとぼりを冷ますためと思って家出をした結果、様々なトラブルを起こして学校を自主的に退学する事になり、ゲームの3作目と4作目の舞台である姉妹校の方に転校する事になった。

 情報分析力が高い。そのため家を出たあとパチンコ店に出入りを始めたが、収支が若干プラスになっていて遊ぶ金をそこから捻出するようになった。

 3月31日生まれ。


○綾瀬カオリ

 主人公と同級生の女子生徒。ゲームでは最も攻略難易度が高いヒロイン。非常に能力が高く周囲を置いて歩み続ける所がある。1年1組。

 同世代の中で唯一自身より優れていた主人公に初恋をしたが、次第にアドバンテージを失い落ちていく主人公を見て落胆し恋が冷めてしまっている。しかし自身と共にあるために努力し続ける主人公を見続けており、自身と共にあるのは自分と並ぶ所まで来た主人公であると思っている。

 幼い頃から主人公と共に英語を学んだ事で、海外に興味を持つようになり、大学は海外の難関校に行きたいと思っている。

 高校に入り成長を始めた主人公に対して歓喜を感じ、早く上がって来て欲しいと感じている。

 ゲームでは綾瀬カオリはメインヒロインの性格を持ち、主人公の幼少期の行動により高校で入る部活が変わるという設定があった。主人公は綾瀬が高校で水泳部に入る条件を満たしておらず、何も条件を達成しなかった時のルートである他のヒロインの邪魔しない部にランダムで入部するという状態だったが、小学校1年生の時からスイミングに通い始めた主人公に初恋状態の綾瀬カオリが主人公に遅れてスイミングに通い出すといった事が起きたため、後述の水辺オルカと共に水泳部に入部する事になった。全国有数の水泳選手になっており次期オリンビック出場候補となっている。

 万能型の能力であるため、主人公と同じく個人メドレーの選手となっている。

 後述の父親である綾瀬マサヨシはショッピング街で呉服店「綾瀬」を経営。母親である綾瀬ハルカはその2階で着付け教室「綾瀬和装」を運営。

 自宅はショッピング街から少し離れているが、ショッピング街に住んでいる後述の桃井サクラと早乙女チエリは両親との縁もあり親しい友人。

 夏休み明けに、夏風邪をこじらせていた母親の綾瀬ハルカが難病にかかっていると知り心を病んだ。その事を主人公に打ち明ける事で田中家総出で綾瀬ハルカを助ける事になり治療の目途が経ったため癒えている。

 2月末頃生まれ。


○田村リョウマ

 主人公と同級生の男子生徒。同じ中学校出身。1年1組。サッカー部に所属するが上手くなく中学校か時代から一貫して補欠以下。学校内の成績は中の上。両親はショッピング街で酒屋「田村酒店」を経営。父親は高校の時後述の担任教師だった相澤アイコに憧れていた。主人公と出席番号が近かった事もあり掃除当番が一緒。後述の丹波シンサクとは幼馴染。大人しく真面目な性格だがお調子者の丹波シンサクと一緒にいる時は共には空気が読めないキャラになる。そのため中学校時代は同級生から「丹波と混ぜるな」と呼ばれていた。中学校時代に「胸の無い女は女じゃねぇ!」と言って女子生徒から総スカンを食い、苛めにすら発展しそうだった所を庇って、「僕も女性の胸は好きだから気持ちは分かる」と言って寄り添った。


○丹波シンサク

 主人公と同級生の男子生徒。同じ中学校出身。1年1組。歴史研究部に所属する。但し得意科目は数学と化学。学校内の成績は上の下。両親はショッピング街で本屋「丹波屋」を経営。お調子者の性格で、特に田村リョウマとつるむと助長される。そのため中学校時代から「田村と混ぜるな」と呼ばれていた。大の巨乳好きで中学校時代に後述の早乙女チエリに「胸の無い女は女じゃねぇ!」と失言をし、女子生徒から総スカンを食った事がある。その際に幼馴染だった田村リョウマや後述の八重樫カズヤだけ見捨てず早乙女チエリとの仲直りを仲介して、いじめにまで発展しそうな事を防いだ。後に八重樫カズヤが早乙女チエリと付き合い出したので、俺は当て馬だったのかと思っていたりする。田村リョウマや八重樫カズヤにかなりの信頼を置いている。特に傍に寄り添い続けたクラスメイトだった田村に対しての思いは強い。サッカーを含むスポーツ観戦が好きな田村リョウマや八重樫カズヤと一緒にスポーツ観戦に行っている。2人が好みのスポーツ関連の雑誌などを本屋に多めに入荷してコーナーを作っている。失言が多いため、顔立ちは良い方なのに、女子生徒から「あり得ない」と言われてしまっている。


○桃井サクラ

 主人公と同級生の女子生徒。同じ中学校出身。1年3組。演劇部に所属する。ゲームではヒロインの1人。両親はショッピング街で花屋「桃井生花店」を経営。ツンデレな性格。容姿が事情に優れているため思慕する男子生徒が多い。綾瀬カオリの親友。後述の、周囲に「桃爺」と呼ばれている父方の祖父である桃井ハナミチ造園会社を経営。「桜爺」とよ呼ばれている母方の祖父である桜山マツゾウは植木職人。

 実は主人公に思いを寄せている。綾瀬カオリに遠慮して主人公に積極的になれない女生徒が多い中、唯一物おじしない。ただしツンデレ発言をするので、前世でツンデレの概念(誕生が2005年頃で主人公は35歳)が無い時代に青春期をこえ、現世でもツンデレの概念が定まっていないため主人公には通じていない。

 主人公が前世で生まれるのが10年早く、現世で10年遅く産まれていたら、桃井サクラの気持ちにすぐに気がついた可能性が高い。

 8月生まれ。


○相澤アイコ

 水泳部の顧問。数学を担当する50代の女性教師。後述の相澤ヨシオは息子。若い頃は有力な水泳選手でかなり綺麗だったが、腰を痛めて運動不足となった事と、仕事でのストレスが祟り肥満体型となったため面影はない。ザマスと言いそうな形状の尖ったメガネをかけ、厚めの化粧をしているのでマダムっぽい見た目となっている。

 旧姓は吉岡で、結婚した時に相澤アイコとなった事で、当時テレビのキャラクターとして人気だったアイアイというメガネ猿になぞらえ「メガネ猿」と呼ばれ続けた。そのため学校内では旧姓である吉岡アイコを使うようになり、丸メガネをかけていたが形状の尖った尖ったメガネを好むようになった。


〇金丸シンゴ

 水泳部の3年生で部長。背泳ぎが得意だが自由形も主人公と坂城ケンタの次に早かった。後述の女子副部長であると銅治マチと付き合っている。獣医師を目指し石狩県(現在の北海道札幌)の国立大学を受験し合格したため遠距離恋愛となる事が決まっている。


〇白銀イッセイ

 水泳部の3年生で男子副部長。自由形短距離が得意としているが、背泳ぎを得意としている金丸シンゴより遅い。地元の相模県(現在の神奈川県)の国立大学を受験し合格している。密かに銅治マチに恋慕している。


〇銅治マチ

 水泳部の3年生で女子副部長。自由形短距離が得意。金丸シンゴと付き合っているが親の言いつけで地元の相模県の国立大学を受験して入学する事になったため。石狩県の国立大学に進む金丸シンゴとは遠距離恋愛となる事が決まっている。


〇坂城ケンタ

 主人公と同級生の男子生徒。水泳部に所属。1年8組。中学校時代は自由形中距離の選手だったが、後述の水辺オルカに影響されて自由形長距離の選手にコンバートした。その結果記録がグンと伸び、県大会出場選手クラスから全国大会出場目前のクラスの選手になった。

 審美眼に優れていて、後述の今井エリカの絵の綺麗さにすぐに気が付いた。


〇水辺オルカ

 主人公と同級生の女子生徒。水泳部に所属。1年7組。自由形長距離選手をしており、全国有数の記録を持ちオリンピック代表候補となっている。綾瀬カオリと切磋琢磨している事や、自身と同じぐらい練習熱心な坂城ケンタがいる事で記録の伸びが顕著になっている。

 勉強は積極的にする方では無く毎回赤点ギリギリ。ただ県内トップレベルの進学校であるためそこまで頭が悪いわけではない。勘が良くテストのヤマを当てるのが得意。ポンコツな発言が多いので水泳部内では弄られキャラに定着しつつある。

 見た目が可愛く、行動がコミカルなので、1年7組ではクラスのアイドル的な人気がある。ただしかなり初心で恋愛関係の話題をすると顔を覆ってしまう。それを面白がった男子生徒にしつこく追及された結果泣き出した事があったため、後述の1年7組のリーダー的な存在である佐野イツキにより、その話題を振るなとお達しが出された。

 主人公に惹かれる事はあるけれど、そこまでの強い気持ちにはなっていない。綾瀬カオリとお似合いと思っているためその気持ちを封印している。坂城ケンタにも惹かれたが、後述の今井エリカとの関係を見て気持ちを封印している。その後、主人公を通じて後述の依田カケルと知り合い、ロードワーク中に出会うなど意気投合したが、前述の2件の事もあり臆病になっていた。しかし文化祭の日に突然交際を申し込まれ、勢いで「ハイ」と答えた事から交際が始まった。

 6月生まれ。


〇諸見里ジュリ

 主人公と同級生の女子生徒。水泳部に所属。1年4組。平泳ぎの選手をしている。県ブロック大会止まりの選手だが3年生引退の結果部内1の選手となった。新人戦でメドレーリレーに出場し優勝したが、綾瀬カオリと水辺オルカという国内トップ選手のお零れという感覚を持っており微妙な気持ちがしている。後述の豊前エミリとは同じ中学校出身で親友。

 本編では水泳部の練習の過酷さについて行けず合宿明けから部に出て来なくなり退部していた。しかしIFの主人公や綾瀬カオリは、本編主人公の様な短時間休めば体力が回復してしまったり、無限の体力を持つような水辺オルカと違い、ちゃんと疲労が蓄積し、回復にはそれなりの時間を要するので、本編主人公の様に水辺オルカに付き合って馬鹿みたいな練習量はしていない。そのため、それで良いんだと思う事ができ、自分のペースに合わせた練習を続けているため、退部するには至っていない。


〇豊前エミリ

 主人公と同級生の女子生徒。水泳部に所属。1年3組。自由形短距離が得意だが同じ種目を得意とする2年生がいるため中距離選手をしている。諸見里ジュリとは同じ中学校出身で親友。

 本編では水泳部の練習の過酷さについて行けず合宿明けから部に出て来なくなり諸見里ジュリと同時に退部していた。しかし諸見里ジュリと同様に気負う事無く練習を続けられているため退部には至っていない。


〇神谷シズク

 主人公と同級生の女子生徒。水泳部に所属。1年4組。自由形短距離が得意だが同じ種目を得意とする2年生がいるため中距離選手をしている。家が学校のすぐ近く。

 本編では水泳部の練習の過酷さについて行けず退部した諸見里ジュリや豊前エミリに引きずられるように幽霊部員となってしまい、後に退部してしまっていた。しかしIF編では諸見里ジュリや豊前エミリは退部しておらず、また自分のペースにあった練習が出来る状態であるため退部しようとは考えていない。


〇田中ケンジ

 主人公の父親。武蔵府(現世では東京都と埼玉県)に本拠を持つ今井物産に勤めている。筑豊県(現世では福岡県)出身だが男尊女卑な県民性を嫌い女性進出が比較的進んだ武蔵府の大学に進み、そこで後述の田中サユリと出会い結婚した。主人公に「男は女の子を守らねばならん」と言い続けたが、女の子を助けた主人公に美少女が集まり過ぎている事に、育て方を間違えたかもと思っている。


〇田中サユリ

 主人公の母親。主婦。長門県(現世では山口県)出身だが男尊女卑な県民性を嫌い女性進出が女性進出が比較的進んだ武蔵府の大学に進み、そこで後述の田中ケンジと結婚した。主人公に集まる美少女達を見て、さすが自分の息子と思っている。旧姓小早川。


〇田中シオリ

 主人公の妹。中学校3年生で主人公の中学校の後輩。主人公と同じ高校を受験し合格した。主人公が綾瀬カオリととうまくいくよう応援している。主人公と同じ様に田宮銃剣術道場に通っている。中学校では合気道部に所属している。2月末頃生まれ。


〇田宮ジュン

 田宮銃剣術道場の次男。中学校3年生で主人公の中学校の後輩。主人公と同じ高校を受験し合格した。道場では同世代の中では主人公と田中シオリの次に強かった。但し空気銃を使った銃撃の腕は大人顔負けの成績を取っていた。4歳差の長男が総合的に何でもこなす武術家だったため劣等感を持っていて自身には才能が無いと思っている。

 友人に誘われバスケット部に所属した。主人公に3Pシュートの重要性をとかれ、シューターとして開花した。165㎝とバスケ選手としては低身長だが、中学校3年生では部の主将として市の大会で優勝し得点王とMVP、県大会では3位だったがベストメンバーに選ばれた。

 本編では後述の権田リュウタと同じ私立の小学校に通っていた。しかしIF編では主人公やシオリと道場で親しくなった事で中学校から公立に通ったため、権田リュウタとの面識があまりない状態になっている。頭が良く中学校では学年1位の成績だった。主人公の学校を受験し合格している。


〇田宮ケンヤ

 田宮銃剣術道場の長男。姉妹校の3年生。空手部に所属し主将をしていた。県代表に選ばれるぐらいの腕を持っている。卒業後は日本軍士官学校に進んだ。権田リュウタと手合わせして惜敗している。田宮道場を背負うものとして舎弟にはならなかったが臣従状態。


〇今和泉ムネユキ

 主人公の同級生の男子生徒。生徒会に所属。1年1組。理事長の孫で、ゲームでは複数人のヒロインの主人公に対する好感度が一定以上の高くなるとランダムで嫌味を言いに来てストレスというバッドステータスをあげて来る。しかし実際は学校の風紀を取り締まるという生徒会員としての行為。今和泉家は地元ではかなりの名家だが、後述の権田家には劣る。

 1年1組に所属はしているが家庭教師に学んでいるため教室にはおらず、実務の経験をつむため、祖父のいる理事長室で仕事をしている。


○真田マコト

 主人公の同級生の女子生徒。放送部。1年4組。ゲームのヒロインの1人。主人公と殆ど接点は無いのに何故か悪い噂が立つが、それは真田自身が広めていた。

 愛国者だが日本の政治体制に不満を持っていて、変革させたいと思っている。


〇桜山マツゾウ

 桃井サクラの母方の祖父。腕の良い植木職人。市内の公園の整備を請け負っている他、地元有力者の庭の管理を請け負っている。後述の権田リュウゾウの父親から身内である事を示す小刀を与えられており「桜爺」と呼ばれ一目置かれている。笑い方は「ホッホッホ」。


〇桃井ハナミチ

 桃井サクラの父方の祖父。腕の良い造園業者。市内の公園の整備を請け負っている他、地元有力者の庭の管理を請け負っている。後述の権田リュウゾウの父親から身内である事を示す小刀を与えられており「桃爺」と呼ばれ一目置かれている。笑い方は「カッカッカ」。


〇権田リュウゾウ

 地元の有力者のトップ。権田家は地元ではヤクザと呼ばれているが、将軍家に縁のある、かなり上位の華族。姉妹校の理事長をしているが表には現れない。


〇権田リュウタ

 姉妹校の1年生。姉妹校に転校した立花タカシのクラスメイト。ヤクザと恐れられている権田家の跡取り息子。主人公と同級生で学区内だが、華族の子弟などが通う私立の小学校と中学校に通っていたため面識がない。権田流という独自の武道を嗜んでいて達人。高校では1年にして空手部の全員を制圧した。周囲から番長と呼ばれているが本人には自覚が余りない。

 綾瀬ハルカが難病にかかっている事を聞き、娘である綾瀬カオリに接触しようとした。その件で主人公とトラブルに発展したが和解した。


〇依田カケル

 主人公の同級生の男子生徒。陸上部に所属。1年1組。クラスで1番足が早い。非常に真面目に練習をしている。100mを11秒台前半で走る実力。50m走では主人公と同じぐらいの早さだが、その後200mぐらいまで主人公より速度が伸びる。ただしスタミナは主人公の方があるため1500m走では主人公の方が僅差で早かった。県大会では追い風もあり11秒を切ったが全国標準記録を超えなかったため出場出来なかった。

 後述の立花ユイと同じ中学校出身の先輩で水辺オルカも含めて家が近い。

 主人公が朝のロードワークをしている事を知り始めた結果、水辺オルカとロードワーク中に一緒に走るようになった。

 水辺オルカに惹かれるようになったが、水辺オルカが坂城ケンタに惹かれていると思い、告白を躊躇していた。

 主人公から坂城ケンタは後述の今井エリカと接近中である事を聞き、水辺オルカに文化祭の日に交際を申し込み応じて貰った。

 50mまでは全国クラスの足の早さがあるが、そこから伸びない傾向にあった。しかし水辺オルカにアドバイスを受けフォーム改造をする事で伸びるようになってきた。ロードワークをする事でスタミナも上昇している。

 新春の学校別駅伝に主人公を誘った。自身は最高到達点まで駆け上がる山登りと言われる区間を担当し、区間2位の快走を見せ表彰された。


〇立花ユイ

 立花タカシの義理の妹。中学校3年生。ゲームのヒロインの1人。バスケが得意。

 本編での立花タカシと違い、今作の立花タカシを感覚的に嫌っている。後述の義母である立花ユイカを慕っている。また水辺オルカと再会した事で姉妹の様に仲良くなった。

 本編での立花ユイと違いオドオドした性格となっている。バスケ選手としても本編ほど成長していない。勉強は部屋に閉じこもる事が多かった分本編より得意。

 夏休み中に自身のタンスの中に仕舞っていた下着が誰かに触れられている事に気が付いた。それを水辺オルカに相談し、それが立花タカシの行動が発覚する事に繋がった。

 主人公に惹かれる事はあったけれど、そこまでの強い気持ちにはなっていない。綾瀬カオリとお似合いと思って発展させていない。

 中学バスケで活躍する田宮ジュンに憧れていた。主人公を通じて知り合った事で交際に発展している。

 9月生まれ。


〇綾瀬ハルカ

 綾瀬カオリの母親。天涯孤独だと周囲に説明をしている。ショッピングセンターで着付け教室「綾瀬和装」を運営している。営利商売では無く後述の旦那である綾瀬マサヨシの経営する呉服店「綾瀬屋」の呼び水として安価に教えている。

 元々ショッピングセンターで別の着付け教室で働いていた。その際に綾瀬マサヨシと出会い結婚した。そこの経営者が急逝し教室を閉める事になった際に、そこの生徒を呉服店「綾瀬屋」の2階で受け入れた。

 関西圏出身だが、普段は街の人が使っている関東圏の言葉を使っている。但しパニックを起こすと関西弁が飛び出す。

 夏休み中でた風邪の症状が改善せず病院に行ったところ、免疫不全系の難病になっている事が発覚した。骨髄移植が必要となるが、唯一血の繋がった綾瀬カオリはドナーとして適合しなかった。ドナーバンクに登録したけれどまだ始まったばかりで登録者が少なく適合する骨髄は見つからなかった。

 海外で治療する場合高額な費用が掛かる事を知り、諦めていたが気丈に振舞っていた。しかし、主人公やその家族の助けで治療される事が知らされて、戸惑ったが喜んでいる自分に気が付き、生きようと思うようになった。

 権田家の仲介で田宮ソウジの骨髄を受け国内で手術を受けた。本編より進行が遅い段階で手術を受けられたため、本編では負ってしまった手足の痺れなどの後遺症は無い。


〇綾瀬マサヨシ

 綾瀬マサヨシの父親。京都の老舗の呉服屋の次男。独立し相模県の駅前のショッピングセンター内に「綾瀬屋」を構えた。和装も洋装も仕立てる。腕の良さが買われ少しづつ顧客が増えている。

 普段は街の人が使っている関東圏の言葉を使うが、感情が高ぶると関西弁が飛び出す。そのため、小学校低学年時、主人公と綾瀬カオリが仲良さそうにしている事に嫉妬して、「嫁に欲しかったら儂を倒してからやっ!」と言いメンチを切った事がある。

 綾瀬ハルカが難病に罹患している状況に焦っている。綾瀬ハルカから天涯孤独だと聞いているため、唯一の血の繋がっていると考えている綾瀬カオリが適合しなかった事に落胆している。一抹の望みをかけて海外での治療も考えているが、高額過ぎて店を畳んでも返せる額では無かった。後述の実家の呉服屋を継いだ兄である綾瀬マサヒコに頭を下げて頼んでみたが、金を工面して貰うどころか、絶縁状を渡されるという結果となった。

 かなり心を病んでいたが、主人公やその家族の助けにより治療の目途が経ったため回復している。


〇立花ユイカ

 立花タカシの実の母。立花ユイカの義理の母。保険の外交員をしている。後述の旦那である立花タダシの元妻である故立花シズカの親友。

 後述の安東ブンタの親が経営するホテルが火災により大きな損失を負った時に、保険外交員としての知識を活かして助けた事がある。


〇立花タダシ

 立花タカシの実の父。立花ユイの義理の父。妻である立花ユイカの元旦那である故梶原シンジの親友。


〇望月アキラ

 主人公と同級生の男子生徒。同じ中学校出身。1年1組。男子バスケ部に所属。185㎝でパワーフォワード。イケメンなのに女にガツガツしているのでモテない。残念イケメンと周囲から呼ばれている。


〇八重樫カズヤ

 主人公と同級生の男子生徒。同じ中学校出身。1年3組。男子バスケ部に所属。180㎝でシューティングガード。県選抜選手として選ばれるぐらいの実力がある。後述の早乙女チエリと付き合っている。実家はショッピング街でスポーツ用品店を経営している。


〇早乙女チエリ

 主人公と同級生の男子生徒。同じ中学校出身。1年1組。女子バスケ部に所属。身長150㎝でポイントガード。素早くボールキープ力が高い。現女子バスケ部の主将もポイントガードであるため交代要員として出場している。実家はショッピング街で喫茶店を経営している。


〇藤堂タカユキ

 神社を管理する神職の1人。主人公が会場のゴミを拾って持って行った際に忙しかったのにも関わらず、分別されていないそれを快く受け取った。


〇佐野イツキ

 主人公と同級生の男子生徒。1年7組。サッカー部に所属。1年生にしてプロリーグのスカウトから名刺を貰うぐらいの有力選手。サッカー部なのに握力が強い。女子人気が高くファンが多くいる。後述の飛鳥リオもその1人。


〇相澤ヨシオ

 サッカー部顧問。相澤アイコの息子。趣味が筋トレで細マッチョ。体育教師。一年中白ティーとトレパン。子供が2人いて息子をプロサッカー選手にするのが夢。マザコンで相澤アイコが合宿中に覗きに遭った事で激怒した。


〇山野コト

 水辺オルカの母方の祖母。高校の近く、ミズホ公園前の駄菓子屋「山野屋」を経営。夫とは死別。年末年始でもお年玉を片手に買いに来る子供のために店を開ける。血を分けた肉親は水辺オルカしかいない。水辺オルカのために水泳部員が集まって花火会を開いてくれた事にとても喜んだ。

 水辺オルカと後述の水辺ワダツミの親子関係が希薄な事を憂いており、水辺ワダツミに小まめに水辺オルカの様子を伝えていた。

 親子関係が破綻している事を知り悲しんだが、水辺オルカ保護者になれると知り喜んだ。


○水辺ミナミ

 水辺オルカの母親。水辺オルカ妊娠中に死亡。水辺オルカは未熟児の状態で帝王切開により生まれた。元々体が弱かったため旦那の実家から結婚に反対されていたが既に身籠っていたためしぶしぶ同意されていた。死期を悟り、娘だと分かっていたため香織(カオル)とつけて欲しいと遺言を残していた。しかし後述の旦那である水辺ワダツミの実家から死んだ女のつけた名前は縁起が悪いと言われて、水辺織香(オルカ)と名付けられる事になった。遺骨も縁起悪いと言われ水辺家の墓には入れて貰えなかった。山野家の墓がある区画に小さなお墓が作られそこに納められている。


〇三ツ矢タツト

 主人公の通う高校の2年生の男子。水泳部部長。バタフライを得意としているが自由形も部内で3番目に早かった。バスケをしている中学生の妹がいる。重度のシスコン。


〇難波カツヤ

 主人公の通う高校の2年生の男子。水泳部男子副部長。平泳ぎを得意としているが自由形も部内で4番目に早かった。三ツ矢タツトとは小中と同じでシスコンだという事を知っている。


〇日高ミナ

 主人公の通う高校の2年生の女子。水泳部女子副部長。背泳ぎを得意としている。


〇町田アリサ

 主人公の通う高校の2年生の女子。水泳部に所属。自由形の短距離を得意としている。


〇金城ムツミ

 主人公の通う高校の2年生の女子。水泳部に所属。自由形の短距離を得意としている。

 

〇今井エリカ

 主人公と同級生の女子生徒。水辺オルカと後述の古関フミコと同じ中学校出身。1年2組。美術部に所属。ゲームではヒロインの1人。坂城ケンタに駅前のショッピング街のシャッターに絵を描く事を相談された。その際に自身の絵を、自身の前衛的な絵を、洋画家の大家である父親より理解され戸惑っている。

 描いた絵に自身の気持ちが見た相手に伝わるという異能がある。

 文化祭では坂城ケンタに想いを伝えたいという気持ちが乗った絵を展示したため、それを見た秘めた思いを持った男女が突然愛の告白をするという現象が起きた。依田カケルもその影響で水辺オルカに告白し交際に発展した。


〇磐田ダイキ

 主人公のクラスの担任。国語教師。家出した立花タカシの捜索に奔走した。

 綾瀬カオリに密かに懸想していた。主人公と綾瀬カオリが婚約した事で、その思いを止める事ができず、職権を使い職員室に呼び出し問いただした。その状態に違和感を持った後述の教頭である有馬タダヨシから注意され渋々解放した。

 その後、担任の解任と3ケ月の停職と減給が言い渡された。その後自己都合により退職する事になり学校を去った。


〇安東ブンタ

 立花タカシが、母親の立花ユイカが再婚する前に住んでいた街にいた頃の近所のガキ大将。立花タカシの本性を見抜いて嫌っていた。

 両親は海に隣接するホテルといくつかの飲食店を経営をしている。夏場はその海岸で海の家も開いている。ホテルが火災に遭った時に金を出し渋る保険会社と交渉したのが別の会社の保険外交員をしていた立花ユイカで恩義があったため、性格の合わなかった立花タカシをそこまで邪険にしなかった。

 夏休みは、親から責任を任されている海の家で働いていた。立花ユイカから連絡を受け立花タカシを確保し連行した。

 両親が経営するホテルは権田家が贔屓にしている宿で、立花タカシを引き渡したあと権田家に寄り挨拶をしている。


〇清水チョウジ

 立花タカシが、母親の立花ユイカが再婚する前に住んでいた街にいた頃の近所の友人。同級生。

 立花タカシは前世の知識で面白い遊びを提案するのので面白がって付き合っており仲が良かった。

 中学校入学当時は140cmに満たなかったが中学校で45cm身長が伸びた。

 水産系の高校に進学している。

 父親は漁師で母親は個人売店で加工したものを販売している。また安東ブンタの両親が経営しているホテルや飲食店にも卸している。学校が休みの日は水揚げの手伝いのバイトをしている。

 家出した立花タカシを匿ったが、安東ブンタの話を聞き、立花タカシに責があると知って素直に引き渡した。


〇長楽寺セイタ

 立花タカシが、母親の立花ユイカが再婚する前に住んでいた街にいた頃の近所の友人。同級生。

 立花タカシに対しては安東ブンタがそこまで邪険にせず、清水チョウジと仲が良いため付き合っていた。

 夏休みは安東ブンタの管理する海の家で働いていた。


〇堀越キンジ

 立花タカシが、母親の立花ユイカが再婚する前に住んでいた街にいた頃の近所の友人。同級生。立花タカシとは清水チョウジの次ぐらいに気があっていた。夏休みは安東ブンタの管理する海の家で働いていた。


〇大和田トモキ

 立花タカシが、母親の立花ユイカが再婚する前に住んでいた街にいた頃の近所の友人。1つ年下で受験生。年上だからと威張る立花タカシが嫌いだったが、清水チョウジと仲が良いため黙っていた。


〇雲風カメタ

 立花タカシが、母親の立花ユイカが再婚する前に住んでいた街にいた頃の近所の友人。1つ年下で受験生。年上だからと威張る立花タカシが嫌いだったが、清水チョウジと仲が良いため黙っていた。


〇古関フミコ

 主人公と同級生の女子生徒。水辺オルカと今井エリカと同じ中学校出身。1年5組。文芸部。


〇稗原シュウヤ

 1年を担当する国語教師。声が小さい。


〇東郷イチロウ

 1年を担当する理科教師。声が大きい。


〇綾瀬マサヒコ

 綾瀬カオリの伯父。綾瀬マサカズの兄。京都の老舗呉服店を継いでいる。仕立ての腕が良く職人が慕っている弟の綾瀬マサヨシに嫉妬し、不正をでっち上げて追い出した。景気の良さから高級服が飛ぶように売れているため金回りが良い。ただし店の質が落ちたと客離れも起きている。会社の金をかなり不動産や株などの投資につぎ込んでおり、実業の呉服店よりそちらの方が収入が良いため、評判が落ちている事を殆ど気にしていない。


〇磐田ダイキ

 1年1組の担任。英語教師。綾瀬カオリに密かに懸想していた。主人公と綾瀬カオリが婚約した事で、その思いを止める事ができず、職権を使い職員室に呼び出し問いただした。その状態に違和感を持った後述の教頭である有馬タダヨシから注意され渋々解放した。

 その後、担任の解任と3ケ月の停職と減給が言い渡された。その後自己都合により退職する事になり学校を去った。


〇有馬タダヨシ

 高校の教頭。磐田ダイキが綾瀬カオリにしつこく質問する様子に違和感を持って注意を行った。その後、停職した磐田ダイキの代わりに1年生の英語を代行した。


〇須藤ヒナ

 1年1組の副担任。音楽教師。磐田ダイキの停職に伴い臨時担任となり、退職後に正式に担任となった。後述の須藤ヨウタの姉。


〇間宮ノリツグ

 2年3組の先輩。陸上部部長。砲丸投げで2年連続全国大会に出場している。あまり活発ではない陸上部をなんとか引っ張っている。


〇木下トウジ

 姉妹校の3年生。権田リュウタの1の舎弟。元柔道部主将。かなり体に厚みがある。理性的。卒業後は武蔵府の大学に進んだ。


〇石川ゴウタ

 姉妹校の3年生。権田リュウタの2の舎弟。元空手部部副主将。上背がある。理性的。卒業後は武蔵府の大学に進んだ。


〇小和田ノブヒコ

 姉妹校の2年生。権田リュウタの3の舎弟。空手部主将。感情的。


〇豊島ヒデツグ

 姉妹校の2年生。権田リュウタの4の舎弟。柔道部主将。感情的。


〇徳井ヤスユキ

 姉妹校の1年生。権田リュウタの5の舎弟。空手部部員。感情的。


〇上杉アキト

 姉妹校の1年生。立花タカシを「ガリ勉」と呼び英語のプリントを良く借りていた。立花タカシが来るまでクラスのカースト最下位だった。立花タカシに「腰抜け」というあだ名を付けたが、そういう差別的なあだ名で他人を呼ぶ事を許さない権田リュウタにより禁止された。立花タカシを下に見る事で普段の抑圧された気持ちを晴らしていたが、立花タカシが一時的に権田リュウタの舎弟たちと交流した事で怖気づいてそれをしなくなった。

 実家は不動産バブル成金。優秀な兄がおり、家族から多目の小遣いを渡されているが関心を持たれていない。

 クリスマスイブの日にゲー厶センターで寂しく遊んでいたところ、立花タカシと出会い意気投合。ギャンブルと風俗を教えられハマってしまった。

 お小遣いでは賄いきれなくなり、家のものを持ち出し質屋で現金化し遊ぶようになった。


〇山岡タミオ

 権田リュウゾウの腹心。主人公たちが権田家を訪れた際に案内役を務めた。実は当日権田リュウゾウは屋敷内にいたが、権田リュウタのの成長の為に相手をさせていた。山岡タミオは権田リュウゾウの目や耳となる役割を当日しており、主人公達がいる隣室で部屋の会話を盗み聞きしていた。

 権田リュウゾウに問われて主人公の人となりを「伊闕の鯉」と評した。


〇山田サチコ

 ショッピング街の通称鈴蘭通りと言われる場所で「竜頭(リューズ)」という店を開いている女性。38歳だが童顔なので化粧をすると25歳ぐらいに化けられる。源氏名は「トモコ」。20歳になる後述の山田ミウがおり店で働いている。

 権田リュウゾウの亡くなった妻の同級生で、権田リュウタに自身と権田リュウゾウの後妻である権田キヨミが実の親子では無いと誤って教えてしまった。その後荒れる権田リュウタの様子を申し訳なく思い、色々と面倒を見ている。


〇山田ミウ

 ショッピング街の通称鈴蘭通りと言われる場所で「竜頭(リューズ)」という店で働いている女性。20歳だが母親と同じく童顔なため18歳以下と間違われる事があり、化粧で年上に見えるようにしている。源氏名は「ミカ」。母親の山田サチコと姉妹だと言われる事が多い。


○西カズキ

 姉妹校の3年生。電脳部部長。ホームページにラーメンの美味しいトッピングを執筆した。


○郡司アキト

 姉妹校の1年生。電脳部部員。ホームページにカレーの美味しい作り方を執筆した。小学校と中学校が主人公と同じ。


○塚本ケイゴ

 姉妹校に1年生の。電脳部部員。女の子を守る男の子の話を掲載した。小学校と中学校が主人公と同じ。


○涼宮サイコ

 主人公の同級生の女子生徒。1年6組。科学部。ゲームのヒロインの1人。文化祭で人体に無害だけど刺激臭で相手を制圧できる煙を発生させ警察と消防と救急が出動する事件となった。その顛末を科学部のホームページ掲載し2万回以上のカウンターが回った。


○飛鳥リオ

 主人公の同級生の女子生徒。1年2組。音楽部。音楽一家に生まれ、幼い頃から音楽の英才教育を受けた。ピアノの才能が高く、幼い頃から年齢別のコンクールで優勝している。

 綾瀬カオリとは同じコンクールで顔を合わせているが、綺麗な子がいるなといった程度の印象しか持っていない。

 中学校の頃からサッカー部の佐野イツキに憧れていて、サッカー部のマネージャーになりたいという気持ちがあった。しかし父親から突き指する可能性があるからと反対され出来なかった。

 サッカー部の試合や練習風景をよく観戦している。佐野イツキが高校総体で注目された頃から女性ファンが増えている事に焦っている。


○古関フミコ

 主人公の同級生の女子生徒。1年4組。文芸部。ゲームのヒロインの1人。水辺オルカと今井エリカと中学校時代の同級生。水辺オルカを後述の父親である水辺ワダツミから独立させる際、山野コトと水辺オルカを説得するメンバーになった。


○水辺ワダツミ

 水辺オルカの父親。外資系企業勤務。アメリカに単身赴任中。妻の水辺ミナミは水辺オルカを出産した直後に死亡。その後育児を水辺ミナミの実家である山野コトに任せた。

 山野コトから水辺オルカの様子はこまめに報告を貰っていた。年末年始は帰国若しくは水辺オルカを呼び寄せていた。また大きな水泳大会の際は観戦にも来ていた。

 水辺オルカが中学校に入る直前に事業整理で単身赴任先が撤退したため帰国し同居をした。ただし最立ち上げの仕事に奔走し家にあまり帰らなかった。

 水辺オルカが高校に入学最立ち上げが成功したためアメリカに単身赴任した。

 単身赴任先に後述のビーチェ・カサノバという恋人がおり、頑張ったのはそれが理由。

 水辺オルカから親子関係が切れた事に驚いたが、好都合も思った。ただし会社に実の娘から、愛想を尽かされるぐらいの関係だった事がバレて立場が悪くなった(企業の創業者が家庭を大事にという風潮がある土地柄の生まれだったため)。

 急いで水辺オルカに仲直りのための手紙を送ったが返信は無い。


○ビーチェ・カサノバ

 水辺ワダツミの恋人。グラマラスな金髪美女。金使いが荒い。多くの男性と肉体関係を持っているコールガールでパトロンが多くいる。ただしそういった事を水辺ワダツミには伝えていない。

 水辺ワダツミに対しては景気が良く金払いが良いから好きといった程度の愛情しか持っていない。若さの限界を感じ始めていて、特定の相手を選んで自身を養わせようと思っている。


○須藤ヨウタ

 姉妹校の1年生。立花タカシ、権田リュウタ、上杉アキトのクラスメイト。陸上部。長距離選手。中学校時代、全国大会の3000m走で3位に入賞。スポーツ推薦で姉妹校に入学した。武蔵府出身で寮から通っている。主人公の通う高校で姉が教師をしている。


○ジェーン・スミス

 冬休みの流星群が見られる日に、学校の裏山で遭遇した謎の少女。ゲームの5昨目の後継作である宇宙人のヒロインだが、主人公は記憶を消去されてしまい遭遇した事を覚えていない。


○安東シンゴ

 安東ブンタの兄。一回り年が離れていて、「安東」という料亭の経営者兼ねる板前をしている。両親の会社を継ぐための修行の一環として京都の料亭で修行をした。しかし身請け人が決まっていた芸妓だった後述の安東チヨと恋愛関係になり駆け落ち。身請け人が荒事を厭わない集団を使い報復に走った際に手打ちに持っていったのが、ホテルの常連でそっちの筋に顔がきく権田リュウゾウ。安東チヨとは結婚し子供が2人いる。


○安東チヨ

 安東シンゴの妻。元芸妓。京都の置屋に所属し身請け人が決まっていた。しかし料亭で修業している安東シンゴと恋仲になり駆け落ちし、権田家が縄張りとする街まで逃げた所で、身請け人が雇った荒事を厭わない連中に捕まるも、安東シンゴの両親に相談されていた権田リュウゾウが仲立ちし解放させた。


○伊吹キョウイチロウ

 白川郷で主人公たちを案内した男性。現田家の筆頭家臣だった伊吹家の当主。現田家断絶したあと白川郷のまとめ役になっている。現田家の屋敷や迎賓用の宿の管理を任されている。華族ではあるが、現田家が所有していた水田や桑園も管理しているため、本業はほぼ農家になっている。

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