人物紹介(第2章までの登場人物)

※作者の備忘録の様なものです、長いので飛ばしても大丈夫です。


〇立花タカシ

 この物語の主人公で転生者。前世は68歳で海岸散歩中に溺死。パラレルワールドの日本に転生したと思っていたが、10代の頃にしていた恋愛シミュレーションゲームの世界に転生したと、12歳の時にゲーム舞台となる街に訪れた事で気が付いた。

 ゲーム内での役割はゲームの主人公である武田カイトのお助けキャラだったが、その役割を放棄して自分の道を歩む。進級の際に理系を選択し2年7組になった。

 景気に左右されない公務員か公益法人の職員になるという考えを持っていたが、周囲の期待により考えが変わっていき、自身の前世の知識を生かした地震学者になり、前世で最も日本の悲劇だったと思っている東日本大震災の被害を軽減出来ないかと考え始めた。

 水泳部に所属し国体で6位の成績を収める程に成長している。水泳部の部長に指名された。

 また後述の義妹である立花ユイに付き合ってバスケの練習をした事でかなりの実力を持つようになった。そのためバスケ部顧問から依頼されて助っ人を行っている。1年生ではウィンターカップ予選敗退となるが、2年生ではウィンターカップ本選に出場し、3回戦まで進んだ。

 同じ水泳部に所属し同級生である水辺オルカと婚約をした。また同時に義妹と複雑な恋人関係になっている。

 前世では仲の良い兄がいた。甥っ子や姪っ子やその子供が居たがそちらとは疎遠だった。


〇立花ユイカ

 主人公の母親。旦那のシンジとは死別。後述の立花ユイの父親である立花タダシと再婚した。駿河(現世では静岡県中部)出身。保険会社の外交員をしている。ユイの母親であるシズカとは大親友。お互いの子供を結婚させて家族になったらいいねと話していた。主人公と水辺オルカとの婚約を承認しつつも、元々持っていた主人公と立花ユイと結婚させて本当の家族になりたいという思いが外れて残念に感じていた。しかし主人公と立花ユイが複雑ながらも恋人関係であるである事を察知し、それを応援する事にした。

 しかし娘の友人だと思っていた立花オルカと主人公の仲を応援している状況に首を傾げた。本人たちの選択ならばと全力で応援したが、主人公と水辺オルカが婚約した夜にユイの歪さが予想以上だった事を知り、もう戻れないのだと思い認める事にした。

 再婚前にチャランポランな所がある前夫のケンジと現夫のタダシは違うと思っていたが、同居していく際に同類だと気が付き、シンジと同じ様にタダシも尻に敷かなければと思うようになっている。

 現在双子を妊娠中でこれを機に退職を視野に入れている。


〇武田カイト

 恋愛シミュレーションゲームの主人公。高校中退。前世は26歳の時に自宅の階段で転落死。初期にゲームの主人公の幼馴染である後述の綾瀬カオリに遭遇した事で自身が恋愛シミュレーションゲーム内に転生したと気が付き、自身の知識を使って攻略しようと考えていた。しかしゲームとリアル世界との違いを認識しきれなかった事と、あまりに突飛な行動の連続に周囲から拒絶され始め、ついには家族にも見放されるようになった。後述の両親に相談された、後述の権田リュウゾウにより4,5年は日本に帰国出来ないマグロ船に乗り働いて居る。

 ゲームの設定にある、高校生になったら急速な成長をするという特性を持っている。マグロ船の船員としての成長が早かったり、船員達の話すマレー語を短期で習得するなど、その片鱗がみられる。ただし精神が未熟で自らを賢いと思っている馬鹿である所が治らないため、時折船員からカモにされてしまっている。


〇立花ユイ

 主人公の義妹。主人公の1つ下で1年1組。ゲームヒロインの1人だが主人公である武田カイトが舞台から脱落したため面識が無い。

 小学校3年生の時に母親が死亡し母離れ出来ず心の成長が遅いまま、綺麗な顔立ちでスラッと長身という姿になってしまった。そのため見た目と行動の乖離が見られる。母親の思い出のプリンを幸せの象徴のように感じていて、それが無いと元気をなくす。

 ゲームではバスケ部所属という程度の設定しか無かったけれど、主人公と切磋琢磨し、後述の日本代表レベルの水泳選手である親友である水辺オルカの影響を受けた事によりインターハイとウィンターカップで優勝する程成長をした。

 母親との不慮の死別により家族との別離というものに強い不安を感じるようになっている。そのため主人公の事を男性として慕い始めながらも妹である事に拘り続けた。主人公は立花ユイを女性として好きになっていたが、妹に拘る態度に男性として好かれて居ないと思うようになった。水辺オルカとその歪んだ考えを共有する事で主人公と妹と恋人の両立が出来る様になった。誕生日は9月下旬。


〇田村リョウマ

 1年から2年連続で主人公のクラスメイト。普段は大人しいが、後述の親友である丹波シンサクと絡むと調子に乗る。出席番号が近いので1年の時は掃除当番が一緒だった。2年7組。武田カイトと中学校の時から同じサッカー部に所属、中学校の時に後述の綾瀬カオリに告白して撃沈している。成績はクラスで上位の方で国立大学か有名私立大学に合格できるレベル。


〇丹波シンサク

 1年から2年連続で主人公のクラスメイト。お調子者で少し空気が読めない。出席番号が近いので1年の時は掃除当番が一緒だった。2年7組。武田カイトと同じ中学校出身。後述の綾瀬カオリに田村リョウマと同日に告白して撃沈している。その縁で田村リョウマと親友になった。歴史研究部に所属しどちらかというと文系が得意だが、田村リョウマと同じ理系を選んだ。成績はクラスで上位の方で国立大学か有名私立大学に合格できるレベル。


〇桃井サクラ

 恋愛シミュレーションゲームのヒロイン。2年2組。容姿のパラメーターが上昇すると出会いのイベントがある。校内でも有名な美少女。演劇部所属。綾瀬カオリと違い可愛い印象。実家である花屋の看板娘。主人公とは廊下ですれ違ったが時にお互いにいるなと認識する程度。

 母親の月命日で花を買いに来る後述の秋山ケイイチロウが気になっており、何度かアピールをしているが気付いてもらえない。

(完結後追加設定)

 後述の綾瀬カオリの母親が、かつて桃井サクラの祖母が経営する着付け教室で働いていたという縁があり幼馴染の関係で現在も友人。

 父方の祖父が後述の桃井マツゾウ、母方の祖父が後述の桜山ハナミチ。

 2人の祖父が後述の権田家と縁があるため、権田家の内情に理解があり、ヤクザの家では無い事を知っている。

 主人公に対して好印象を持っていなかったが、主人公の噂を綾瀬カオリ、秋山ケイイチロウ及び後述の桜山タケゾウから聞く事により見直すようになった。


〇立花タダシ

 主人公の義父。妻のシズカと死別。主人公の母親であるユイカと再婚。遠州(現世では静岡県東部)出身。暦通りの休日があるが定時にはあまり帰れない仕事の営業職。主人公を通じて権田リュウゾウと縁がある事で社内の株があがり昇進した。主人公と水辺オルカの交際を娘のユイが応援して居ると聞き、母親離れが出来たと思い安心した。しかし主人公と水辺オルカの婚約を認めた日の夜に、それが間違いだと知った。主人公とユイと水辺オルカの関係を疑問に思いつつも認めて居るのは、それがユイにとっての幸せならばと思ったから。

 一見しっかりした性格に見えるがお調子者。人当たりが良いので仕事での営業の成績は良い。

 現在の妻であるユイカが高齢で妊娠した事には驚いたが、本人の強い産むという意思を尊重し認めた。


〇綾瀬カオリ

 恋愛シミュレーションゲーム内で最も攻略するのに全てのパラメーターが高い状態である事を要求される攻略難易度が高いキャラ。2年7組。全国模試1位を続ける才女。法律関係か外交官を目指していたが難病にかかった母親を治す為に医学の道を目指し始めた。主人公との縁で母親は治療され経過は順調に回復している。

 ゲーム知識を使った武田カイトによる誘導により、サッカー観戦が趣味となっていて高校ではサッカー部マネージャーをしている。

 後述する武田カイトの両親や妹と仲は良好。

 主人公の事は気になっているけれど、自身の歩みと合わない存在だと思うようになっている。なので自らの進みたい道と、主人公の歩む道の両方に関わろうと思っている。その点について権田リュウゾウと何かしらの取引がなされている。取引の1つは卒業後の自らの進路と両親の引越しに関する事を含んでいる。

 誕生日は3月上旬。


〇坂城ケンタ

 主人公の水泳部の仲間。2年3組。中距離選手。9割の力で長くスタミナが維持する。県大会出場クラスの実力がある。水泳部副部長。

 ゲームでは描写されないが、ゲーム主人公が後述の水辺オルカを攻略しな場合の、水辺オルカの交際相手。本作では水辺オルカが主人公と交際したためそういった事は起きない。

 後述の美術部員である今井エリカの絵を好み、水泳部の練習前に美術室に顔を出している。


〇水辺オルカ

 恋愛シミュレーションゲームのヒロインの1人。2年8組。主人公の婚約者。主人公の水泳部で坂城と共に副部長になっている。長距離に強く、800m自由形では世界選手権で3位になった。また3年生の夏に行われるオリンピックの代表にも内定している。

 母親は物心付く前に死亡していて父親の転勤により母方の祖母に預けられる事が多い。それが幼少期から当たり前だったため疑問に思っていなかったが、立花家に出入りするようになり、仲が良い家族の風景を間近で見る事で疑問に思い始めている。

 誕生日は6月中旬頃。


○山野コト

 水辺オルカの母方の祖母。ミズホ公園前の駄菓子屋店主。夫とは死別。


◯権田リュウタ

 地元の不良たちのまとめ役。後述する地元の顔役である権田リュウゾウの息子。主人公と同年だが他校。主人公と喧嘩を行い敗北した事がきっかけで、四分六の兄弟盃をかわし弟分になっている。

 主人公が武田の家族を救おうとしていた所を手伝った事をきっかけに、武田の妹であるシオリと出会い両想いになっている。


◯権田リュウゾウ

 権田リュウタの親。国際的な港があり栄えている街の裏稼業をまとめていた家の当主。海外からの移民も多く、多種多様な考えを持つ人が来訪するため悪の温床になりやすい傾向にあるが。それを寄らせ無かったのが権田家の強い力で、さらに今は亡き先代と今代の権田の親分は組織力に優れているため国の重要人物となっている。そのため国際的な組織にも個人として重要人物として記載されている。

 権田リュウタと衝突した一件以降、主人公と交流していく内に贔屓にする存在になていった。地震学者を目指している主人公の話を聞き、周囲に根回しを行っている。


○権田キヨミ

 権田リュウゾウの2番目の妻。

 リュウタの母親である権田タツコが亡くなったあと後妻として結婚した。権田の兄弟分の腹違いの妹。生まれつき子供の出来ない体だったため子供はいない。リュウタが中学校に入った頃にグレたのは、彼女が実の母親じゃないと聞かされた事がきっかけの1つでもあった。リュウタの反抗期が終わった事で、ギクシャクしながらも親子に戻った。


〇真田マモル

 主人公のクラスメイト。後述する真田マコトの双子の弟。2年7組。放送部。背が低くメガネをかけている。後述するゲームヒロインである真田姉とは双子。超シスコン。メガネを取ると超美少女に見える。モノは大きい。

 (完結後追加設定)

 実は周囲に対してかなり正体を偽っている。

 凄腕のハッカー、過激な思想を持つ後述の姉の手伝いをしている。 服装を交換する事で入れ替わる事が可能。

 姉と共に主人公の手駒になるよう後述のジェーン・スミスに誘導され始めた。


〇真田マコト

 真田の双子の姉。恋愛シミュレーションゲームのヒロインの1人。2年3組。容姿と雑学のパラメーターを上昇させると好感度が上がりやすい。主人公とは真田マモルを通して面識がある程度。

(完結後追加設定)

 かなり過激な思想を持っている。日本を憂えるあまり、日本の社会に対して反感を持ってしまっている。

 服装を交換する事で入れ替わる事が可能。

 声で人を惑わす才能(異能)を持っている。

 アメリカの技術で導入された原発の危険性に関する話を国民に知らせるべきと考えたが、日本のメディアの高い検閲に阻まれて報道出来ていないことが日本の社会への反感を増幅させた。

 主人公が原発の危険性を指摘したとという情報もキャッチしており、主人公に対して同志になりえるか手段を問わない方法で試練を与えていた。

 後述のジェーン・スミスに察知されており、主人公の手駒になるよう誘導され始めた。


◯依田カケル

 1年の時の主人公のクラスメイト。陸上部。学校で1番の足が早い。100m走を11秒台前半で走る。

 2章以降未登場の予定だったが3章の運動会の場面で登場した。

(追録)

 元々、武田カイトが金に困り街でひったくりをした際に捕まえる役として想定していた。ムッツリスケベ(恋愛妄想癖)設定がある文芸部のヒロインがひったくりの被害者で依田に惚れるという方向で考えていた。ただし武田カイトが早々に舞台から退場したため1章に名前が出るだけで消えてしまった。


〇相澤アイコ

 水泳部顧顧問。昔は有力な水泳選手だった。3年の学年主任。学校では旧姓である吉岡を名乗っている。息子と娘が1人づつ居て孫を溺愛している。腰痛により運動が出来なくなり体形が肥満化。部員に練習メニューを配ったらプールサイドのマダムになる。


〇相澤ヨシオ

 サッカー部顧問。趣味が筋トレで細マッチョ。体育教師。一年中白ティーとトレパン。産まれたばかりの息子をプロサッカー選手にするのが夢。マザコン。


○水辺ワダツミ

 水辺オルカの父親。外資系企業勤務。海外単身赴任中。妻カオルとは死別。アメリカに交際している女性と再婚した。


○望月アキラ

 1年、2年と主人公とクラスメイトになった男子バスケ部員。後述の哀川レイと共に港の祭の3on3大会に出場した。修学旅行では主人公、真田マモル、哀川レイと共に同じ班を作った。182cmでガタイの良い体格をしている。3年生引退後は部内で最もゴール下への突破力がある選手となりパワーフォワードのレギュラーになった。長身で見た目も悪くないが、女性にガツガツしているためモテない。立花ユイに交際を申し込んで断られた事がある。


○小森タイガ

 男子バスケ部顧問。現役時代は実業団に所属した有力選手。部員の育成方針としては勝利至上より人間育成に重点を置いている。智将ではあるが、チームワークの大切さやプレーを楽しませる事を常に考えている。主人公にポイントガードとしての才能がある事に気がついていたが、助っ人にチームメイクをさせてしまう事を懸念して指名はしなかった。そのため周囲には主人公の事は秘密兵器だと言い続けていた。ウィンターカップ本戦に3回戦目に、後述のかつて因縁がある恩師である坂東タケト率いる必敗確実な格上のチームと当たる前に、楽しめと言ったのは、自ら最も楽んだ負け試合を考えさせるため。結果として一番現在の理想形である主人公がポイントガードにした編成が提案された事で、楽しい理想の負け試合を指揮した。お腹周りの脂肪が気になりつつあるが、親元を離れた独身男性故に外食が多く栄養の偏りに改善の様子が無い。


〇現田シオリ

 武田カイトの妹。権田リュウタと同じ高校の1年生。ゲームには未登場。武田の姓を捨て現田の姓になっている。

 主人公が武田カイトから家族を救おうとした時に出会った権田リュウタと恋仲になっている。武田カイトと同じ血筋であるため高校になったら急激に成長するという特性を同じ様に持っている。家族のトラブルにより学業に遅れが生じていたが、権田リュウタにより家庭教師が付けられた事により成績上位に急成長した。また部活感覚で権田家に伝わる戦闘術を学びかなりの腕になっている。権田リュウタに好かれるために容姿にも気を遣う様になった事で蛹が蝶になるように美少女になった。


〇現田ケンジ

 武田カイトの父親。江戸に本拠を持つ今井物産九州支社に勤めている。筑前(現世では福岡)出身。武田の姓を捨て現田の姓になっている。

 今井物産江戸本社に勤めていたが、武田カイトと別離する際に権田リュウゾウにより今井物産九州支社に移動した。趣味が釣りで休日の度に海釣りに出かけている。


〇現田サユリ

 武田カイトの母親。専業主婦。長門(現世では山口)出身。武田の姓を捨て現田の姓になっている。今井物産九州支社の社宅に住みながら。長門にある実家に帰省している。夫である現田ケンジの釣り好きっぷりに呆れている。


○ジェーン・スミス

 5作目となる同シリーズのゲーム中に登場する宇宙人とされていたヒロイン。実態は想像を絶する超常的な存在(作中参照)。宇宙の1×10の113億乗個分程度の価値があるという意味の分からなさ。地球から観測可能な宇宙を創造したり破壊する程度の力を持った神や悪魔を自称する存在が地球に降臨しても、瞬きをする間もなく滅ぼす事が可能。

 彼女達はこの世界(存在の全て)がゲームを作った存在により、武田カイトが自我を獲得した瞬間に創造された事を理解していて、その創造者達と同じ時代の知識を持つ主人公の存在を重要視している。そしてそう説明し主人公に接近しているがいくつか絶対にバレない程度にフェイクが入っている(38章参照)。

 主人公が何かしらの暴発を起こして世界が消滅する可能性を危惧している。主人公に危害を加える事は世界の消滅だと思っているので、気が付かれないようにしつつ保護している。主人公に気に入られるよう空気を読んだ立ち回りをする。若干ポンコツに見える部分があるのは、主人公がそういう少し抜けた存在の方を好むと知っているので演技している。

 世界はゲーム舞台となっている主人公達の居る街を中心に存在している事を察知していて、その場が破壊される事は世界全ての消滅と同義であると認識している。ジェーン・スミスと同類の存在のより、街や主人公を超常的な外敵によって害されないよう保護する任務を受けている。

 平均的な事に拘りをもっているように演技している。

 作った見かけが日本人が想像する平均的なアメリカ人という設定で金髪碧眼の超美形を作ったり。また平均的なアメリカ人はバスケが好きという設定でバスケ部に所属したり。テストでは平均点(四捨五入)を必ず取る。運動も敏捷性や力を全校生徒の平均に合わせたり。しかしバスケのプレイではどんなにマークがあっても平均に拘り50%の確率でスリーポイントシュートを決める恐ろしいシューターになっているという不自然な完璧さを演技する事で、逆説的に主人公に自身が完ぺきでは無い存在である事をアピールして警戒させない様にしている。

 2章以降に起きている主人公の周囲で起きるご都合主義的な事のいくつかは、スミスが裏で動いていた結果起きている。ただし不信に思われない程度にコントロールしているので主人公は気が付いて居ない。

 主人公に後述する自らの一部を憑依させている。


〇スミス(憑依体)

 ジェーン・スミスが1×10の33億乗分の1の力を分けて主人公に憑依させたもの。

 それでも宇宙の1×10の80億個分ぐらいの価値があるので。地球から観測可能な宇宙を創造したり破壊する程度の力を持った神や悪魔を自称する存在が地球に降臨しても、瞬きをする間もなく滅ぼす事が可能なのは一緒。そういう事を主人公は考える事をやめているのでその能力をフルに使って何かをしようとする気は無い。

 存在本体のジェーン・スミスと常に記憶の共有を行っている。主人公の所有物という設定に信憑性を持たせるため、主人公の好みに合わせた独立した人格として成長しているように装っている。


〇ジョン・スミス

 ゲームにおいてジェーン・スミスの父親として登場するジェーン・スミスの創造した人形。ゲームではアンドロイドであると描写されていた。ジェーン・スミスが主人公の居る街に居住できる様なバックボーンの為にアメリカに会社と日本にその会社の支社を作っている。主人公の周りにご都合主義的な事を起きるような経営方針が取られている。


○哀川レイ

 主人公のクラスメイト。男子バスケ部員。主人公と望月アキラと共に港の祭りの3on3大会に出場した。177cm。センター以外のポジションをこなせる器用な選手だが飛び抜けたものは無い。ベンチメンバーだがスタメンになることは稀で、疲労した選手との交代要員として出場する。主人公に影響され外からのシュート練習に励むようになった。綾瀬カオリに交際を申し込み断られた事がある。


〇綾瀬ハルカ

 綾瀬カオリの母親。権田リュウゾウの兄弟分である良家の当主の娘だが出奔し、ショッピング街にあった着付け教室の雇われ先生をしながら暮らしていた。 呉服屋の店主である綾瀬マサヨシと出会い結婚した。 着付け教室が先生が亡くなった事で廃業したが、呉服屋の2階部分に綾瀬着付け教室を開いて生徒たちを引き継いだ。 ただし免疫不全系の難病にかかったため休業。 生徒達が自主的に公民館で定期的に着付け教室を開くようになっている。

 権田リュウゾウの働きにより骨髄移植を受けて健康体になりつつある。


〇綾瀬マサヨシ

 綾瀬カオリの父親。京都にある大きな呉服屋の息子だったが、店は長男が継いだため、独立して街のショッピングセンター内ある小さな呉服屋を構えた。店は小さいが仕立ての腕は良い。取引のあった桃井着付け教室にいた、綺麗な佇まいをしている女性(旧姓田宮ハルカ)に一目ぼれして猛アタックし結婚した。

 病気がちだった妻が進行が遅い免疫不全系の難病にかかっている事が判明して心を病んでいた。武田カイトが原因の近所とのトラブルによるストレスを妻が受けている事に悩み。娘の進学を機に店を畳んで空気の良い田舎にでも引っ越そうかという事を考えていた。晴天の霹靂で妻が難病の治療により回復の兆しが出た事で病んでいた心が晴れ始めている。治療を仲介してくれた主人公に多大な恩を感じている。主人公と水辺オルカが園遊会で着ていた衣装は彼が精魂を込めて仕立てた逸品。


〇間宮ノリツグ

 主人公の通っている高校の3年生。陸上部の砲丸投げで3年連続高校総体に出場した。太くて大柄な体型。総体で主人公とホテルで同室になった。3章以降の出番の予定なし。


〇小西キリコ

 女子バスケ部の顧問。現役時代はそこまで有力選手では無かった。ここ数年インターハイ2,3回戦止まりだった部が急に全国大会優勝校になり戸惑っている。その事を全国大会に引率経験がある男子バスケ部顧問の小森タイガに相談している。

 20代で幼顔であるため部員たちに混じってもあまり目立たない。生徒達からはコニたんとあだ名が付けられている。


○早乙女チエリ

 主人公のクラスメイトで2年7組。3年生の引退により女子バスケ部部長になった。立花ユイ及びジェーン・スミスを除けば、部内で頭一つ上手い。背が低く幼児体型。敏捷。声が高くよく通る。ポジションはポイントガード。ミドルレンジからのシュートも得意。男子バスケ部部長の八重樫カズヤと交際している。頭が良くクラス内では綾瀬カオリ、真田マコト、主人公に次いで4番目。綾瀬カオリの中学校時代からの友人。


○佐野イツキ

 主人公の同級生。サッカー部部長。綾瀬カオルに告白しフラレた事がある。後述の飛鳥リオと交際している。プロローグのスカウトが注目している実力者。


○八重樫カズヤ

 主人公の同級生。3年生の引退により男子バスケ部部長になった。ポジションはポイントガードだが、3年生引退前はスモールフォワードをしていた。ミドルレンジからのフックショットの成功率が高い。部内で主人公のポイントガードとしての素質に気がついていた唯一の部員。


○田宮ジュン

 男子バスケ部の1年生。外からのシュートが得意でノーマークの状態であれば主人公より決定率が高い。165cmでバスケ選手としては体格に恵まれて居ない。スタミナと守備力に課題がある。3年生引退後に1年生唯一のスタメンを取った。ポジションは一応スモールフォアードだが主人公と2人でシューティングガード的な立ち回りをする。


○築地トモヤ

 主人公の同級生。男子バスケ部部員。187cmポジションはセンター。ガタイが良くゴール下でのリバウンド力は部内1高い。ただし身長が全国クラス強豪校の選手に比べて低いため見劣りしてしまう。


○海野ケイタロウ

 主人公の同級生。男子バスケ部部員。171cm。3年生引退後ベンチ入りしたメンバー。器用なタイプでミドルレンジからのシュートは比較的上手い。ただし飛び抜けた才能は無い。田宮ジュンが疲労した際の交代要因として出場する事が多い。主人公に影響され外からのシュートを練習している。


○大石ヨウヘイ

 主人公の同級生。男子バスケ部員。175cm。3年生引退後ベンチ入りしたメンバー。部内1俊足だが主人公よりは遅い。八重樫カズヤが疲労した際の交代要員として出場する事が多い。主人公に影響され外からのシュートの練習をしている。


○柚木リン

 男子バスケ部員の1年生。3年生引退後にベンチ入りした。188cm。望月アキラが疲労した際の交代要員として出場する事が多い。部内では長身でジャンプ力もあるが、線が細くゴール下でのポジション保持に課題がある。


○渡辺シゲオ

 男子バスケ部員の1年生。192センチ。3年生引退前からベンチ入りしていた1年生。築地トモヤが疲労した際の交代要員として出場する事が多い。部内1の長身だが線が細くゴール下でのポジション保持に課題がある。


○赤城ミノル

 高校女子バスケットボール強豪校の監督。立花ユイの才能に気が付き高校に推薦で入れようとしたが、断られてしまった事は残念程度にしか思っていなかったえれど立花ユイの入学した高校が急成長してインターハイ及びウィンターカップを連覇した事で、逃した魚の大きさに今更歯ぎしりをしている。


○坂東タケト

 全国からスポーツ特待生を集めている3年連続インターハイ及びウィンターカップを優勝している高校男子バスケット強豪校の監督。主人公の高校の男子バスケットボールの監督である小森タイガもかつてその高校に入学し指導を受けていた。チームの育成方針は勝利至上主義。試合後に主人公をスカウトしたが断られた。


○飛鳥リオ

 主人公の同級生。音楽部出身。父親が指揮者、母親がピアニストという音楽一家。自らもピアニストを目指し音大を受験予定。線の細い色白の美人で非公式ファンクラブがあった。中学校時代に佐野イツキに一目惚れしてサッカーの試合を観戦していた。サッカー部のマネージャーになりたかったが、指を怪我する可能性のある事を家族から止められていて断念。綾瀬カオリにフラれて落ち込んでいる佐野イツキを慰めた事で打ち解け交際するようになった。


○忍野タイチ

 主人公の同級生2年8組の生徒だった男子生徒。水辺オルカ非公式ファンクラブ会長。水辺オルカの私物を窃盗していた。また主人公の悪い噂を時折流していた。主人公と水辺オルカが婚約したことに理性を失い、主人公の所持する権田リュウゾウから贈与された小刀を盗んだ。結果として学校は退学となり一家揃って街から去る事になった。


〇秋山ケイイチロウ

 水泳部の1年生。100mと200mの自由形を専門としていたけれど、新入生に自身より早い選手が入学してくる事を知り、選手枠の空きがある200mと400mの自由形にコンバートした。

 県大会に出場する速さは無いけれど、部内で主人公、坂城ケンタの次に100m自由形が早い。新入生の入学により4番手になってもフリーリレの選手としては残れる予定。

 母親と死別していて、月命日に桃井生花家で花を買い墓参りをしている。

 桃井サクラから好意を持たれておりアピールを受けているが気が付いていない。


○桜山マツゾウ

(完結後追加設定)

 桃井サクラの母方の祖父で名付け親。桜山造園社長。市から市内の公園の植栽管理の仕事を受注している。

 権田家の庭園管理も請け負っており、先代権田家当主から小刀を渡されている。権田リュウゾウとは非公式の場では「桜爺」「リュウ坊」と言い合う関係。

 ゲームで桜の開花期の桃井サクラと城址公園でデートをすると、1本の桜の木の前で「これ私が産まれた日に植えられた桜の木なんだ」と言われるイベントがあるが、その桜を城址公園に植えたのが桜山マツゾウ。


○桃井ハナミチ

(完結後追加設定)

 桃井サクラの父方の祖父。桃井園芸店の社長。ゲームのデートスポットである長男が経営する植物園や桃井の実家である桃井生花店は子会社。主人公の前世の実家のあった場所にあったビニールハウス(苗畑)の所有者。桜山マツゾウとは仕事仲間で、花壇側の管理をしている。

 権田家にも盆栽や鉢植えや活花用の花など取引があり、先代当主から小刀を渡されている。

 権田リュウゾウとは非公式の場では「桃爺」「リュウ坊」と言い合う関係。


○今井エリカ

 主人公の同級生。ゲームではヒロインの1人。美術部員。2年1組。前衛的な絵を書く。

 祖父は武田カイトの父親が務めている今井物産の会長。

 ゲームでは3年生の時に国展で賞を取り、その後主に海外で評価を受けるようになるという描写がある。

 描いている時の感情が相手に伝わるという異能を持つ。

 1年の文化祭では誰にも理解されない苦しみから見る人に吐き気を与た。

 2年の文化祭では自分の絵を見に来て褒めてくれる坂城ケンタに対する戸惑いから混乱を与えた。

 高校近くの商店街のシャッターの落書き防止に絵を書く企画に協力しているが、前衛的過ぎる絵により賛否が上がった。最初の頃はイタズラ書きが起きたが、実行犯が悪夢に襲われるといった事例が多発して起きなくなった。また夜の商店街が心霊スポット扱いされるようになり、主人公の高校の肝試しの定番コースとなった。

(完結後追加設定)

 父親は洋画家の大家。今井物産は父親の弟が社長をしている。母親は医療過誤で植物状態になっている(坂城が挨拶に行った日に奇跡が起きて目が覚める予定(超常的存在所感))。


○今井ヨウジ

(完結後追加設定)

 今井エリカの父親。洋画家の大家。今井エリカと同じく書いた絵に感情が乗るという異能を持つ。父親は今井物産の会長で弟が社長をしている。妻の今井シロエは元弟の婚約者で駆け落ちした相手。今井シロエに経済的援助を受け絵を描き続けたが評価されなかった。しかし今井シロエが今井エリカの出産中の医療過誤により意識不明になった。様々な思いが渦巻く気持ちを絵に込める事で画家として評価されるようになった。バブル期であるため嗜好品に高値が付き、120号で1000万円を超える値が付いている。2月で2枚ペースで書き上げており、年収は6000万円を超えている。

 アトリエのある大きな自宅には介護スペースがあり、今井シロエを病院ではなく自宅に置いている。介護兼家政婦が2人いる。


○今井シロエ

(完結後追加設定)

 今井エリカの母親。今井ヨウジの弟の元婚約者。今井ヨウジの絵を一番綺麗に見える目を持ち絵を評価されない今井ヨウジを応援していた。高校生の時に今井ヨウジと駆け落ちした、夜の街で働き生活費を稼ぎながら今井ヨウジを経済的に支え続けた。今井エリカを妊娠し出産した際の医療過誤により意識不明のまま植物状態になった。今井シロエが意識が失ったあと病院から出された慰謝料が今井ヨウジの絵が認められるまでの間の生活費となった。坂城ケンタが挨拶に行った日に目覚める予定(超常的存在所感)。


○涼宮サイコ

 主人公の同級生。ゲームではヒロインの1人。科学部員。マッドサイエンティスト的な性格をしていて目的のために手段を選ばない所がある。修学旅行のユニバーサルランド観光では、全校生徒で唯一集合時間に遅れ場内に迷子放送された。

(完結後追加設定)

 主人公は移動用の船に乗っていて知らないが、実は自力開発した迷彩素材のテストをしていただけで、最初から集合場所にいた。

 迷子放送をされた直後に6組の担任のすぐ横で迷彩素材の服を脱いで現れ「ずっとここにいました」と言い放った。

 ジェーン・スミスに目をつけられスミスケミカルコーポレーションに勧誘された。

 既に専用ラボが与えられ、そこで主人公の夢を叶えるための新素材の開発を行っている。


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