応援コメント

ソロ花見(後編)」への応援コメント

  • 私が「医師」になる過程の中で、一番難しかったのが「医学部医学科」に合格する、という事だったと、今でも思っています。今でも、「合格」は奇跡だと思っていますし、母校には足を向けて眠れません(笑)。

    子供のころから、勉強はできた方ですが、運動や体育は目を覆いたくなるほどのできなさっぷりでした。跳び箱は飛べない。逆上がりはできない。50mを真剣に走っても11秒くらいかかる(小学生で、速い子なら7秒台で走ります)、球技なんてチームの「お荷物」扱いでした。

    小学校、中学校、そしてある程度は高校でも、スポーツのできるやつは女子に人気です。という事は逆に私は「冴えない君」代表みたいなものでした。

    そんなわけで、小学生くらいから、「できるやつは遊んでてもできる。できない奴はどんなに頑張ってもできない」と思っていました。「結果=才能×努力」だ、と思っていました。

    そういう点で、自分に「できないこと」がたくさんあったからか、自分は少なくとも「傲慢で嫌なやつ」ではなかっただろう、と思っています。

    体育祭で、ほかのランナーが全員ゴールしているのに、自分は半周以上も遅れていて、放送席から「最後のランナー、頑張って走ってください。みんな応援してください」と言われ、心の底から「俺、誰も見てなくても全力で走るから、どうか俺のことを見ずに放っておいてくれ!」と、公開処刑された経験があるから、「できなくても頑張っている奴」を見ると、心から「頑張れ!」と応援してしまいます。

    作者からの返信

    本話の「鈴木」の性格やバックグラウンドは自身が今までに読んできた創作や関わってきた人達をモチーフにしました。要するにキメラですね。

    登場人物として物語に出すキッカケになったのは山線・川線氏のコメントがきっかけです。非常に身勝手極まりない話で申し訳ないのですが、創作のタネを早くも行き詰まっていた私に降らせてくれて本当に感謝しています。

    「鈴木」の直接的な人物像のモチーフとしては、高校の知り合い二人を参考にしています。性格は真反対ですが、どちらも根はいい奴で、何よりも絶対に上位校へ合格してやろうという意志と気概を持った好人物でした。

    後期試験後、片方が私と同じく浪人したと知り、更には卒業後の集まりにも出席しなかった為、心配で個人的に連絡を取ってみたのですが……、

    電話越しに小一時間会話し、いつも通りの調子でネタも交えながら楽しい時を過ごせました。本人曰く、「落ちたのは悔しいけどやるしかねぇ(意訳)」だそうです。「それだ!!!」と閃き、本話のオチに形を変えて採用することにしました。
    そのまま載せたらただの根性論になってしまうので……。

    編集済