第4話

「ありそうでなかった」と形容される作品は、その作品自体が既に存在している以上、「ありそうだし存在している」陳腐な作品であるため当然ながら僕の想像を越える驚きや感動を与えてくれないのだけれど、逆に私に想像を越える驚きや感動を与えてくれるような作品は、補集合的に「なさそうであった」作品と形容することができ、つまり僕ら筆者は小説を書く際に、如何にして「なさそう」な物をテキストによって表現していくのかを考えなくてはならないと、個人的に思っている。

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