第36話 異世界から学校へ
僕とイケはベンガル王国に戻らず、このまま地球に学校へ戻ることにした。
ギルマスのカイルが「二条、イケ、戻る前に商人ギルドによってくれ。
リラがお願いがあるようだ。それにみんなも挨拶をしたいと。」
「わかりました。僕らもみんなに挨拶したい。行きます。」
僕らは商人ギルドに着いた。
リラが携帯をだして「ウサギから聞いたでしょう。私は、地球人。できれば。これを私の家に持って行ってほしいの。」
リラは二つ折りの携帯を渡した。「姉の携帯なの。あの日、こっちの世界に来る前の日に姉とケンカしていて、困らせようとポケットに入れたまま。もってきてしまったの。できれば姉に届けてほしいの。
二条とイケの戻る時間と私が来た時間は誤差があって、あの時、大学生の姉も今は?いくつなんだろう。住所はここ。豊島区高松2-3・・・」
僕は携帯と住所のメモを受け取った。
「リラ、携帯はお姉さんに届けます。任せてください。それと質問していいですか?」
「いいわよ。」
「ケイゴとはどういう関係なんですか?」
イケが「二条、その質問は失礼だろう。」
リラは明るく「ケイゴは元彼。高校が同じだったの。私達ネットおたくで、いい友達だった。それだけよ。」
それで?っと聞きたかったがやめた。
そしてパトリが「二条、ケイ、残念だわ。この干し芋で、この世界で大儲けしようと思ってたのに。干し芋は地球が元祖でしょう。」
「そうだな。でも、あのケイゴもこの干し芋の味に感動してたからきっと味は本物さ。自信を持って、パトリ。」
ダックが「二条、悪かったパトリをとられそうで、冷たくあたってしまった。すまなかった。」
「大丈夫だ。パトリとは、はじめから何もないよ。彼女は商売が先のようだ。」
「そうだな。」
パウロが「2人とも本当にありがとう。異世界同盟できたのは、君たちのおかげだ。感謝する。今更だが残る気はないのか?」
僕らはハモって「ない。帰還する。」
僕は「学校に行きたいんだ。」「そっか。」
キャロルが「イケ、残らないの?」
「あー、帰還する。可愛い姫様、元気で。」
そして僕はウサギを抱きしめ、「ウサギ、水晶の力、僕を選んでくれてありがとう。魔術、楽しかったよ。」
僕らは光の中、時空区間で移動。
気づくといつも教室にいた。
「戻ってきたな。」
イケと顔を見合わせた。夢?だったのか? いや、違う。
「僕のポケットにガラケー携帯が。」
「帰りにこの携帯届けに行こうぜ。」
「そうだな、二条。」
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