第34話  リプアとの死闘

僕らは、ガヤ王の前に出た。

キャロルが王族らしく「ごきげんよう。ガヤ王。

この度は急な連絡に答えて頂き感謝しています。

さて、その前に一言。そこのヒゲずら」

と王の横にいる秘書官ザルを指さした。

ガヤ王が「おやおや、キャロル姫、穏やかではありませんね。何事ですか?」

「そいつはリプア王国のスパイ。よくも私達を牢屋に閉じ込めたわね。」

ガヤ王が「なんだと?秘書官ザルがスパイ?」

ウサギが光線をあてた。ザルの顔がはがれ、リプアの戦士の服。

王が慌てた。「お前は誰だ?」

「バレてしまったようだ。リプアの戦士ザルだ。」

ガヤの衛兵が戦う。あっさりザルに吹き飛ばされる。

僕は「ガヤの王。お逃げください。ここは僕らが戦います。キャロル、王を頼む。」

「わかった。」

大きな窓を打ち抜き、僕らは中庭に飛んだ。

僕、イケ、そしてウサギは宙に浮き、攻撃した。右手より光速で物体が向かってきた。

司令官K、ケイゴと上崎、それにあの魔術師マハだ。

スパイのザルが「これで、こちらの勝ちだ。ベンガルの弱い騎士め。」

魔術師マハが「これはこれは、異世界人の二条くん、君のもっている、いいものはどうやら覚醒したようだな。君もケイゴ同様、こちら側に来ないか?」

僕は光速スピードで魔術師マハの顔面、鼻があたるくらい、まじかで「いやだね。」と同時に腹をグーでぶっ飛ばした。

マハは城の壁に激突。すぐさま起き上がり「へえー、魔法も発動せずに腕力で来るとは、やはり二条君は面白い。仲間になれ。」

「いやだ。」

すぐさまイケとウサギも攻撃を始める。ケイゴ、上崎が防御魔法発動。

空中戦となった。閃光が空を散らす。戦いながら僕は上崎に「上崎、もう、やめろ。僕はお前を傷つけたくない。」

「甘いな。」背後に。ケイゴの攻撃が僕の背中を・・・瞬時の所でイケの足が僕の背中を突き飛ばし、僕は直撃を免れる。

「サンキュー、イケ。」イケの反射神経の良さに救われた。

僕は体勢を整え、魔術師マハに焦点を絞る。攻撃魔法発動。外れた。

門番のテルが商人ギルドに向かった。途中、閃光を見て駆けつけたパウロ、キラ、ダック、パトリに会う。事情を把握したパウロは戦闘体制で飛んだ。ギルマスのカイル、リラは王宮内へ向かった。

激しい対戦がはじまった。「死者もでたようだ。」カイルが状況を王に報告。

戦士が攻撃で打ち抜かれた。カラダは光と共に消滅。

僕はウサギに「あれがこの世界での死なのか?」

「そうだ。Deleteだ。」

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