第33話 スカウト任務完了

僕らは牢屋を出た。走りながらウサギが

「二条、さっきのカードは,なんだ?」

僕が答える前にイケが「知ってる。小学生の時に流行ったアニメのカードゲーム。アニメごとにキャラクターの絵が書いてあって対戦するゲームで命令ができる。でも二条、なんであのカード持ってんだ?それに実際、発動することができるなんて、凄すぎる。小学生の僕が見たら、気絶しそうだ。」

「そうだな。僕も驚いている。

ギルドのリラがくれたんだ。役に立つからって。」

「でもなんで、商人ギルドのお姉さんが地球のカード持ってるんだ?」

キャロルが「カードって何?アニメって?」

今度はイケより早く僕が答える。

「アニメは、最高だよ。夢。ファンタジー。冒険、きれいなお姉さんキャラに萌に。ウサ耳。あー最高さー」

イケが僕を揺さぶる。「おーい二条。戻ってこーい。」

ウサギが僕の頭をコツン。

そして「商人ギルドの受付リラも司令官K、ケイゴと同じ時期にスカウトされて来た。」

「地球から?」

「そうだ。かなりのネット、情報処理能力を保有しており、辺境の星、地球でのネット内での限界を感じていた。そこをパブロにスカウトされた。ベンガル王国のAI情報チームとして。リラの実力は凄まじいものがあり、ベンガル王国が他のどの星より有利に立ったのはリラのおかげだ。二条、イケの情報もリラ経由でスカウトした。」

「リラは、すごいんだ。」

「そうだな。その能力はケイゴも認めていた。2人は仲が良かったらしいが、そのあと2人に何があったかはわからないが。ケイゴが闇落ち。魔術師マハと消え、リラはベンガル王国からのスパイとしてこのガヤ王国に来ている。これがリラの素性だ。それに、地球ではオタク?アキバのアイドルでパーっとしなかったが、ネット内のアイドルでは活躍したとか?名前は?わすれたが。」

イケが「それって凄くない!」

僕もうなずき「そうだな。このカードもリラが知っているのがわかる。でもそのカードの発動は?」

ウサギが「たぶん、ケイゴが魔術で力を付与したんだろう。」

「すごいな。ケイゴ。」

僕ら3人、話しながら走った。

少し後ろからキャロルが「前、前。地球の話は後よ。着いたわ。あそこが大広間。王の間よ。」

数人の衛兵がウサギが魔法でねむらせた。

僕ら4人はガヤ王の目の前に来た。横で僕らを捕まえたリプア王国のスパイ。

秘書官に紛れていたザルが悔しそうな顔でにらんでいる。

「こんにちは、王様。」




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