第30話 王族キャロル姫
僕らは商人ギルドに再び集まった。
キャロルが「これから、どうするの?
私はベルガル王国の姫よ。王族の力で、ガヤの王に会った方が、手っ取り早いわ。
それに敵に私達がいることはバレているし。」
パブロが、「そうだな。さっきの市場での戦闘被害が起きることは、ガヤも望んではいないと思う。
キャロル、王族の力を貸してくれ。」
「もちろん。」キャロルの肩が少し動いた?
姉のキラがキャロルをチラリ見た。
僕が声をかける前にイケが、動く。
イケは膝をおりキャロルの手をとり
「キャロル姫、僕が全力でお守りします。」と芝居じみた大袈裟な行動をとった。
「ぷっ。イケ、なにそれ?」キャロルが笑った。
「ちょっと王子様になりきったつもりなんだけどなあ。笑うとは、ひどいお姫様だな。」
キャロルの顔が緩んだ。
パブロが「キャロル、本当に大丈夫か?敵以外にも危険があるぞ。」
ギルマスのカイルも「そうだな。他国のスパイも正直、この国にはいる。」
パトリも「そうね。敵は多い。」
キラが「私も一応、王族なんだけど。私が行くわ。」
キャロルが「お姉様、ありがとう。あっ、ここではキラね。キラには悪いけど、この仕事は譲れないわ。
それに社交界では私の方が顔が広いわ。
それにキラには戦闘能力、水晶の加護ドラゴンの力があるでしょう。その力で
みんなを民を守るんでしょう。お互いできることでベンガル王国を守るって誓ったわよね。」
「そうだったわ。じゃ、任せたキャロル。」
パブロが「みんな、作戦変更だ。キャロルには正式にベルガル王国の王族としてガヤ王国の王に会ってもらう。カイル、王への面会は商人ギルドマスターとしての権限で行ってくれ。」
「わかった。早速、城へ伝達魔法便りを送ろう。」
僕はイケに「あれって地球で言う携帯みたいなものか?」
「たぶん、そうじゃないか。すぐに返事か来そうだ。」
「そうだな。魔法って言葉がつくから身構えるけどさ、僕らの地球の携帯も見えない電波でメールや話したりしてるだろう。原理的に変わらないくないか?」
「そうだな。でも異世界だから、やっぱ魔法の響きはいいよな。」
僕は「えっ?イケそこか。」
「二条、任務が終わってもこの世界に残るつもりじゃないだろうな。
上崎もこの世界にいるしな。
悪いけど僕は地球へ学校へ戻る。戻りたい。ゲームの続きもあるし。
それに来年、高3だし、大学生にもなってみたい。なんかモテそうじゃないか。響き的に。」
「そうだな。僕も・・・上崎」
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