第25話 リプア王国の闇
パブロが「二条、イケ、2人にはちゃんと話してなかったな。二条たちの世界では情報量そのものが違ったからな。はじめから話そう。」
僕は「パブロ、また僕らの世界を辺境地扱いしたな。しかし、その通りだ。ネットの見えない電磁波の情報分析までは正直、僕らの住む世界では解析できない。異世界がある事さえ、僕らの世界の一般人は知らない。」
「二条、そんなに卑下になるな。異世界は限りなく無限に広い。
たまたま僕らは、このエリアでの知的生命体だった、それだけだ。
それぞれの異世界の立場同士でも状況は変わる。
それにあえて訂正するが、二条たちの世界にも異世界の存在を認知し、情報を持つ存在がいる。しかし彼らは消して表には出てこない。」
「パブロ、どういうこと?異世界人が住んでいるってこと?」
「それもある。我々を含め、それぞれの空間、世界にはある一定の決まりごとがある。 ”記憶操作だ。”仮に他の異世界人が別の異世界にたまたま転移したとしよう。
するとその空間、その世界の見えない鎖ミュウが異世界人を異物として排除しようとする。
それは、自然な形で排除される。あるいは異世界の記憶を消滅させる。
だから、表に出てこない。二条やイケも都市伝説的に浦島太郎は竜宮城に行ったんじゃなく、タイムトラベル時間を越えた異世界へ行き、元の世界にほんとは戻った。かぐや姫はダイレクトに月に帰る。宇宙人だ。」
「じゃあ、パブロはなぜ、異世界の僕らの世界にスカウトに自由に出入りできたんだ?」
「時間だ。一時的24時間以内なら自由が許される。だから、世界中に不思議な伝承が無秩序に残っているのはそのせいだ。」
「納得。」
「そうだな。しかし、逆の僕らはどうなる?」
パブロがのニヤリと「スカウト業は別だ。派遣的な仕事でこの全宇宙に唯一,時間の制限なく許される立場だ。」
「へえー派遣ね。」
「それにベルガル王国は実力主義の国だ。こうして若い僕が、騎士団長をしている。本質、実力が大事だ。それにギルマスのカイル、弟の門番のテル。そして受付のリラはベルガル人だ。」
3人が黙って頷く。
「それってスパイ?」
「そうだ。話は戻るが敵のリプア王国は密かに全宇宙、全異世界を支配しようとしている。空間世界の一定の決まりごと、鎖ミュウを壊そうとしている。それを阻止するために、我々ベルガル王国はガヤ王国、トリ王国と手を組む。それにこれは二条、イケの世界を守ることも意味する。」
「上崎・・・」
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