第20話 商人ギルド
僕らはパトリの全宇宙商人ギルドのステータスSSに乗ってほとんどスルーパス。
ただしゲート門番より、予定通りからかわれた。
「お姉さん達、護衛の兄さん達で大丈夫かい。背だけ高いひょろひょろの兄さんたちじゃ役に立たないんじゃないかい。」
きたー。予定通りだ。
パトリが「そうなのよ。ベルガル王国の商人に騙されたみたい。高いお金で護衛を雇ったのに。」
「それは災難だったな。ガヤ王国の商人は、いたって正直だよ。じゃあ気をつけて。」
僕らは城内へ。
イケが「僕ら相当弱いって思われてないか?
かっこ悪いよな。二条。」
「そうだな。しかし、これもカモフラージュにはいいことだ。
今、僕らはただの旅商人だ。そうだよなパトリ。」
「そうよ。それに実際、私とキャロルの方があなた達より強いに決まってるしね。」
「パトリ、それはどうかな。」僕はあの時、司令官Kケイゴに会って以来、僕の中に恐怖と共に戦ってみたいとカラダが欲している。
地球では、ただの高校生。戦いっといっても部活のバスケの試合ぐらい。
試合始めのホイッスル。カラダが奮い立つあの感覚。たぶん司令官Kケイゴに会ったあの時が、この異世界でのホイッスルが鳴った瞬間だ。
カラダの中に熱を帯びた。
水晶のウサギの声「二条、覚醒したようだな。まあ、何もないこんな時に覚醒するのも不思議だが。まあ、がんばれ。」
「ウサギ、カラダが熱い。」
「覚醒した証拠だ。左手の手のひらを見ろ。
三日月と星の紋章が現れているはずだ。」
「ウサギ、ある。手に紋章が、アッ消えた。」
「その紋章は戦いエネルギーを使用するときに出るものだ。しかし、その紋章は全宇宙を破壊する生命体の称号でもある。気をつけろ。むやみにみせるな。」
「わかった。」僕は左手を握りしめた。
イケが「二条、さっきからボソボソと何をしゃべっているんだ。」
「ウサギと話していた。」
「なんだか、顔がニヤけていないか?いや引き締まってる。
二条がイケメンになってるー!なーんてな、僕、イケ様の方がイケメンだけどな。」
「そうか?」
「二条、しかし、何かいいこと、あったんだろう。
「そうだ。それにイケ、イケメンは僕の方だ。」
イケが「そんなことはあるかー」と僕に飛びつき、ふざけ合った。
実際2人は校内トップ5に入るイケメンだ。
「2人ともふざけるのは後にして、まずはガヤの商人ギルドに行くわよ。」
さすがパトリ。自分の店を持ってるだけあって手際がいい。
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