第19話 ガヤ王国 入国
水晶のウサギの話しでは、敵はかなり強い。
が司令官Kは地球人。しかも、僕らと変わらない高校生だ。
「なあ、二条さっきの奴、ハンパなく凄かったよな。威圧感ダダ漏れ。
なんか嫌な奴だった。」
「そうだな。仮面の下の顔を見たかったな。」
彼は僕らのように軽い気持ちでスカウトに応じたのか?それとも地球が嫌で来たのか?
「二条、奴の話はよそうぜ。ブルっとなんだか
寒気が来る。」
「大丈夫か、イケ。悪口言ったのが聞こえたんじゃないか?」
「魔術師マハの弟子だろう。コワい。コワい。」
「バッチーン。」
「痛いよ。キャロル。痛いけど叩いてくれてありがとう。」イケがニヤけている。
キャロルが「イケ、キモい。でも私を守るんでしょう。コワい場合じゃないでしょう。」
「そうだ。僕は全力で君を守る。キャロル!」
2人ともふざけているが仲良さそうだ。
僕はみんなに「司令官Kは確かに強そうだ。しかし僕は、負ける気がしない。」
イケが「そうか。二条。よく言った。」
ウサギは腕組みをして「そうか。二条。」
キャロルも「頼む二条。ところでパトリ、さっきから荷のチェックをしているけど大丈夫?」
「大丈夫よ。」
僕はパトリに「どうした?奴らはもういない。さっきはよく頑張ったな。」
僕はパトリの頭をなでた。パトリは一瞬構えたが、僕にヨシヨシされた。
「兄さんはいつも私が頑張った時に頭をなでてくれるの。一瞬、二条が兄さんに見えたわ。」
「そうか、パブロは優しい兄さんなんだな。」
「パトリ、話の続きだ。何をしてるの?賢い君のことだから、何か作戦でも考えていたんだろう。手伝うよ。みんなもそうだろう。」
「もちろん。」
「ありがとう。この荷はガヤ王国に入るための旅商人としての作戦の荷物よ。さっきの干し芋もそう。この干し芋の種は今はベルガル王国の独占。ガヤ王国に近づくためにも独占のこの種を交渉の材料として使うの。
そして王宮内の様子を探り、スパイを確定。排除して王様と同盟を結ぶ。これが私のシナリオよ。」
「でも、そんな独占品を王様がよく、許可したよな。」
「許可なんかもらってないわ。ここにはキャロルがいるでしょう。」
「あーあ、そういうことか。」
キャロルも「はいはい。私ができることなんでもするわ。王国のためね。」
「ありがとう。キャロル、頼りにしているわ。」
ウサギが「もうすぐガヤ王国に着くぞ。俺様は水晶にもどる。」
ゲートが開く。ガヤ王国入国だ。
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