第18話 ウサギの説明書

「みんなで見るな。照れるだろう。」

僕はウサギの耳をひっぱった。

「お前は誰だ?まさか僕の水晶とか?」

「そうだ。お前、二条のマジックアイテムのウサギだ。」

パトリが「そう言えば聞いたことがあるわ。

最強の水晶の中には守護神がいると。

でも誰も見たことがないとか。

単なる言い伝えだと思っていたけど、いたのね。君、名前は?」

「ウサギだ。」

イケと僕は笑った。

「ウサギ?そのままじゃないか。

それも月のパワーのウサギだって。」

「うるさいぞお前達。」ウサギが怒る。

「それに・・ ・」

生意気なウサギは僕を品定めするようにジーっと僕を見て回すし

「前の奴よりましだな。」

「前の持ち主?」

「そうだ。この最強水晶の玉は持ち主を選ぶ。今度はお前か。まだ本格的な覚醒はまだだな。でも見るからに弱っちいな。しかも、いい意味でお前は空っぽだ。」

「悪かったな。見かけが弱くて。中身が空っぽで。でウサギ、前の持ち主は?

誰だったんだ?」

「二条、落ち着け。そうだな、そいつはつい最近だ。

普通は100年ぐらい時間があく。彼は地球人だった。

魔力の才能はあったが、その才能を黒魔術に使ってしまった。だから魔術師マハに見初められ連れさらわれた。どうやら闇が心の中にあったようだ。だから俺様から切り離さた。いや違うな。自分の意志で俺様から離れた。」

「ウサギ、彼の名前は?地球人の彼の名前は?」

「確か、ケイゴ。ケイゴだ。」

「イケ、やっぱり、さっきのリプア王国の司令官K。彼がケイゴで間違いない。」

「二条そうだな。」

パトリとキャロルが「二条、司令官Kはウサギが言うように確かに強いわよ。その彼たちと私達は戦わなければいけないのよ。」

「そうだな。」

「なあ、ウサギ。ケイゴはどうして僕らの正体がわかったんだ?」

「それはケイゴの透視能力だ。嘘はバレる。それに彼には黒魔術の気配がした。

たぶん魔術師マハに何らかの呪縛をかけられているんだろう。しかし元々の力が強いために完全に魔術師マハの支配下には置かれていないようだ。」

イケは「そんな、強い奴と僕ら戦うの?いやだな。」

キャロルが「イケ、私を守るんじゃなかったかしら?」

イケは「そうでしたキャロル様。」

キャロルはイケの反応が嬉しそうだ。

まあ、僕にはどうでもいいけど。上崎、元気かな?会いたいよ。

イケがからむ。「二条、また上崎のこと考えてたな。お前はすぐ顔に出る。」

ウサギが「そうだ。その素直さが裏目にでなければいいが。」



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