兄弟水入らず

「ユダ様。本日は公爵家の令嬢、シルフ・エアリスト様がお越しになられます」


げっ……そういや誕生日パーティーで勢い余ってお茶会誘ったんだっけ……


「いつ頃くるの……?」


「予定では15時となっております。本日は魔法の訓練も剣術の訓練もお休みとなっていますのでごゆっくり過ごせます」


「そうだったね。ならシルフが来るまで久しぶりに兄さんや姉さんと一緒に過ごすよ」


「わかりました」


今日は時間もあるわけだし兄さんや姉さんの顔をみにいこうかな





「アーサー兄さん」


「あれユダどうしたんだ?」


「久しぶりに兄弟でお話がしたいと思って」


「そうだね。久しぶりにみんなで団欒しようか」


久しぶりに神童兄さんのステータスを拝見させて頂こうじゃないか!!


『名前』 アーサー・ウィリアム 13歳

『人種』 ヒューマン

『レベル』 203/666


『体力』 C/A

『魔力』 B/S

『攻撃力』D/A

『防御力』D/B

『素早さ』D/A

『知力』 A/S


『ユニークスキル』 並列思考

『職業適正』 統率者

『称号』第一王子 神童


うん。やっぱ化け物だわ。レベルの伸びが半端ないし、やっぱり魔物討伐が一番レベル上がりやすいのかな?


「メアリーの所に行ってみようか」


「はい!」





「メアリー」


「どうしたんですか?アーサー兄様。あ、ユダもいるんですね」


「久しぶりメアリー姉さん。今日は兄弟で楽しく団欒したいなって思ってアーサー兄さんに頼んだんだ」


「そうなのね。たまには良いかもしれないわね」


『名前』 メアリー・ウィリアム 10歳

『人種』 ヒューマン

『レベル』 70/150


『体力』 E/C

『魔力』 C/A

『攻撃力』F/D

『防御力』F/C

『素早さ』F/E

『知力』 C/A


『ユニークスキル』なし

『職業適正』 文官

『称号』 第一王女


メアリー姉さんも結構成長してるみたいだね。魔力もAまで伸びるんだし魔法師になれるんじゃないかな?


「次はグレイだね」


「グレイならさっき剣もって庭に行きましたよ」


「流石グレイ兄さんですね」


あいつまじでずっと剣振ってるよな。流石脳筋兄さんなだけあるわ


「なら庭に行ってそのままお茶でもしようか」


「それもいいですね」





「はぁあ!!せいっ!やあっ!」


「グレイちょっといいかい?」


「ん?兄さんじゃん。どうしたの?それに姉さんとユダまでいるし」


「今から少しだけお茶しないかい?」


「そうだな。たまにはそれもいいかもな」



〜お茶会〜


「ところでユダ。魔法師の人と模擬戦をして勝ったそうじゃないか」


「たまたまです。でももっと強くなれるようにがんばりたいです」


「そうかそうか。僕も負けてはいられないね」


神童にはまだ勝てねぇよ!バカタレ!チート!せこいぞ!!


「アーサー兄様はあと2年もすれば成人ですね。学園の方はジェニーアカデミーの方に通うのですか?」


「そうだね。そうするつもりだよ。メアリーはどうするんだい?」


「私もジェニーアカデミーの方に通うつもりです。まだ5年も先の話なんですけどね」


「兄さんがアカデミーに行く前に模擬戦で勝ってやる!!」


流石脳筋。血の気が多いことよ……


「ははっ。僕に勝つのは100年早いよ。グレイ」


「ふん!」



こうして久しぶりに他愛もない会話をした。たまにはこういう日もいいかもね















「お久しぶりです。ユダ様。本日はご招待ありがとうこざいます」


とうとう来ちゃったよ。この時が……

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