剣術
初めての外出をした翌日、俺はリリーに剣術のことで相談していた。
「剣術も習いたい」
「ユダ様。まだ魔法も習い終わっていませんよ?」
「わかってる。でも剣術も習いたいんだ!!」
ふふん。3歳児のキラキラな瞳に懇願されたらどんな優秀なメイドであっても揺らぐだろう
「うっ……国王様に確認してみます」
「ありがとうリリー!」
ふん。やっぱりチョロかったな
リリーがパパンに確認したところ「魔法も頑張っておるし、剣術も習いたいなら習わせてもかまわん」とのことだったので今日から早速剣術の鍛錬に取り組む。
「ユダ様。午前中は魔法の訓練。午後からは剣術となっております」
「うん!ありがとうリリー!ぼくがんばるね!」
午前中、魔法の訓練を終えて昼食を挟んで今から剣術の訓練だ。
すごくワクワクしている。楽しみだ!!
「お初にお目にかかります。第三王子。私は騎士団所属の副騎士団長ゾルト・ライテルと申します」
副騎士団長を剣術指南とて当ててくれたのか。パパン太っ腹じゃん!!
「ユダ・ウィリアム!よろしくねゾルト!」
っと挨拶代わりにステータス確認と
『名前』 ゾルト・ライテル 31歳
『人種』 ヒューマン
『レベル』 295/333
『体力』 A/A
『魔力』 C/C
『攻撃力』A/A
『防御力』A/A
『素早さ』C/B
『知力』 C/C
『ユニークスキル』なし
『職業適正』 騎士
『称号』なし
うん。ステータスはすべて平均以上。レベル上限も333。これはかなり優秀だね。騎士団長は見たことないけどどれくらいなのだろうか?
「では剣術の方を指導していきたいと思います」
「剣を振る時は大振りにならないように、なるべく隙を見せない且つ素早く振るようにしてください。剣術はステップも大切になってきます。相手の間合いを-」
てな感じで俺の剣術の鍛錬も始まっていった。
一応言っとくけどまだ3歳児だかんね?
魔法も剣術も才能があるらしくどんどん成長していった。
魔法や剣術の訓練が終われば自室で転移魔法などの鍛錬をしていく日々が続く。
「ユダ様。今日の剣術の訓練はグレイ様との模擬戦となっております」
おー!グレイ兄さん久しぶりじゃん!どれくらい成長しているのかな?
「グレイ兄さんと!?たのしみだなあ」
「久しぶりだな!ユダ!」
「グレイ兄さん!そうですね。あまり顔を合わせる機会がありませんでしたね」
グレイはここ最近は王城を出ることがあり顔を合わせる機会がなかった。
ステータスも初めてあった時から確認してないし久しぶりに確認しようかなあ
これが以前のグレイ
『名前』 グレイ・ウィリアム 4歳
『人種』 ヒューマン
『レベル』 3/333
『体力』 G/A
『魔力』 G/B
『攻撃力』F/S
『防御力』G/A
『素早さ』G/C
『知力』 G/D
『ユニークスキル』なし
『職業適正』 騎士
『称号』 第二王子
んでこれが今のグレイ
『名前』 グレイ・ウィリアム 7歳
『人種』 ヒューマン
『レベル』 26/333
『体力』 E/A
『魔力』 F/B
『攻撃力』D/S
『防御力』E/A
『素早さ』F/C
『知力』 G/D
『ユニークスキル』なし
『職業適正』 騎士
『称号』 第二王子
おおー!かなり成長している!攻撃力はDもあるのか!これは流石に勝ち目は薄いか?あ、でも知力が上がってないのは流石だな……
「では今からグレイ様とユダ様の模擬戦を開始します」
「手加減はしないぜユダ!」
「もちろんだよ兄さん」
グレイはすぐに間合いを詰めてきた。そしてすぐに木刀を振るう。
「っ!」
俺は木刀を上手く躱すがグレイは間髪入れずに追撃してくる。
素早さは俺の方が上なのにグレイに押されている。これは剣の技術の差か……
「まだまだだな!ユダ!」
「兄さん。これからだよ!」
その後も防戦一方を強いられるユダ。なんとかして反撃の糸筋を作りたいところ。
どうすればいい?考えろ。グレイの剣を今の俺は捌くので精一杯だ。魔法も使えない。剣だけでは兄にも勝てないのか……?
いや勝ってみせるさ
俺はグレイの剣を捌いた瞬間、横に飛び一度グレイとの距離を取り、すぐに飛びかかる。
「っ!はあっ!」
渾身の一撃もいとも容易くグレイに弾かれた。
「……降参です兄さん」
「はっはっは!まだまだ甘いなユダ!お兄様に勝つのは100年早いわ!」
っ!腹立つなあ!この脳筋兄貴め!魔法が使えるならボコボコにしてやったのに!剣だけではやはりまだ勝てないか。もっと修練を積む必要があるな
グレイとユダの模擬戦を見ていたゾルトは
「まだ剣を教えて半年だぞ……グレイ様とじゃ勝負にならないと思ったが、想像以上にやるな。これは鍛えがいがありそうだな……」
と一人で呟いていた。
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