初めての外出

かれこれメリックに魔法を教えてもらいながら、創造魔法で自身の分身を作る練習を始めて1年が経過した。



メリックとの訓練で様々なことを学ばせてもらった。


メリックは老いぼれ爺さんなだけあって戦い方が上手かった。3歳児と模擬戦は世間一般的にはおかしいが前例アーサー兄さんがあるから特に不思議に思う人はいなかった。



俺はこの一年でかなり成長したと思う。今のステータスはこの通りだ。


『名前』 ユダ・ウィリアム 3歳

『人種』 ヒューマン

『レベル』 31/999


『体力』 E/S

『魔力』 C/SS

『攻撃力』F/S

『防御力』G/A

『素早さ』E/S

『知力』 D/S


『ユニークスキル』 神の目 創造魔法

『職業適正』 統率者

『称号』 転生者 第三王子


ステータスに関しては少し上がったみたい!レベルはやっとの思いで30台に乗ったのだ!


とまあこの1年間で結構成長した。




そんな俺も今夜とうとうこの王城から抜け出してみようとおもう!

え?なに3歳児が家出はおかしいって?

フン。バレなきゃいいんだよバレなきゃさ!



転生してから夢見ていた計画のスタートラインにやっと立てたんだ!これ程嬉しいことはない!


まあ今は創造魔法でつくる分身は寝ている姿が精一杯だけど将来的には動いたり喋ったりできるくらいのを作っていきたい。



あ、そうそうグレイ兄さんやメアリー姉さんもだいぶ成長してるよ。アーサー兄さんは1人だけ成長スピードが違うけどね……



まあ今日の深夜が待ち遠しいよ!!






「ではユダ様おやすみなさい」


「ああおやすみリリー」


っしゃ!やっと来たぞ。でもまだ焦るなもう少ししてからこの窓から抜け出そう。焦りは禁物だぞ



それから1時間ほど経った。


「そろそろ行こうか」


おれは今までの練習の成果をここで発揮する。自分の分身を作り、ベッドに寝かせる。


これで下準備は完了だ!



「3歳児、ユダ・ウィリアム。初の家出。行って参ります」




そう言い残しておれは自室の窓から飛んだ。


あ、そうそう飛行魔法も習得したんだよね。言うの忘れてた







この世界に来て初めて王城から出た。



「綺麗だなあ〜」


初めて見た景色は綺麗だった。


「んー今日の目的はこの街の地形について調べることなんだけどさ」



「流石王都……広すぎて嘔吐しそうだ」

なんちゃって(´>∀<`)ゝ


少なからず王都はスラム街などはなく、「The貴族の住処」という街並みをしていた。



「んー王都から少し離れる必要がありそうだなあ」


でも時間は限られているしなあ


あ、転移魔法を習得すればいいのか!これから練習しなければならないな……なんでこんな簡単なこと思いつかなかったのだろうか……



「んー……やっぱり深夜は出歩いている人は少ないなあ。あ、夜の店発見〜!」


どこの世界の人も夜はお盛んですなあ…





王都を上空から見て周り、程なくして王城に戻った。



「この世界に来て初めての外出。大変満足である!!今後の事についても計画を立て直す必要がありそうだな」



まずはこの街にはスラムみたいに荒れているところはない。少なからず遠出をする必要がありそうだ。


そのためにも転移魔法を覚える必要がある。あとは外に出ている時にどんな事が起きるかわからないから剣術も習う必要がありそうだ。


明日リリーに相談してみよう



今日はもう寝るとしますか〜


「分身さんお疲れ様!まあ寝ていただけなんだけどね」



そうしてこの世界にきて初めての外出を終えたのであった。






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ハートとレビュー欲しいなあ!!


ほしいなあ!!




ほしいなあ……

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