座学
この世界に来て1年と半年程度。
俺もそろそろおしゃべりしていいよね??おしゃべりできるくらいには声帯も発育してるはずだし、もうそろそろ言葉話してもおかしくないよね?
ってことで今日から少しずつ言葉を話していこうと思う。まずは定番の「パンパ!マンマ!」呼びだよね
お、丁度いいところにパパンが来たよー!
「元気か〜ユダよ〜パパでちゅよ〜!」
この国王は非常に息子娘に溺愛している。そんなパパンに「パンパ!」呼びをすればどうなるだろうか
「パンパ!!」
その言葉を聞いたパパンは固まった。
「ユ、ユダよ……お主……最っ高に可愛いのう!!もう一回呼んでおくれ!!」
チョロいな
「パパン!!」
あ、やべパパン呼びしちゃったよ
「はいはい!パパでちゅよ〜」
一国の国王がこんな言葉遣いをしてて良いものなのか……?
ほらリリーが冷めた目で国王のこと見ちゃってるよ
それから少しして
ママンの登場!!
「ユダ!!パパ呼びしたの??なら次はママ呼びだわよね??」
はあまたそれか。まかせなって
「ママン!!」
またやっちまったよ……
「あらやだ!ユダったら可愛い!!」
ちょっと〜?リリーさん?そんな冷めた目で王妃を見ないでくださる??
そんなかんやでユダくんのパパン呼び、ママン呼びは幕を閉じた。
「リリー?」
「どうしましたか?ユダ様」
「僕もおべんきょうしたい!」
1歳児らしからぬ発言だな。
だがしかし、俺の野望のためには一刻も早くこの世界について学ばなければならないのだ。
「勉強でございますか?国王さまに相談してみますね」
「ありがと!!」
よし。あの溺愛国王なら許可するだろう。あともう少しの辛抱だ。
「今日からユダ様の勉強をご指導させてもらいます。ユリアでございます。よろしくお願いします」
2歳になった俺は今日から勉強だ!
え?2歳児が勉強はおかしいって?
神童は2歳児から勉強してたみたいだから大丈夫だよ。あの脳筋グレイ兄さんも3歳から始めてるらしいし
あ、そうそう先生の能力値みさせてもらわないと。
ステータスオープン
『名前』 ユリア・シリウス 29歳
『人種』 ヒューマン
『レベル』 130/150
『体力』 C/C
『魔力』 B/A
『攻撃力』G/E
『防御力』E/D
『素早さ』C/B
『知力』 B/B
『ユニークスキル』なし
『職業適正』 講師
『称号』なし
ふーん。平均以上だね。結構優秀なのかな?まあ一国の王様の勉強を指導するくらいだしね。まあゆーても2歳児のだけど
「ユダ様は何について勉強なされますか?」
そりゃもちろん
「れきし!まほう!」
「わかりました。算術も付け足して主にその三つのお勉強をしましょう」
えーもう計算なんてできるよ。前世の年齢足したら30歳なんだぞ
それから半年間、歴史や魔法、算術を習った。
そこで新たに増えた知識は
この世界にはビーストといった魔物とちがった生物がおり、そのビーストと契約を結ぶことでビーストの意志を手に入れ、そのビーストの力を使えるらしい。
だけどビーストと契約することは非常に難しいとの事。
歴史については書庫の本に書いてあった通りのことをもう一度学んだ。特にこれといった成果はなかった。
算術に関しては言うまでもなく簡単だった。
「それにしてもビーストかあ〜将来的には探して契約したいなあ」
一応この国には、騎士団、魔法師団、ビースト精鋭部隊といった三つの組織があるらしい。
ビースト精鋭部隊はこの三つの中でも精鋭揃いでいわゆるエリートらしい。魔法師や剣士どちらもビーストを使役できるらしく、使役することで相当なパワーアップができるとの事。
んービースト精鋭部隊の訓練見てみたいなあ〜今度リリーに頼んでみよーっと
まあこれで座学の勉強は終えたし、つぎは魔法の実践練習だな!楽しみだなあ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いいねとレビュー!お願いします!!
とくにレビューは作者のモチベに繋がります(´>∀<`)ゝ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます