神童アーサー・ウィリアム
俺はお姉ちゃんとお兄ちゃんのいいおもちゃにされた後、やることがないので魔法を使って色々試してみることにした。(リリーの監視付き)
あ、その前にお腹がすいたなあ
「うぇーんうぇーん」
あかん泣いてしもたわ。
「ユダ様どうしました??」
0歳児に聞いても返事は返ってこねぇよ
「ミルクですよ」
俺はミルクを飲んで腹が満腹になったその次は睡魔が襲ってきてそのまま眠りについた。
恐るべし赤ん坊の欲求。
たくさん寝たなあ〜今は夜中なのかな?外も部屋も暗いし。リリーはどこにいるのかな?リリーがいないだけで使える魔法がだいぶ変わるからなあ
俺は周りを見渡してリリーがこの部屋には居ないことを確認した。
よし。もう一回風魔法を使ってみよう。
名付けてウインドだ。
「ばぶばぶ」(ウインド)
その瞬間手から風が吹いた。
おおー!!やっぱ異世界すげぇなー!
あ、あかん眠くなってきた……
俺はそんなことを毎日繰り返していった。
一週間が経った頃、パパン(国王)とママン(王妃)が、一人の男の子と一緒にやって来た。
「アーサーよ。これが末っ子のユダだ」
「ユダですか?僕の弟。会えて嬉しいよ。僕は長男のアーサーだよ」
へーこの金髪金色の瞳の美少年が長男のアーサーか。クソイケメンじゃん。イケメン消えろよ……
あ、ステータスオープン
『名前』 アーサー・ウィリアム 8歳
『人種』 ヒューマン
『レベル』 36/666
『体力』 E/A
『魔力』 D/S
『攻撃力』E/A
『防御力』G/B
『素早さ』E/A
『知力』 C/S
『ユニークスキル』 並列思考
『職業適正』 統率者
『称号』第一王子 神童
え、なにこれ。お兄ちゃんチートじゃん。ユニークスキルも持ってるしレベル上限も666だし。特になにこれ?神童??これは神に選ばれし人だね。仲良くしとこう。
てかそもそもレベルってどうやってあげるんだろう?魔物殺したりするのかな?1回自分のステータスを見てみよう。
ステータスオープン
『名前』 ユダ・ウィリアム 0歳
『人種』 ヒューマン
『レベル』 3/999
『体力』 G/S
『魔力』 F/SS
『攻撃力』G/S
『防御力』G/A
『素早さ』G/S
『知力』 G/S
『ユニークスキル』 神の目 創造魔法
『職業適正』 統率者
『称号』 転生者 第三王子
おー!魔力が上がってる!!これはどういう事だ?
俺なりの結論。その分野に通ずることをすればその分野に関する事がレベル上がるのではないのか?魔物などを倒せば全体的に能力値やレベルがあがる!と仮定した。
まあ時間が経てばわかることか。まだ産まれたてだしできることも限られるけど、その間に魔力を上げたりしてもう少し時間が経ったらこの世界の事について調べてみよう。
それから俺は赤ん坊としての仕事を全うしながら半年が経過した。
ここまでくるまでに様々な苦労があった。グレイ兄やメアリー姉に0歳児ながら振り回されて大変だった。たまに顔をだしてくれるパパンとママンにも振り回される。唯一の憩いは神童アーサー兄。この人は人格までもが神ってた。
ありがとう。アーサーお兄ちゃん!!
たまに絵本を読み聞かせてくれるリリーのおかげで、この世界の神話についてはわかった。
神話によるとこの世界には魔王がいたらしい。それも何千年周期で復活するのだとか?
まあまだこの世界にきて半年だし、もう少し時間が経てばこの世界について調べれる。我慢我慢。てことでこの半年の間の努力の成果をみんなに見てもらおう!
これが半年前の俺っち
『名前』 ユダ・ウィリアム 0歳
『人種』 ヒューマン
『レベル』 3/999
『体力』 G/S
『魔力』 F/SS
『攻撃力』G/S
『防御力』G/A
『素早さ』G/S
『知力』 G/S
『ユニークスキル』 神の目 創造魔法
『職業適正』 統率者
『称号』 転生者 第三王子
これが今の俺っち
『名前』 ユダ・ウィリアム 0歳
『人種』 ヒューマン
『レベル』 7/999
『体力』 F/S
『魔力』 E/SS
『攻撃力』G/S
『防御力』G/A
『素早さ』G/S
『知力』 E/S
『ユニークスキル』 神の目 創造魔法
『職業適正』 統率者
『称号』 転生者 第三王子
少しは成長したよ!!これからも俺の野望のためにがんばるよ!!
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