第2章49話:報告
俺はうなずきながら、説明する。
「ああ。まずランドウルフが
「ランドウルフ・マザー……」
「マザーと名のつく魔物を【マザー
「なるほど……それが大量発生の元凶ってわけね」
「ああ。だがランドウルフ・マザーは、俺が全て駆除した」
「ほんと!?」
「あとで証拠を見せてやろう」
「
メリーユがテーブルを立ち上がった。
俺は手で
「いや……あとでな。まだ報告には続きがあるんだ」
「あら、そうなの」
とメリーユが座りなおした。
俺は
「実はな―――――」
そうして、俺は、ジェーンとゼルリウスの件について報告した。
ジェーンがランドウルフ・マザーを召喚していたこと。
そのバックにはゼルリウスがいたこと。
さらにゼルリウスの裏には、もっと大きな魔族の
……以上のことを、メリーユに伝える。
メリーユは
「まさか……ジェーンさんが、魔族とつながっていたなんて」
俺は告げた。
「……まあ、魔族も全てが悪党というわけじゃないが、ゼルリウスは間違いなく悪だった。ジェーンもな」
「……」
「ジェーンも、ゼルリウスも、ランドウルフ・マザーも死んだが、まだ全てが終わったわけじゃない。そのことは、伝えておいたほうがいいと思ってな」
「……ええ、教えてくれてありがとう」
「魔族の件については、領主さまに相談してみようと思うわ」
「領主さまというと、リズベック
「そうよ。リズベック
……そうか。
領主の力を借りられるならば、この村も安全だろう。
俺は言った。
「報告は以上だ。……それじゃあ、ランドウルフ・マザーを見せよう」
「ええ。ぜひ見たいわ!」
「サイズがデカイから、外で出そうと思う」
「じゃあ
とメリーユが言った。
俺とメリーユは、玄関を出てから、
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