第2章9話:森2

というわけで。


しばらく森にこもって、レベリングをする。


ルグイノシシを倒して、倒して、倒しまくる。


森には他に、アマイドリという名前の鳥モンスターがいた。


これも狩りまくる。






ちなみに俺のアイテムボックスは【容量無限ようりょうむげん】かつ【時間停止じかんていし】だ。


そのため集めた肉は全て、永久に保存することができる。


完全にチートである。







やがて日が暮れる。


夜。


野宿をすることに決めた俺は、をおこす。


ルグイノシシやアマイドリの肉が大量に手に入った。


そのうち1体ずつ、食べるぶんだけさばいて。


木のくしに突き刺し、焼いていく。


さらに街で買いためておいた野菜や山菜を使って、スープを作る。


よし、準備はできた。


肉やスープが仕上がるまで、暇になる。


この暇な時間を使って……


俺は、いろいろと調味料を作ることにした。


(異世界の調味料は、あまり質がよくないからな……)


やはり調味料は、前世のほうがクオリティが高い。


で……


錬金術を使えば、調味料は簡単に製作できる。


素材はゲームデータの引き継ぎのおかげで、アイテムボックスに入ってある。


なので、錬金術を使い、俺は調味料を錬成することにした。


肉に使えるタレ。


マヨネーズ。


ドレッシングなどなど、複数の調味料を作っておく。


ちなみに塩や砂糖については、作る必要はない。


なぜなら異世界では、塩草しおくさ砂糖草さとうぐさという草がそこらじゅうに生えており。


これらを沸騰した水に入れると、草の成分が染み出して、簡単に食塩水しょくえんすい砂糖水さとうみずに変わるからである。


だから塩や砂糖は、簡単に手に入る。


わざわざ作る必要はないのだ。


「うん、こんなものかな」


調味料を一通り、完成させたとき。


ちょうど肉が焼けてきた。


スープも良い感じだ。


「食うか」


と俺は微笑む。


「いただきます」


食事を開始した。


ルグイノシシの焼き肉。


まずはタレなどはつけず、串を持って、口に運ぶ。


「うん……美味い」


甘味あまみ旨味うまみが絶妙にマッチした肉だ。


そのままでもいけそうだ。


でも、タレをつけると、もっと美味しそう。


次はアマイドリの焼き鳥。


「うん? こっちは微妙だな」


ルグイノシシほどの旨味はない。


変な甘味のある鳥だ。


まあ、食べられなくはないが……


進んで食べたいと思わない。


今日作ったぶんは完食かんしょくするつもりだが、次回からアマイドリを食べるのはやめよう。


そして最後に、野菜スープ。


まあ、これは安定だ。


食事を進める。


20分後。


「はぁ……ごちそうさま」


と、俺は食べ終わった。


今日はもうやることはない。


テントを設営して、休む。


こうして、一日が過ぎていった。




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