4章-1【絆1】
今日は2月21日約束の日だ
ルナの17歳の誕生日の前日
初めて会う日だ
昨日の夜は殆ど寝れなかった色んなことを考えていた。
いつの間にか外が少し明るくなって来ている。
窓ガラスに霜が降りているがその窓を少し開けた外から冷たい空気が部屋に入り込んで来て思わず「寒っ」と漏らした。
「何もこんな寒い日にしなくても良かったな…」
と1人呟いた
いや違う、今日じゃ無いとダメなんだとすぐに思い直す。
スマホの時計を見ると5:30となっている
『ルナはもう起きてるかな?』など考えていた。
やっと彼女に会える
そう今日が最初で最後の出会いになるはずだ
一緒に死ぬのだから…
その為に僕は今日まで生きてきた。
少し昔を思い出していた
学生の時、卒業してから、辛い思い出はあれどいい思い出等1つも思い出せない
でもルナを見つけてからは少なからずその事を思い出さなくなっていた
死にたくなるような過去
よかここまで生きていたな
でもようやくそれも終わるんだな
そんな事を考えているともう7:00になっていた
約束の時間は10:00
東京駅銀の鈴で待ち合わせ
僕は黒っぽい服装、ルナは逆で白い服装
お互いの用紙は知らないでも合言葉は決めてある
色々な期待と不安が入り交じり僕は重い体を起こして準備を初めていった。
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