2章-2【計画2】

あの時以来ルナはますます

『死にたい』と云う気持ちが大きくなっていっていた。

死についてのなにかに取り憑かれたように

死後の世界はどんなんなだろう?とか

輪廻転生を信じる?や天国や地獄はあるのだろうか?だとかやっぱり無なのかな?など

少し話が飛んでいるものまであった

僕はその度

「どうなんだろ?

わかんないなぁ」

と言葉を濁すしかなかった。

その度にルナは

「ちゃんと一緒に考えてよ

もぅ」等とむくれるように言った。

僕はそれが無性に嬉しかった。

僕はルナに聞いてみた

「なぜルナはそんなに死にたいって思うの?」

ルナは「それは私が悪い子だからだよ…」

意味深な事を言った。

でも何故か追求を出来ないでいた。

それはなにか聞いてはいけない領域の様な気がしていた。

僕がルナについて知っている事と言えば

年齢は16歳

不登校の女子高生

両親は健在、2つ上に兄がいる

友達はいない

常に死にたい…

これぐらいだった。

と言っても僕もルナに言ってる事と言えば

年齢は19歳(今年20歳)

4人家族(父、母、姉、僕)

友達はいない

ニート(一応たまにバイトしてる)

これぐらいだ。

お互いにそれぐらいの薄い

引っ張たらちぎれそうな薄い繋がりだ

でも僕は今のこのつながりを何よりも守りたいそう思っていた。

ある日ルナは泣いていた(おそらく)

文面がいつもと違った。

酷く荒れていた。

とにかく僕は話を聞いてルナを宥めるのに

注力した。

その甲斐あってか暫くすると彼女は落ち着きを取り戻した。

でも彼女は言った

「私来年の月で17歳になるの

それまでに死ぬつもり」

でも僕はこれは軽く聞き流せなかった

何故か確信めいたものがあった

それにこうも思ってしまった。

『彼女との繋がりも後1年なのか』

と虚しくなった。

その時僕の中で何か変わり始めていた

世界の色が失って行くのかわかった。

この時始めて時間は動いているのだと感じでしまった。

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