第18話
あまりに自由に過ごし時間だけが過ぎていく。
4人集まったのになかなか始まらない練習に業を煮やした俺が練習の号令をかける。
明子ちゃんと朋子の姉妹はスリーピングバッグに入って真空パックした後、カツオの着ぐるみを着せて跳ねる練習。
彼女たちを真空パックするとエロいボディラインが強調されて思わず触れたくなる。
それが今は目の前に二つも並んでいる。
俺と同じ考えなのであろう、隣から亮の生唾を飲む音が聞こえる。
俺と顔を見合わせた亮。
俺はお先にどうぞと手で合図すると、亮も察したようで、お先に失礼しますと頭を下げてから、彼女たちの間に寝っ転がった。
仰向けに寝た彼女たちに挟まれて、左右のエロいボディを間近で堪能する。
十分に堪能した亮は起き上がると、言葉なくどうぞと手で合図した。
俺は手刀を切ってから彼女たちの間に寝っ転がった。
なんといい景色だ、すぐに股間が熱を持ち始める。
触らない事でより、凝視し興奮が増してくる。
2人とも俺のものにしたい、衝動を必死に抑えて起き上がった。
あのまま寝っ転がっていたら、理性が吹っ飛んでしまうほど、威力があった。
それぞれ、自分の彼女にカツオの着ぐるみを着せる。
こうなると、亮も俺も股間の熱が冷めていつも通り動けるようになった。
彼女たちがフローリングを跳ねている間に、俺と亮はどうやってカツオの着ぐるみを着た彼女たちを釣るかを考えた。
彼女たちの手を使えるなら、カツオの口の中からロープを持ってもらえばいいのだが、そういう訳にはいかない。
それにステージ上を引き摺ると、着ぐるみが破損しかねない。
そして導き出した答えが、板台車に乗せて引っ張るという案。
早速、近くのホームセンターで板台車を購入する事になったので、彼女たちにその事を伝える。
俺としてはカツオのまま、跳ねる練習を続けてくれる事を願ったが、変態双子姉妹がそうすんなりと、俺の思いを汲み取ってくれるはずもなかった。
特に朋子は………、明子ちゃんもそれに乗っかるだろう。
まあ、俺の予想通りというか何というか。
スリーピングバッグから解放すると、赤いマネキンは大きな旅行用のボストンバッグを二つとどこからか布団圧縮袋を見つけてきた。
もう、言わずとも分かる。
布団圧縮袋で自分たちを圧縮した後、ボストンバッグに詰めて買い物に連れて行けという事だ。
俺も亮も、そして明子ちゃんも朋子も誰も言葉を発していないが意思の疎通が取れていて、4人で出かける事になった。
亮の意見で圧縮してから、カバンに詰めるのは難しいので、カバンに布団圧縮袋を入れて、そこへ彼女たちを入れてから圧縮する方法を取ると、予想以上に円滑にボストンバッグに詰める事ができた。
もちろん、布団圧縮袋からは呼吸用のホースを出して。
そして、何かの弾みでボストンバッグが簡単に開かないように、ファスナーには小さな南京錠で施錠した。
「買い物行く前から大荷物だなぁ」
俺は思わず本音が出てしまった。
それが聞こえたようで、朋子はバッグの中で反論したようだが、聞こえないのでそのまま出かけた。
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