第13話
俺もラバーフェチ、朋子の姿を見ていて自分もラバースーツに着替えたくて仕方がなかった。
俺も実は赤いラバースーツを購入している。
朋子が寝ている間に着替えてしまおうと思う。
朋子が重ね着していたので、俺もそれに倣ってやってみる。
ただ、順序は逆。
赤いラバースーツを着てから黒のラバースーツを着ていく。
スーツもさることながら、マイクロホールマスクを重ねて被ると、穴の位置が微妙にズレて、視界が悪かったり、呼吸が上手くできなかったりする。
微調整を繰り返してようやく上手く被る事ができた。
しかし、まさかラバースーツの重ね着をしてスリーピングバッグで二重に真空パックするとは、俺の考えの及ばない事を朋子は実践して見せた。
だから、今度はそれに応えてさらなる拘束、圧迫を朋子にしてやろうと思う。
着替えが終わったのでリビングへ戻ると、まだ朋子は寝ていた。
俺がソファーに座ると、朋子はその振動で目を覚ました。
「あれ、寝てた私?あれ、着替えたんだ」
そう言って朋子は俺に擦り寄ってきた。
俺たちはラバースーツを着て体を触ったり触られたりするのが好きだ。
特にマスクまで被ると五感が研ぎ澄まされて、肌が何もつけていない時以上に過敏になっているから。
触られているだけでも気持ちいいが、やはり俺も触りたい。
朋子にラバースーツを着せて、マスクも被せる。
2人とも黒いラバースーツに身を包み、ソファーの上で寝っ転がって戯れる。
だんだんと気持ちよくなるが、重ね着しているのでいつもより息苦しい。
朋子にも赤いラバースーツを重ね着させていく。
「重ね着すると、感度は少し下がるけど、また違う興奮があるね」
というと、え!?という表情をした後、俺のマスクを捲り、赤いマイクロホールマスクを確認した。
「いつ買ったの?」
「朋子のを購入した時、一緒に、でも俺のだけ届くのが遅れたんだ」
それを聞いて何も言わずに、朋子は頷いていた。
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