第6話
「朋子、そろそろ時間だから準備始めないと」
ホテルの一室で俺は声をかけた。
俺は池出 大和、職業はカメラマン。
声をかけたのは川添 朋子、職業はグラビアアイドル。
俺たちは付き合っている。
朋子に声をかけたのは、いまから仮装大賞の本戦に出場するから。
演目は【カツオの一本釣り】そしてそこから派生した【明太子ができるまで】
上手く予選を突破して本戦出場を勝ち取った。
まず、仮装大賞に出場するまでの経緯を説明しようと思う。
きっかけは2人の共通のフェチプレイだった。
ラバーフェチと拘束フェチの共通点から始まる、プレイは主に俺がSで朋子がM。
ラバーも初めは水着やストッキング、グローブ等だったが、次第にエスカレートしていきキャットスーツに全頭マスクを着るようになり、最終的には肌の露出の一切無いネックエントリーラバースーツとマイクロホールマスクをして見た目はマネキンにしか見えない状態で絡むようになっていた。
ラバー衣装がある程度まで行き着くと、今度は拘束プレイに手を出し始めた。
当初はボディハーネスやアームバインダー、ボールギャグ等で楽しんでいたが、拘束プラス呼吸制御も加わりバキュームベッドのプレイに変わっていった。
バキュームベッドで朋子を動けなくして、呼吸制御したり、ベッドの下の穴から身動き出来ない朋子とエッチしたり、電マで逝かせたりして楽しんでいた。
もちろん、ラバースーツは着たままでも挿入可能、女性器の中までラバーに覆われるものを着用していた。
ただ、バキュームベッドは広さを必要とする。
そんな時、新たなアイテムを発見した、それはラバースリーピングバッグ。
文字通りラバーでできた寝袋なのだが、足の裏から寝袋内の空気を抜いて真空パックできる。
そのラバースリーピングバッグに入れた朋子を責めると、バキュームベッドよりは動く事ができ、かつ真空パックされているので、人ではない魚が跳ねるような動きに見えた。
そう、それはまるで釣り上げられた魚が船上で跳ねている様に俺の目には映った。
そして俺は目の前にある黒光りする真空パックされたラバーの塊をムチで叩いてみた。
ラバーの塊は俺が思った以上に魚のようにベッドの上を跳ね回る。
何度もムチを入れたが、その度に魚のように跳ね回る。
そこでこれは仮装大賞に出られるのではと考えたのだった。
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