第4話

その途端、点数が入り一気に合格点に達した。

喜んだ二つの明太子は喜び、立ち上がり一つが喜びのあまりジャンプする。

しかし、着地の際に滑りもう一つの明太子とぶつかり二つとも転倒してしまった。


「おいおい、大丈夫かい?」

司会者が心配しながら近寄ってくる。

黒子が箱の中に並んで座らせるが、黒子にも赤い塗料が大量に付着している。

バニーガールもメダルを掛けていいのか、躊躇している。


黒子はさらに明太子を脱がせにかかる。

背中側にある赤く染まったファスナーを縦に大きく開く。

中から出てきたのはカツオの中身を演じた2人。

すぐにそう分かるのは、まだ真空パックされたままだから。


司会者がそれを見て「また君たち?取り敢えずおめでとう」

「苦しそうに見えるけど大丈夫なんだよね」

そう声をかけると、「大丈夫です」そう言って赤い真空パックされた二つの塊は頭を縦に振り頷いた。

そこへバニーガールからメダルを掛けられて、台車で運ばれていった。



そして、審査結果発表が始まった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る