第10話 一方、とある国々では
ココはとある国
こそでは、少し騒ぎが起きていた。
「あの方がコチラに、コチラに来るそうです!」
それを伝えた者は泣いて喜んでいた。
「まあ、まあ、落ち着いて、まだジュリアナ様はいらっしゃっていないのよ!」
そう言うと、その者は涙を拭いて
「そっ・・そうですね!」
と笑顔を見せた。
「そう!ジュリアナ様はいつだって私達を第一に考えて、私達が笑顔である様にと嬉しいと思う方だったわ!
ほら、皆に伝えなさい!ジュリアナ様がいらっしゃる事を!」
「はい!」
そう言うと、その者は走って行き、そして、その声がこの国中に届いた。
「私も彼らに伝えないとね!」
そして、彼女はとある国々に連絡を取った。
「ジュリアナ様が私の国に向かっているわ!
ジュリアナ様が来たらまた連絡するから、その時はせいぜい悔しがりなさい!」
そう言って、彼女はその返事を待たず連絡を終えた。
「あの子達もまだ子供ね・・・」
そう言いながら、自分も泣きそうになっているのを理解し
「ヤダ!私も子供だったかしら?」
そうおどけながら、彼がやってくるのを待っていた。
ーーその頃、ココとは違う別の国ではーー
「何だと!アレがマキナ聖守国に!!」
少し焦りながら、しかし、貪欲にこう言った。
「まだだ・・・まだ、我らの恨みはこんなものでは無い!!」
そう言って、この国も国中に連絡を取った。
「今ならまだ間に合うはずだ!
何をしておる!出兵の準備だ!」
そう言い放つと、その国の兵士はすぐさま準備した。
「己!ジュリアナ!我らが積年の恨み晴らしてくれようぞ!」
そう言って、彼も装備を整え出陣する事にした。
そして、その動きを見たとある国では
「もう少ししたら、あの4カ国の何処かにジュリアナ様がつくみたいだな、本当は俺が一番最初に会いたかったけど仕方ない
お前達支度しろ!
防衛戦の始まりだ!!」
「「「おー!」」」
そして、世界を大きく揺るがす世界大戦とも言うべき戦いの火蓋が、まことしやかに始まった。
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