第8話 昔話 ライスマン誕生秘話

むかしむかし、ある所に神聖ジュリアナ真王国と言う国がありました。


その国では、特殊な願いを全て叶えてくれる木がありました。


その木はジュリアナと呼ばれ神聖な木として敬われていましたが、ある日をさかえにその木は人々の願いを叶えなくなりました。


「聖樹ジュリアナよ!何故、私の願いを叶えない!!」


そのように国王が言っても聖樹は答えませんでした。


しかし、ある日の事、2人の男女が木の前にやって来て、1人づつ願いを言った。


男性の方は

「俺の願いは、誰もが飢えることの無い力を」

と願い


女性の方は

「私の願いは、私の身近な人を守れる力を」


と言う、この国で初めての他者を思う願いに反応したのか、聖樹ジュリアナが反応し、こう言った。


『お前達の他者を慈しみ助けたいと願う願い聞き届けた。


これが私の最後の力だ・・・・


制限が掛かるがお前達の豪胆を見た。


その願い叶えてやろう!』


そして、聖樹ジュリアナから2つの光が落ちて来て、彼らの前で止まった。


「「これは!!」」


そして、2人はそれぞれそのを食べた。


それにより、彼らには木の力が宿った。


男性の方は、お金を対価に食べ物を生み出す力が与えられ、女性の方には、大事なものを守る時のみ他者に絶対に触れられなくなる力を与えられた。


その結果、聖樹は枯れて行ってるのに王が気付き、彼らを襲って力を奪おうとしたが、彼女によって助かり、逃げることにした。


その後、彼らは追いかけて来たが、自分達には追いつかず帰って行った。


それから数十日間彼等は砂漠をさまよい、そしてその日が来た。


「ココは・・・・」


そして彼等は砂漠の近くに小さな草原を見つけた。


その後、2人はそこに村を作った。

そして出来たのが、ヘイセイ村だった。


その後、彼等はかの聖樹の力を理解した。


男性の方は、〘飢餓の殺戮者〙と言う能力だった。


分かりやすく言うと、食事を得る為に金を使い、貧困し、貧困したら食事が得れなくなり、また繰り返す。

結果、貧困が広がり最終的に命を対価に金を得ないといけなくなる。


と言うある意味地獄のようなものだった。


しかし、彼はそのスキルを使い多くの者を助けた。


そして、女性の方は、〘守巫女〙と言う能力だった。

この能力を簡単に言うと、指定範囲の物体を透過してすり抜ける能力で、分かりやすく言うと危機は去らないが命の危機を完全に無効化する能力だった。


そして2人は、ライスマンと守姫と言う呼び名で呼ばれた。

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