第11話コンビネーション
初戦
いきなり名門私立のテニス部が相手だった。ペアを組んで8か月と短かった。
しかし、コンビネーションは抜群だった。お互いがお互いの動きを分かってるというか信頼してる感じだった。動きを助けてる様にも見える。落合は憧れた。自分も彼らの様な動きをしてみたいと!だが、落合1人でなく長嶋の力も必要だった。2人のコンビネーションに憧れをいだいた。後衛が放つ球を前衛が壁となり全く見えなかった。前衛の選手のスレスレの所をボールが通ってるのに、びくともしなかった。後衛の選手を信頼してらる証拠だと思った。名門といえど、急造ペアそこに穴があるはずと、決めつけて試合を続けた。勝負は互角だった。お互いに決め切れず長いラリーとなった。
コンビネーションだけなら上回る。ん?だけ?そうか!落合が思いついた。
---いま後衛の奴だけ狙え!
長嶋にそっと耳打ちをした。
そして、打球が飛ぶ。コンビネーションは超一流だが、個人の技術はまだまだだった。
後衛に向かって打球を飛ばし、相手は焦ってミスしたがコンビネーションが発揮されポイントを奪えなかった。来た球をただリターンするだけじゃなく、別の回転を加えるべきだと落合は思い長嶋に伝えた。そして、返事をもらった。落合にとっては、それが普通だった。きしかし、対戦相手は動きで意思疎通を図っている。落合はうらやましいと思った。打ち合わせなく動けたらどんなに良いか。動きで意思疎通を図れたらどれだけ助かるか。落合はもう少し動きを見ておきたかったが、長嶋が容赦無かった。相手もいくらか反撃したが、長嶋が立ちはだかりそれまでになって続かなかった。その瞬間、長嶋に勢いがつきそのままポイントを重ね試合は決着した。
勝ったのだ。2人でガッツポーズをきめコートを出た。
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