第7話思わぬ再会
決勝戦
決勝のコートへ行った時、落合は驚いた。
---月?
---あ、太陽久しぶり
なんと、相手がかつてのパートナー長嶋月だったのだ。
----まさか月が相手だったとはな。聞きたいことがある!
---ちょうど良かった。僕も太陽に話したいことがある。
---ねぇ太陽は何で去年来なかったの?
その一言だけを残し試合が始まった。
対戦して改めてわかったが、やっぱり月は強かった。確かにフォームはいキレイだが、それに加えしなやかで柔軟性がある何というか、蝶の様に舞っている感じで見惚れてしまっていた。試合は押されていた。しかし、対戦相手が月これまで何千回も何万回もラリーを繰り返してきた当然相手の苦手コースも分かっている。そこを狙った。ポイントゲット。もう一球狙い打った。しかし、1球目とは違い勢いのあるボールが返って来た。
---そこ、小学生の頃の苦手コース?そこ、今の得意コース
---最初は打ち取られたじゃねーか!騙したのかー!
---違うよ絶好球すぎて打てなかっただけ。
月の言ってる事は本当だった。苦手コースに再び打っても、決めにきた。
防戦一方な展開になってにしまった。そんなとき落合ペア思った。月を倒すのに夢中になってテニスを楽しむのを忘れてた。テニスを楽しむのようになってから押し始めた。このまま押しきろうと思ったが、月が緩急を使い始めた。
緩急によってタイミングを崩されやっとの思いで返せてもその後より良いショットを放ってきた。そこで珍しく月がミスって緩急の球が棒球となって帰ってきた。そこでポール回しをやった。スマッシュをやりたかったが、タイミングが合わなかった。そこでポール回しをした。ポイントを奪えた。しかし、月は冷静だった。
---今のってポール回しでしょ?試合でやってる人、初めて見た。ほいっ!
月は一回見ただけなのにポール回しをやってのけたしかも、オレより威力もコースも良い。何より曲りが大きい。こんな付け焼き刃じゃダメだ。
落合は思った。思ってるだけじゃダメだ!何か起死回生の一手を考えないとそんな時月が緩急でまたミスをした。そしてポイントを奪えた。何とか連続でポイントが取りたくて、粘ってはラリーを続けた。すると長嶋から
---ミス待ち?太陽らしくもない。二度とミスしないから
そう言った通りミスしなかった。落合は注意深く見た。ほんの僅かだがバックハンドが遅れているように感じる。本当は差なんてないかもしれない。それだけ僅かだった。とにかく、バックハンド側に攻めるしかない。とにかく、バックハンド側を攻めた。
試合終了
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