第149話好きなアーティスト
私は自分の好きなアーティストのジャケットなどを時々持っていっては学校で眺めていて、中でも杉山清貴さんやC-C-B・THE ALFEE・岡村孝子さん・チェッカーズなどのジャケットをよく学校に持っていっていた。そのCDは今でも大切に私のコレクションとして、手元に残っている。その中で後に吹奏楽部に私が入部して、一緒に活動することになる清田が喜んだのがTHE ALFEEのジャケットであった。なんでも物凄くかっこいいのだそうである。私はTHE ALFEEのメンバーの歌のうまさと、優れた楽曲が気に入っていたのであるが、それは人それぞれの入り方の違いであろうか。高校生になると、音楽はテレビやラジオで聴くものから、自分でCDを買って聴くものへと変わっていった。高校生になると少ない給料の中から中学生の時に比べて両親が小遣いを値上げしてくれていたので、いくらか自分で少し値段の張るものも買えるようになっていたのである。ただ、CDを聴けるラジカセは父が持っていて、普段聴いている1台しかなかったので、自分が聴きたいときに聴けるというわけではなかったが。こうして、1か月から2か月に枚くらいのペースでCDが増えていった。その他にもレンタルでCDを借りたりしてはカセットテープに録音しては聴いていた。
こうしてクラスメイトや女子との好きなアーティストを通しての交流や、自分の趣味である鉄道や旅のことを関しての交流が増えていって、私はどこにでもいるような高校生となっていた。
あの女子に対して、疑心暗鬼に
「いつかは裏切られる」
と言うどす黒い感情もこのころにはだんだんとおさまっていった私である。
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