6針目「時にはからかって見たり....」
「行ってらっしゃい」
私がそう言うと父と母は笑顔で手を振ると、そのまま玄関から出ていっちゃいました。
今日は休日です。学校が休みの日、私は普段家にいるのですが...
(あのカフェにもう一度行ってみたい)
という気持ちがあるのと、....そろそろお腹周りが気になったりで、私は今日外に出ようと思います。
私は玄関から自分の部屋に戻ると、クローゼットからブラウスと長めの水色スカートを取り出して着替えた後、黒いシュシュで髪をまとめてポニーテールにします、そして念の為伊達メガネをかけると、最後に財布などを入れた青色の小さなバッグを肩にかけた私は外に出かけました。
外に出ると、今日はちょうどいい気温でして少し嬉しいです。
カフェに向かって歩いていると、あんな所にこんな店があったんだとか思ったり、ここら辺の感じ好きだなと思ったり。色んな発見が発見があり、時には外に出るのもいいなと思いました。
しばらくして、前旅針さんと来たスターカームネスというカフェに到着して中に入りました。中に入ると定員に案内されて前座った所と同じ席に座ります、そしてメニュー表をじっくり確認します。
しばらく考えて私は店員さんを呼ぶと、パンケーキとコーヒーを頼みました。
「お、美味しそう....」
店員さんが持ってきたパンケーキの上にはバターとはちみつがたっぷりかかってて、パンケーキもとてもふわふわそうで、美味しそうです。
私は「いただきます」と小さく言うとそのままフォークとナイフを使ってパンケーキを一口サイズに切りとり、食べると。
(お、おいしぃ...)
パンケーキがふわふわ過ぎるのか、口の中でとけていくような食感がして、その後甘さが口の中に広がり....とても美味しかったです。
パンケーキを何時の間にか3分の1ぐらい食べた後、コーヒーを1口飲みましたがこちらも苦味がちょうどよくて、頼んだパンケーキにとてもあいます。
そして少しの間食べているととあることに気づきました、このお店意外とお客さんが少ないのです。
(もう少し人気になってもいいと思うんですけど....このお店、飲み物とか食べ物美味しいですし....)
しばらく考えても流行らない理由がわからないまま、何時の間にかパンケーキを食べ終わってしまいました....
(もう1枚頼みま...太るかもなのでやっぱやめましょうか...)
その後外の様子を見ながら、ゆっくりと飲んでいたコーヒーを堪能し終わったため会計を済ませます。そしてカフェから出ると誰かに抱きつかれました。
「?!」
「時ちゃん、奇遇だねー!」
抱きついてきたのは、言わずもがな旅針さんであり、私は嫌な人に絡まれたと思いました。
「ねぇねぇ!遊ぼう!」
いつも通りに絡まれたので、私は「いえ、もう帰るんですが....」と言いその場から去ろうとしましたが、時すでに遅く....手を引っ張られ何処かに向かうことになりました。
「ねぇねぇ!これ可愛くない?!」
今私は旅針さんに連れられてファンシーショップとやらに無理やり連れてこられました。旅針さんは、白いうさぎのぬいぐるみを抱きしめてこちらを見てきます。
「たしかに可愛いですね」
彼女がいま抱きしめているうさぎのぬいぐるみはたしかに可愛いのですが...パタンと降り曲がったうさぎの耳は目を覆い隠してて、何処かで見た事あるような気がしました。
「でしょー?あ、こっちのライオンのぬいぐるみも可愛い!」
旅針さんはそう言ってライオンのぬいぐるみ等に夢中になっていたため、私は旅針さんに「少し見てきますね」と言い、このお店を少し探索してみます。
探索して気づいた事ですが、どうやらこのお店は不思議の国のアリスやオズの魔法使い等の童話を元にした商品が多いい感じがします。どんな商品があるかと言うと...
目の前にある白雪姫モチーフのかじられた紫色のリンゴが魔女の帽子を被ってるマークが後ろにある手鑑や。
青い鳥モチーフの鳥籠とその中にいる青い鳥が書いてある南京錠、そしてそれを開けるための木製の鍵がセットで売ってたり、結構独特なものがあったり、知らない童話モチーフの物があったりで結構面白いです。
少し見て回っていると、旅針さんが私の事を呼びました。
「どうしました?」
「このうさぎのぬいぐるみとライオンのぬいぐるみ買おうと思うんだけどどう?」
そう言って彼女がみせてきたのは、最初私に見せてきたうさぎのぬいぐるみを片手で持てるぐらいに小さくしたものと、こちらは片手で持てるぐらいの大きさのライオンが両手で四角の緑の瓶を大切そうに持っている、ぬいぐるみでした。
「あの、なんでこのライオンのぬいぐるみにしたんですか?」
私がそう疑問を言うと、旅針さんは「んーとね....」と前置きをすると
「こういう何かを両手で持ってるぬいぐるみが珍しいからかな?」
「たしかに珍しいですね....」
「でしょ?でしょ?あと触り心地もいいしね!」
「なるほど...まぁ、いいと思いますよ?どちらも可愛いですし」
「だよね!」
と旅針さんは元気よく言うと、レジに向かってそのまま会計を済ませると、少し本がプリントされたオシャレな袋に買ったぬいぐるみを入れてこちらに帰ってきました。
「時ちゃんは買わないの?」
「そうですね、気になるものがないので」
私がそう言うと、旅針さんは「わかった!」と言いました。
そして私と旅針さんはファンシーショップから出た後、すぐさま私は「では、私はこれで」と言って去ろうと思いましたが、やはりと言うべきが通じなかったようで、そのまままた何処かに連れていかれます。そろそろお昼なので昼食食べたいんですが....というか、勉強しなきゃなんですが....!
「あの....私そろそろ帰りたいんですけど...」
「いいじゃん遊ぼうよ〜!」
「勉強やりたいんです!」
何度も同じ会話をしましたが、彼女はテンションが上がっているのか私の言うことに耳を傾けてくせません。
私は何をしても無駄だと察して、彼女に連れられたまま何処かに向かいます。
「えっと.....?」
「はい、アイスクリーム!」
何が起こったのかと言うと、ファンシーショップから出て、しばらく旅針さんに連れられ歩いていると、目の前にアイスクリーム屋さんがありました、何を思ったのか旅針さんは私にバニラアイス買ってあげるといいだして、私がそれを聞いてポカーンとしている間に買ってきて.....差し出されました。
「あ、ありがとうございます...」
アイスクリームは苦手という訳では無いですが、前触れもなく目の前に出されるとびっくりするもので私はゆっくりと旅針さんからそれを受け取り少しづつ食べながら、旅針さんと歩きます。
私はふとどこに向かってるのか気になり、旅針さんに聞いてみました。
「そういえば、どこに向かってるんですか?」
「え?決めてないよ?」
「....ならアイスクリームをくれたのは?」
「えっとねー、今日付き合ってくれたからそのお礼!」
「そうですか....」
予想の斜め上の回答に私はびっくりしました...というか、決めてないのなら家に返してくださいよ!まぁ、アイスをくれたのでいいですか....美味しい....
「ついたよー」
私がアイスに夢中になっていると、突然旅針さんがそう言ったので、前向きました。
「時ちゃんの家つてここであってるかな?」
目の前には私の家がありました。
「道を知ってるなんて...ストーカーしてました?」
「してないよ!?私って道覚えるの得意でそれで記憶を頼りに来ただけだよ!」
「....そういう事でいいでしょう」
私はそう言ってみて、アイスクリームを食べ終わりると、旅針さんに言います。
「今日も楽しかったですよ」
と...
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