2針目「何であんな奴を....」
次の日、私は朝五時半に起きました。
昔からこの時間に起きているので、お父さん、お母さんからはよく「そんなに早く起きないで、ゆっくりしていいのよ?」など言われますが、慣れてる関係もありこっちの方が楽だったりします。
私はベットからでると、一旦リビングに向かいます、理由は...本来三人で食卓を囲む用途で作られた机の上にポツンにある、昨日お母さんが作ってくれた料理の残りが入った、タッパーがあるかどうかの確認です。
「今日も仕事ですか...」
私は無意識に一言言うとそのまま自分の部屋に戻ります。
「またですか」
パジャマから制服に着替えると、私は独り言を呟きました、理由は胸らへんが少々キツく感じたからです。
成長期はもう終わったはずなんですがね...
確か、今の胸の大きさは29.4cm...だったはずですので...そろそろIカップとやらになるんですかね?肩凝りやすくなるだけですけど。
とりあえず、私は一旦上を脱いで、胸にさらしを巻きます。
(制服買う時、もう少し大きなものが良かったですかね?)
そんな事を考えながら、私はリビングに移動して、お母さんが作ってくれた朝食を食べるのでした。
あれから、洗い物などをしていつも投稿してる時間まで勉強しました。そして今は学校着いて、しばらく自分の席で勉強してたんですけど、何故か!旅針さんが真横にいるんですけど!!しかも、クラスに他に人はおらず、私と旅針さんだけなのもさらに集中出来ないのに拍車をかけます!
(私何かしましたっけ)
私は少し考えて昨日の事を思い出しました。
(そういえば、100円返すの忘れてましたね...それで立ってるんですか...はぁ、少しの間、勉強集中出来なかったから、早めに気づいて置けばよかったです)
「旅針さん、昨日はコーヒー牛乳ありがとうございました、これ昨日のお代です」
私は小さくため息を着くと、財布から100円玉を取り出して、旅針さんにそう言いながら渡します。
「....」
しかし旅針さんは、なぜかその100円玉を受け取らず黙って私を見ています。
「どうしました?」
「....」
私は旅針さんが黙っているのを疑問に思ったので、彼女の顔をじっと見ていると。彼女の顔がほんのり赤くなってる事に気づきます。
「顔赤いけど大丈夫ですか?」
私がそういうと、旅針さんは急にハッとした顔になって自分の席まで戻ってしまいました。何をしたかったんでしょうか?
(100円受け取ってないですし....)
それから、朝のHRが終わりってちょっとした休み時間になりました。私はその勉強をしているのですけど、また隣に旅針さんがいるんですよ...なんですか、もう...
とりあえず私は無視して宿題をします、クラスの人達が「なんで旅ちゃん、時間の所にいるの?」「昨日なんかあったらしいよ?」とか色々言ってるんですけど...ちゃんと説明してくださいよ。集中がさらに出来なくなるじゃないですか。
旅針さんに話しかけてみようと一瞬思いましたけど、勉強したい気持ちと、そもそもなんで嫌いな人に声をかけなくちゃいけないのかという気持ちでやめました。
1時間目 国語
「....」
2時間目 数学
「........」
3時間目 英語
「...............」
4時間目 理科
「...........................」
(なんかずっと見られてるんですけど...)
1時間目から2時間目の途中までは気のせいかな?と思いましたよ?でも3時間目にまでなると、いやでも分かるんですよ!こっち見てるんだなって...おかげで先生の話とかはちょくちょく聴き逃してしまいましたし...
まぁ、旅針さんの視線を無視して授業を受けていたらもう昼休みです。この
(今日は何を買いましょうか...)
私はそんな事を思いつつも、他の生徒の邪魔にならないように、距離を置いてまだ売っている物を確認します。
あと意外と思われがちですけど...私は意外とご飯を食べます、理由は勉強に集中するためにはちゃんとした栄養バランスや運動が必要だと知っているからです。なぜ知っているのかは、中学の頃少し無理した時期がありまして、その時身を知って体験した出来事だからです。
(そうですね...何にしましょうか...そういえば、購買の焼きそばパンってまだ食べた事ありませんでしたね)
少しして私は買うものを決めると、生徒の列に並びしばらく待つと自分の番になったため、購買のおばあちゃんに買う物を伝えます。
「すいません、焼きそばパンとサラダサンドイッチ...後コーヒー牛乳をください」
私がそう伝えると、おばあちゃんは「わかりました」と言ってくれて棚から商品を取りだし料金を伝えます、私は財布からその伝えられたお金をお釣りが出ないように渡すと「いつもありがとうございます」と言って素早くそのまま教室に帰りました。
教室の扉を開けた瞬間、変な光景が見えました、私の席で旅針さんがお弁当を広げて待ってたからです。
(邪魔ですね....)
私はそう思いましたが、自分の席に向かってそのまま自分の席に座り「いただきます」と一言言うと買ってきた物を食べ始めます。
私がサンドイッチを1口食べた時、旅針さんは
小さな声で「いただきます...」とつぶやくと自分の弁当を食べ始めました。何がしたいんでしょう?この人は...
そして私がサンドイッチを食べ終わり、焼きそばパンを食べ始めた所でしょうか、旅針さんが声をかけてきました。
「ね、ねぇ...時、さん...?」
「ちゃん呼びじゃなくて、さん呼びですか...まぁそっちの方が好きですけど....それでどうしました?」
「え、えっと....え、えっ....と...」
旅針さんは混乱しているようで、上手く口に出す事ができないようでした。
しかし私は今回こそあの事かなと思って、朝の時に拾った百円玉をポケットからとりだします。
「昨日のコーヒー代の事ですよね?すいません遅れてしまい」
「い、いや違くて....今日さ放課後一緒にどっか...」
「行きませんよ」
「だ、だよね....」
「....」
旅針さんは黙り込んでしまいましたが、私はそれを無視して焼きそばパンを堪能するのでした。あ、コーヒー牛乳もとても美味しかったですよ?
私が昼食を食べ終わり、焼きそばパンの袋等のゴミを教室のゴミ箱に入れて自分の席に戻ると旅針さんも食べ終わったようで弁当箱を片付けていました。
この時、私はこんな事を思いました。
(もし、私が旅針さんと遊んで、私が旅針さんから心から嫌われるような行動をすれば、彼女は私と関係を持とうと行動しないのでは?)
っと...しかしこれはNOという決断がおりました。琉舞万が一それが上手く行かず、逆に旅針さんが私の事を好きになるようになったらダメですし、あんな人と一緒に遊びたくないという気持ちもあります、あと1番の理由はあんなやつと一緒に行動したくないからです!
そういう結論が出たため、私は何があっても断ろうと言う気持ちで、旅針さんはまだ弁当箱を片付けていますが、無視して自分の席に座りました。すると旅針さんがハンカチを取り出して私の口を拭ってきました。
「な、なんですか急に!」
「あ、ごめん....焼きそばパンのソースが少し口元についてたから....」
私はその一言で少し顔を赤くします、だって...ソースついてるとは思わないじゃないですか!いや、拭っておけばよかったんですね...
まぁ、それはいいです...私は心中で少し嫌でしたが、旅針さんに「ありがとうございます」と一言言うと、勉強の用意を始めるのでした。
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