第19話 朔望
この先も私達は数え切れない程の出会いと別れを繰り返す。
関わり合う者同士で良くも悪くも影響し合い、
その時々で満ち欠けする月のように変化する。
それが人間という生き物だ。
私は何を得て、何を失っていくのだろう。
手放した分何かを手に入れたはずなのに、失ったものの輝きばかりが思い返されて今あるものは灰色に見える。
たった1人の人間に認められないことでどうして全てが無意味に帰して自分が価値のない存在のように思えるのだろう。
そんなのは間違いなのに、否定できる強さを私は持ち合わせていない。
彼女に出会い今までにない速度で自分が塗り替えられていくのを感じた。
初めは戸惑って新鮮で嬉しくて、そのうち惨めになって、今は後悔している。
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