side.希

第5話 愛菜ちゃんを惚れさせる計画!その 1

愛菜ちゃんを惚れさせる計画の第1歩として、まずデートをする!


でも、どうやってデートに誘おうかな?

そんなことを考えていると部屋のドアからノックされる音がした

「入っていいよ」


愛菜ちゃんが部屋に入ってくる

「ごめんね。ちょっといい?」

「大丈夫だよ。どうしたの?」

「連絡先交換しとこうと思って。ほら、連絡先交換しとかないと不便じゃん」


まさか愛菜ちゃんの方から言ってくれるとは!

もしかしてデートに誘うのも今がチャンスじゃない?


「はい。私のQRコード」


そう言って愛菜ちゃんは連絡アプリ(LAIN)のQRコードを見せてくる

わたしはそれを読み取って友達追加する

(ウサギのアイコンだ。可愛い)


「ありがと。何かあったらすぐに連絡してね」

「あ……うん。」


そう言って部屋から出ていってしまった

うぅ、デートに誘うチャンスだったのに……


ん?デートに誘うのはLAINでもいいんじゃないか?

そう考えた私はすぐに連絡する


『愛菜ちゃん!明日一緒に出かけない?』


大丈夫かな?断られないかな?


『いいよ!』

「ありがとう!私が予定立てとくね!」


やった!!

愛菜ちゃんやっぱり優しいな〜!

楽しみ!明日どんな服着ようかな?



翌日になり、一緒に家から出る。

その際、愛菜ちゃんの方から手を繋いできた。

手柔らか!自分から手を繋いできてるってことは私の事少しは意識してくれてるのかな?


「今日の服かわいいね!あれ?髪型も少し変わってる。似合ってるよ!」


愛菜ちゃんこんな些細な変化も気づいてくれるの?

好き!好き!

わ、私もなんか言わないと


「愛菜ちゃんも可愛いよ!」


「ん、ありがと」


照れ顔ご馳走様です!

大好き!


「今日はどこに連れていってくれるの?」

「近くのショッピングモールで買い物行ったあとに、飲食店でご飯だよ!」


「楽しそうだね!……これってデート?」

「へっ!?」

「私、デートとかしたことないから、リードしてね。希!」


呼び捨てっ!?私だってデートしたことないよ!

さっきからキュンキュンしっぱなしだ〜!

もう……好き!



ショッピングモールに着き、洋服屋に行く

「愛菜ちゃんにはこれが似合うんじゃないかな?あ、これも!それとこの白ワンピースも!」


更衣室にどんどん服を入れていく


「ちょ、希ちゃん!?1枚ずつ〜!」

「ご、ごめん」


興奮しすぎてしまった……。仕方ないじゃん!

愛菜ちゃん可愛いんだもん


結局買ったのは白ワンピだった。

「希ちゃん、選んでくれてありがとうね」

「私がお金出すよ!」

「大丈夫!私あんまお金使わないから貯金はいっぱいあるからさ」


でも、私がお金出さないとかっこよくないじゃんか…


「これ着たままいくのでタグ切ってください……ほら、次行こ?」


そんなことを考えてる間にもう支払われてたようだ。やっぱり似合ってる。


それから買い物を楽しみ、時刻は12時30分になった

「お腹すいてきたなぁ〜……」


愛菜ちゃんがそう呟く


よし!ここからリードしてあげるぞ!

調べてた場所は……こっちだ!


「愛菜ちゃん!着いてきて!」


手を引いてお店に連れていく



「ここ、オシャレだね。」

「そうでしょ?調べてきたんだよね。」

「ありがとうね!ここ気に入っちゃった」


料理が運ばれてくる

「このアイス美味しそ〜!」

なるほど、愛菜ちゃんは甘いものが好きらしい。

ここら辺でどきどきさせないと……!

「愛菜ちゃん、あ〜ん」


「ふぇっ!?」


「食べてくれないの?」


声のトーンを落として残念そうに見えるようにする


「た、たべる!」


焦っちゃって、可愛いなあ……♡


「どう?美味しい?」


「美味しい!」


ヤバい。可愛い。私より身長が低いせいか、子どもっぽく見える


思わず撫でてしまう


「な、何?」


戸惑いながらも少し嬉しそうにしてる愛菜ちゃん。

可愛い〜!!!


「子供っぽかったから」

「むぅ、私子供じゃないし!高校生だし!」


ムスッとしてる顔も、たまらない。

美少女の顔は、どんな顔でも可愛い。

それから愛菜ちゃんから、あ〜んしてもらったり、してあげたりした。


そして食べ終わり、時刻は13時17分頃になった


「そろそろ帰ろっか?」


「そうだね」


正直、まだ遊んでいたいけどやめておくことにした


「じゃ、帰ろっか」


帰り道、愛菜ちゃんが私の肩に頭を預けていたのがものすごく可愛かった。

抱き閉めちゃいそうになっちゃったよ


それと今日の愛菜ちゃん、ちょっとおかしかった気がする。少し、甘えてきた感じがする


「愛菜ちゃん、なんか今日おかしくなかった?」


「なにが?」


「いっぱい甘えてきた感じがしたんだよね。」


気のせいかもだけど、心の中で思っておく


愛菜ちゃんはバツの悪そうな顔をしながら、


「いや……だった?」


まさか。甘えられてるってことは私の事信頼してくれてるってことでもあるからね


それに甘えてくれた方が私的にも惚れさせ方が浮かんでくる気がする。


「そんな事ないよ!愛菜ちゃんが甘えてきてくれて嬉しい!」


私がそう言うと安心したような顔で愛菜ちゃんが

言葉を発する


「そ、そっか。」


まだ何か言いたそうな顔をしている。


「の、希ちゃん……?」


「ん?な〜に?」


頬を染め、小さな声で……


「これからも、甘えていい……?」


可愛すぎる……!


「もちろん!!」


「えへへ……ありがとっ!」


これが本当の、愛菜ちゃんなのかもしれない。

本当は人に甘えたいのに、ひとりで抱え込んで……いや、違う。相談する人がいないんだ。


多分、友達がいないとかそういうのでは無い。

友達にも頼られてるからこそ、相談できない

弱い自分を、見せたくないんだ


私はそんな愛菜ちゃんを、支えられるように頑張ることにする。

その過程で好きになってもらえればいいかな。

もちろん、これからもアピールはするけどね!!


私達は横並びで、暁色の空に見守られながら家に帰っていった。


☆。.:*・゜


愛菜ちゃんを惚れさせる計画は定期的にやります


これから甘々展開になっていくのでお楽しみを!

よろしければ♡や☆、レビューお願いします!

更新速度があがります


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