第18話【第十七章 決戦】



 ――頭の芯が、冷えた。

 肌が、熱いのに。汗が、熱湯の様なのに。それでも寒いと思えた。器用なものだな、と自嘲しながらも。



 (……この配置であれば、そうなる。それは分かっていたつもりだ。だが……いざ聞くと、意外と堪えるものだな……)



 前線に出ていた戦艦キュイラスが大破――隊長以下の生死は不明。下士官達が必死で撤退戦を続けているとの報が入ったのは、つい先程の事だ。

 ファスは我知らず、溜息を付く。それすらも湯気なのに。背筋を寒気が襲うのを、止められそうもない。



 (しっかりしろ。最初から分かっていた事だろう。彼らが帰らぬであろうという事は……!)



 己は、これ程に仲間思いだったか。自分で思っていたよりも、彼等に頼っていたのか。いや、それよりも。



 〈――ですが、戦っています。空の上で、誰かが! まるで龍の様に変化した終末の獣ルドラと――即応部隊の、誰かが!〉



 その方を聞けば、あの子達だろうと思う。それだけのキャパシティを持っているのは、あの子達だけなのだから。であるのならば――ここでする事は、嘆く事ではない。



 「もう一度、もう一度チェックリストを回せ! 我々はまだ、負けていない! ここからが正念場だ、抜かるな‼」

 〈はい!〉



 汗がシャワーを浴びた後の様だ。だがそれには一切構わず、ファスは歩き出す。もはや、一刻も惜しい――その思いだけがファスを突き動かしていた。





 さて、その頃――上空。



 「わー‼」

 「どうしよう、どうしよう⁉」



 ……パニックを起こしていた。何せ、接近しようとしたら雷撃の密度が凄すぎて近づけないのだ。そして、先程までの優位であった速度も、黒雲を使ってブースト出来るらしく。エスタやアヤの最大速度近くまで、黒龍と化した終末の獣は出せる様だった。

 速度を落とさず、雲を掻き分け。風の靴が生み出す気流が、白い雲に水滴の様な穴を穿ち、エスタとアヤが通った後が刻まれ――その後から、そんなもの無かったかの様に黒雲が湧き出し、蹂躙していく。荒れ狂う、という表現がそのまま当てはまる様だった。



 「どうしよう、エスタ! 攻撃オプションが、何も無いわ!」

 「だぁはー⁉」



 思いを託した先達が見たら、嘆くどころではない。だがしかして、諦める訳にもいかない。



 「と、とにかく!」

 「とにかく⁉」

 「――逃げよう‼」

 「やっぱり、そうなる⁉」



 とはいえ。効果的な策が無い状態では、最良の方法でもある。見てくれと態度はとことん悪いが。



 「一旦、キュイラスまで戻れれば――予備武装があるから!」

 「あったっけ⁉ さっき面白がって全部装備しちゃったじゃない⁉」

 「……そうだっけ?」

 「そうだよ!」



 困惑というか、記憶の欠如というか。面白がって何かをすれば、そうなるのは性かも知れない。であるが、現状はそんな状況ではない。



 「ヴァル……ガァァァ!」



 終末の獣は、本来の意味に『叫ぶモノ』という意味がある。現在の終末の獣は、正にそれで。叫ぶ度に、周囲に雷撃が巻き散らされ、エスタとアヤが必死に回避をしているのである。誰がどう見てもエスタとアヤが一方的に蹂躙されている様に見えて――実際問題そうなのだが――しかして。エスタとアヤの直感か、本能なのか。移動先は北部前線基地方面――つまり、戦艦キュイラスの逃げていった方向であり。残り二隻の戦艦が待ち構えている箇所でもあり。

 総力戦が――始まる。





 ロイアス司令が、叫ぶ。



 「即応部隊、全機出せ! 全部だ全部‼ 出し惜しみするな、残っていても、戦艦の巻き添えになるだけだろうが!」

 「司令、射程距離になり次第砲撃を開始しますか⁉」

 「言われんでも動け! そうしなさいよ‼」



 ……ロイアスの言は、まとめると「いいから突っ込め」になる。司令官としてはどうなんだ、という指揮ではあるが――現状では、何と最良でもあったりする。砲撃が有効打になり、そして戦艦が集中的に狙われると来れば。



 「儂の方、戦艦ラメラーを前面に! 戦艦スケイルはもう少し離れろ! もう少しったら、もう少しだ! その位判断せんか!」

 〈了解! 空気を読みます!〉

 「そういう事だが、そういう事を言えとは言っておらん!」



 もう少しで「貴様、軍法会議だ!」とか叫びそうになるが。いや、多分軍法会議で良いと思うけど。ロイアスの指揮能力と、周囲からどう思われているかの証左でもある。

 とはいえ、砲撃が始まり。そして、即応部隊が一気に雪崩れ込む。その終末の獣の威容に皆は一様に恐怖を抱くが。



 「即応部隊全機へ――突貫! ここまで来たらビビるな、カマしてやれ!」

 〈了解!〉



 誰の心にもあるのだ。抗したい気持ちと、「あの終末の獣を、形態変化するまで追い込んだ」という自負が。それが最後の支えとなり、誰もが死地に飛び込んでいく。



 〈第一戦隊、付いて来い! あの野郎の鼻っ面にグレネードをぶち込むぞ!〉

 〈よし、第二戦隊縦横陣! 斉射……撃てぇぇぇ!〉

 〈第三戦隊、後方に回るぞ! 後ろからやれば、意識が――ぐわっ⁉〉



 銃撃が、爆発が、悲鳴が、命が。空に木霊し、散っていく。

 だが、互いの気持ちだけは――散る事も収まる事も無く。



 「ヴァル……ァァァ!」



 終末の獣の咆哮が――止まらない!





 で、その間隙を付いて。



 「し……死ぬ。死んじゃう……」

 「や、やっとキュイラスが見えてきた……」



 逃げの一手であった。エスタとアヤの思いきりの良さと言うか、何というか。残っていた甲板に下りると、皆が総出でメンテナンスに当たる。



 「むぐっ⁉」

 「こういう時は握り飯だよ、しっかり食べな!」

 「むぐぅ」

 「ほら、アンタも」

 「むぐぃ」



 大きめのおにぎりが、食堂のおばちゃんによりエスタとアヤの口中に捻じ込まれる。メンテナンスといえばそうかもしれない。他にも風の靴へバッテリーのチャージや清掃、チェックが行われ。武装は残っていたアサルトライフルが、二人には渡された。「もう、無いよりはマシだろう」との事。

 その時、ふとエスタが言い出した。



 「あのさ……って、出来る?」



 皆は顔を見合わせ、しばらく後――頷いた。「もう一度戻るまでには、造っておく」との言葉を聞き、エスタとアヤは再び舞い上がる。雷雲渦巻く、戦場へ。





 戦艦ラメラ―には、悲痛な報告ばかりが入る。分かっていた事だが。



 「出撃した即応部隊、ほぼ全滅! 終末の獣、未だ健在!」

 「終末の獣、エネルギーチャージ開始! 砲撃、来ます!」

 「どっちに来る⁉ しっかり確認しろ!」

 「そんな事言われても! ……あ、戦艦スケイル狙われ――撃沈されました!」

 「お、おのれぇぇえ!」



 見事な程、持たない。とはいえ、たった一隻であれだけ持たせた特務大隊が異常なのだが。だがしかして、ロイアスにも意地はある。他に思いつく手段が無いとも言うが。



 「ええい、砲撃を続けい!」

 「今度はこちらが狙われますが⁉」



 しかして、ロイアスにも意地はある。



 「構うか! 大体がだな――気に食わん! 儂の様なモノが生き延びて、若者が先に死ぬのは、納得いかん! 順番を守れ、不遜だろうが!」

 「……ボケてる?」

 「脳卒中かな」



 とはいえ、悪い人では無いのだ――ロイアスの側近は、それだけは知っている。それだけだが。





 さて――終末の獣の方も終末の獣の方で、困っていた。



 (……奴ラハ何処ダ……姿ガ見エヌ……)



 残存していた即応部隊が戦場に登場した時から、終末の獣は困惑していた。小さきモノの見分けなど、終末の獣は付かない――付けられない。それ故に、あれほど追い掛けたエスタとアヤの姿を見失ってしまっていたのだ。

 何とかあの個体だけは片付けないと――この変身を解く前に。それは、終末の獣をしても焦らせていた事でもある。やはり消費が大きすぎるのだ、この形態。長年かけて黒雲を創り出すのが、基本の人生設計であるが故に。

 そして、周囲を見れば。もう一つ、こちらに砲撃を加えてきている笹船がある。さっきの笹船とは距離を取っていたのか。見逃していたか、とは終末の獣。



 (アノ程度、放ッテ置オイテモ……イヤ、最低限ノ出力デ……)



 失敗には学ばねばならぬ。ここを乗り切れば、時間は沢山ある筈だ。そこで――そう思い、黒雲を消費して、攻撃に回す。形態も相まって、それは正にドラゴンブレスという感じだ。



 (食ラエ……)



 力が集まり――発射しようとして。意識が集中してしまった。そう――警戒しなければならなかったモノが、ずっと警戒していたモノが近づいてきている事に、意識が向けられなかった。

 それは――何と岩。



 「どおっせぇいいい!」



 エスタの元気の良い声が。女の子の出す声じゃない声が。怪力上等、地表に落ちていた一抱え程の大岩を持って、すっ飛んできていた。そして、それを。



 「要はさ、電気がビリビリ来なきゃ――良いんでしょーが!」



 持ったまま、突っ込んでくる! 終末の獣の『目』目掛けて。終末の獣は余りの突拍子の無さに、避けるという思考すら持てず。



 (何――グワァァア⁉)



 終末の獣の意識が、集中が乱れる。折角集めた雷撃が、雲散霧消する。『目』にも、大きめのヒビが入り、終末の獣にも恐怖が芽生えた。



 (貴様……貴様ァァァ‼)



 だが、逃げるエスタに集中してしまうと、どうなるのか。第二陣、アヤの岩石突撃を食らう羽目になるのである。



 「せえ、のっ!」



 ――今度も避けきれず。再び『目』にダメージが入る。終末の獣は驚愕していた。こんな事は――こんな事は。生まれてこの方、初めての事なのだ。



 (コンナ……コンナ、原始的ナ⁉)



 終末の獣は猛る。今度こそ、貴様等を逃しはしない――そう心に誓って。





 その様は、戦艦ラメラ―からも見えていた。



 「……何と……あの終末の獣を……怯ませた……?」



 何なのだ、あの子達は。明らかに他の――義体アヴァターラと性能が違う。あのような性能を、今までの義体が行使した事があっただろうか。その様に考えてしまうのは文官の常であり。そして、報告を聞き逃さないのもそれである。



 〈……こちら北部前線基地、ファス。作業工程修了、何時でも問題はない〉



 その言葉に、我に返る。そして、全部隊にロイアスは号令を出した。「終末の獣を北部前線基地に追い込め、切り札を使う」と。





 ――そう、言われても。



 「言うのは勝手だけどさぁ⁉」

 「……ねぇ⁉」



 またもや、終末の獣と追いかけっこをしているのがエスタ達である。じゃあ北部基地まで逃げれば良いのかな、と思っても。



 「エスタ、間違っても北部基地に攻撃を当てらんない!」

 「……無理難題過ぎない⁉」



 遠距離攻撃を当てた瞬間、当てられた瞬間。北部前線基地は大爆発を起こすだろう。それが効果範囲ならともかく、そうでない場合は――全てが無に帰す。



 「だから、相手の意識をこっちに向けたまま、アイツを吹き飛ばすしかないの!」

 「あああああ、頭がぁぁぁ⁉」



 エスタはどう考えても頭脳労働担当ではない。のだが――エスタが考えなければならない事ではある。そして――実は向いているのだ、とアヤは知っている。



 (……だって、エスタは……)



 そこまで考えて。そして、エスタが何かを思いついた様だった。いや、そうではない。元々、思いついていたのだ。先程、キュイラスクルーにお願いしていたモノが、あったのだから。



 「取ってくる。ちょっとだけ、終末の獣の相手をお願い」

 「あまり持たないよ、早くしてね」



 二人は別れ、一人はキュイラスに、そしてもう一人は。



 「アヤ――推して参ります」



 終末の獣との一騎打ちに、挑む。





 戦艦キュイラスでは、エスタの望むモノが出来上がっていた。



 「戦艦用の絶縁シートを張り合わせた! これなら電気がどれだけあろうが関係ない!」

 「うん、ありがとう!」



 さっき、エスタが注文していたのだ。『戦艦の絶縁シートを再利用できないか』と。それを持ち、エスタは再び上空へ駆け上がる。必死に逃げ回っているアヤを助けに。





 その様は、戦艦ラメラ―からも確認されていた。



 「な、何だ? 何をしようと言うのだ……?」



 ロイアスには最早、驚く事しか出来ない。だが――これだけは、わかる。



 「砲撃を、一時中止。あの者達が何をするのか……見極める必要がある」



 震える手で、ロイアス。それは、恐怖ではない――何かの確信から来る、震えだった。





 「エスタ、早くしてよ!」



 終末の獣の猛攻を必死で避けながら、アヤ。アヤのスパークブレードは雷撃を集めて防御するのには適している――が、それだけだ。攻撃にはどう考えても向かない。黒雲を切り裂く事は出来ても、決定打を打ち込めない。それはアヤも重々承知の上だ。

 となると。ひたすら終末の獣の攻撃をいなし続けるしかないのだ。つまり、今までと何にも変わってない。それでも避け続けられているのは意地か幸運か。



 「わかってる!! 方角はあっち、で――広げてっと!」



 エスタは絶縁シートを思い切り広げて、それをすっぽり被る。これなら、電気はもう怖くない。これでさっきの要領で『目』に取り付き、押していけば良いのだ。

 そして――作戦の致命的欠陥に、エスタはその時になって気が付いた。眼前が暗く――これでは。



 「……見えない」



 そりゃそうでしょうよ、とアヤはつんのめる。誰もが判る話ではある。



「真面目にやってよ!」

「やっててこれなんだよ!」

「タチ悪い!」

「ヴァル……アアア!」



 終末の獣の咆哮、怒りはこの場合だけは正当化されそうでもある。



 「ええいもう、外から誘導するから!」

 「お願いだよ⁉」

 「あーもう!」



 アヤも慣れたもので。終末の獣の背中を北部前線基地に向けさせるように誘導し、そしてエスタ方面に逃げればいい、と直ぐに理解する。後はエスタが押していけば良いのだ。



 「いくよ!」

 「はいさー!」

 「なんでそんな雑魚っぽいのよ⁉」



 とはいえ、そんなやり取りの間も終末の獣の猛攻は止まっていない。エスタとアヤの性能を褒めるべきなのか、悩むところではある。

 アヤはしかし、上手に終末の獣を誘導し。



 「エスタ!」

 「では……エスタ、行きまーす!」



 終末の獣に向かって、エスタは一直線に――なってない。アヤは頭を抱えつつ。



 「ちょい上、上だって! 行き過ぎ、左に少し! そうじゃなくて!」

 「ちょっと誘導、上手くやってよ!」

 「無茶があるでしょ⁉」



 まさかの目隠しスイカ割り状態である。終末の獣が雷撃を物ともせず動き回っているエスタに困惑しているが、しかして終末の獣=アシュタの攻撃方法が雷撃特化だったので、エスタはまだ何ともない。



 「このままじゃ、埒が明かないー!」

 「アヤ、諦めるなー!」

 「誰のせいよ、誰の⁉」



 醜い、余りにも醜い争いである。戦いは常に同レベルのモノで始まるもので。いや、そんな場合じゃない。



 ――仕方ないな。目を貸すよ。



 エスタの脳裏に、再び声が響く。そして、エスタの視界は急速に広がっていく。布越しの世界も、それ以上のモノも。エスタの額が輝きを帯び始める。



 「これなら!」

 「エスタ⁉」



 一気に終末の獣と距離を取り。勢いを付けて、そのまま突っ込んで行く!



 「今度こそ!」



 終末の獣は、はっきりと見える。そして――違うモノも。それは、エスタの心に直接入り込んでくるかの様に、映って見えた。



 (……ねぇ、パパ。それ何?)



 何、これ。エスタがそう言おうとして。



 (これかい? ひょっとしたら、皆を――人類を救う事が出来るかもしれないものさ。人工降雨装置……大昔の神様にあやかって、『ルドラ』と名付けた。良い名前だろう?)

 (へぇ。エドって名前なのに。日本の神様にしないの?)

 (ハハハ、こういうのはフィーリングだからね。さあ、もうお休み――エスタ)



 何、これ。これはオイラの記憶じゃ――ない。



 だが、そのエスタの思惟は。終末の獣の『目』に衝突した事で終わりを迎える。痛みが覚醒を促したのだ。そして――やらなければならない事を。



 「今は――やるべき事を!」



 風の靴を最大出力――エスタが終末の獣を、押し始める!





 「ファス様!! 終末の獣、射程範囲に入ります!」



 それは、ファスにも確認できていた。満足げに頷き、最後の指示を出す。



 「よし、作業員避難開始。総員地下の対ショックルームに避難せよ!」



 北部前線基地を起爆した場合、基地内部は凄まじい衝撃が想定される。それを避ける為に、頑丈な対爆室を地下に作成しておいたのだ。



 「はっ! ……隊長は?」

 「某は残る。見届ける責務がある――見送りは不要だ。後は頼んだ」

 「隊長――初めから?」 

 「某にも意地はある、そういう事だ。早く行け」



 部隊の全員が、一斉に敬礼をした。「隊長、ありがとうございました!」と言って。

 去っていく部下達を見ながら、しかしファスは冷徹に微笑む。



 「それに……これだけ苦労させられたんだ。吠え面の一つも拝まねば、冥途の土産にならんだろうて。なあ――見たいだろう? お前達も」



 爆破スイッチ。それを片手で持ち。ファスはただ見据えていた。終末の獣が、基地上空に来る、その瞬間を。

 そして、その時は――今。思ったよりも小さいな、そんな事を考えながら。



 「ようこそ、終末の獣。そして、さようなら」



 ファスは、何を思ってスイッチを押したのか。その横顔からは、伺い知れない。

 だが、爆発の瞬間――満足げに微笑んでいた。


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