この作品を読んで受けたインパクトを、どう感想として書こうかと、しばし考えてしまいました。それでも感想をコメントに残したいと思ったものですから。いわゆる倦怠期といわれるようなカップルの日曜日が、「僕」の視点から描かれていますが、思うにたぶん、私は「僕」に自然と感情移入して読んでいたので、ミキがテーブルに「だん」と、音を立ててりんごを置いた時に、ビクッとしてしまったのでした。まるで自分がどやされたみたいに。その瞬間、この小説世界がくるっと反転するようで、ドキッとしたのでした。そしてその後、「りんごと寝言」ってタイトルが秀逸だなぁ、と思ったのでした。またも、とりとめのないコメントになってしまいましたが、とてもよかったと感じています。ありがとうございました。
作者からの返信
@sakamonoさん
「しばし考えてしま」ったと言うくらいのインパクトを出せたのは嬉しいです。さらに、考えてでもコメントを書きたいと思って頂いたことがずっと嬉しいです。
「ビクッと」なったとは、すごいことです。そこまでのことが自分の小説で起きた事実に、驚いています。
なかなかしんどい内容の短編なので、「とてもよかった」と言っていただけて、やはり嬉しいです。嬉しいばっか言っていますね。
読んで頂きありがとうございます。
真花
この度は企画ご参加頂きありがとうございます。
交際を始めた最初がたどり着く先がこのお話かと思います。関係が始まって、「僕」とミキの初めてにお互いが楽しさを覚えていく。
最初はそれで良かったはずです。
きっと「僕」が望む未来とミキが望む未来は違うのでしょうね。そのうち叶わぬ未来や夢が二人を永遠に別かつことになるのでしょうね。
「傷を付けたら責任を」
それが何も昂りを起こさない性行為が責任の取り方になりつづかないことを願って。
また機会があればよろしくお願いします。
作者からの返信
ハナビシトモエさん
こちらこそ、企画に参加させて頂きありがとうございます。
二人が望む未来が違って、それが二人を別かつ、まさにそうだと思います。最初には重なっているように見えた二人の未来が、トレーシングペーパーがズレるように分離を始め、元に戻らない分水嶺に乗っかっているのがこの物語の場面ではないかと思います。
「性行為が責任の取り方」にならないことを一緒に願わせて頂きます。
読んで頂きありがとうございます。
真花