第弐話「Emotional theory」

璃楼「此処は何処…?」

璃楼「あっ!夜楼!起きて!起きて!」

夜楼「ううん…」

夜楼「あ…璃楼…」

璃楼「起きた!よかったあ…」

夜楼に抱きつきそうな勢いで安心した。

璃楼「にしても、此処何処だろう?」

夜楼「待って、周りに人がいるよ…」

璃楼「!本当だ!」

夜楼「でも、周りも困惑してるみたい……」

璃楼「そりゃそうだよね…急にこんなとこ来て……って」

璃楼「みんな、私達みたいにこんなところに来たのかな…?」

夜楼「どうだろう…でも、そうじゃなきゃ困惑とかしてないよね?…」

璃楼「確かにね……」

突然、キーンというマイクのハウリングが聞こえたので、私と夜楼は思わず驚いた顔を見合わせた。


周りの人を見る限りも、皆驚いているようだった。


『えー、マいクチぇっク、マいクチぇっク』


という男性か女性かも分からない、かつてテレビで聞いた取材の声のような、変声機をつかっているだろうな、という声だった。


『ミナさん、困惑してイルよウですねェ』


数々の怒声が響き渡る。


『少し、静カにしてくだサイ』


『さァ、楽しいタノシイ「ゲーム」をはじめまショウ。』

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