第271話 あの素晴らしい焼却炉をもう一度
大掃除 冬空けぶらす 焼却炉
養護施設の大掃除。燃えるものはとにかく、肺に。
もとい、肺を悪くするような煙の出るものは、焼かないように。
でもいいさ、灰にできるものなら、焼却炉でくべてしまおう。
日本地図 焼いてしまえば ただの灰
これ、ワタクシの大傑作。
燃えるゴミ 燃やしてしまい ただの灰
こうなるわけね、物理的には。
これで、事業者ゴミの量を減らせる。
「本日は雨のため、焼却炉のゴミ焼は中止します」
中学校の放送で流れる、用務員からのメッセージ。
雨の日は焼却炉に負担がかかるので、焼却は中止。
でも、あの丘の上では構わず火をくべていたっけ。
全く、いろいろな意味で節操のない環境だったな。
ダイオキシンだか何だかわからんけど、
~ 幼稚園中退なのでよくわからん。誰か教えて。~
有害物質が出るらしいで。
少しやそこらなら大したことなさそうだが、
あちこちでそれやられてしまうと、ね。
結局、21世紀になる直前くらいには、
学校から焼却炉は姿を消したみたいですね。
あの丘の上は、どうなのだろうな。
ゴミどもを 焼いて寒気ぞ けぶりたつ
煙立つ 年の晦日の 焼却炉
あの素晴らしい愛をもう一度
間違えた。
あの素晴らしい焼却炉をもう一度
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