第264話 とことん叩け!

 とことん叩け!


とことん、詩作で対手を叩きのめす。

何も今の対手を叩きのめすのではない。

あの当時、自分に立ちはだかった対手を叩きのめすのだ。


 とことん叩け!


あのときの彼は、

自らの職業選択の自由を活用して得た仕事として、

当時の私に対峙した。

その内容云々は、ここでは述べない。

その対応について、私は批判を浴びせているのだけどね。


 とことん叩け!


試作ってのはな、

仲良しこよしのコイシテルアイシテルばっかりじゃねえんだ!

お世辞含みの御礼状コンテストでもねえんだ!


 とことん叩け!


当時、彼は仕事として、当時の私に対峙した。

今私は仕事として、当時の彼に対峙する。

お互いそれは 仕事 = 業務 なのである。

男はテメエのされたことを忘れるなと言われている。

わかった口やお世話になった人などと、

愚にもつかぬゴミ言葉など出すつもりは一切、ない。


 とことん叩け!


私は作家としての仕事で、この業務を遂行しているのだ。

彼は高校生の私に、わかった口を仕事として利いていた。

その返礼を、時空を超えてさし上げようというわけだよ。

合言葉は、ただ一つ。これに尽きる。


 とことん叩け!


とことん叩きのめさない限り、私に未来はないのである。

実は、彼にも。生半可な叩きは、

当時の彼を救うことさえも出来ぬのである。


 とことん叩け!

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