第218話 新型パワーハラスメント
新型パワーハラスメント 略して 新型パワハラ
ツイッターXのあるツイートで、そんな言葉があることを知った。
新型の対義語は言うなら、旧型ハラスメントってことか。
要は、できもしないことや無理なことをやれってことだな。
となれば、その逆が新型。
裏返して、やる気のある者のやる気を削ぐ手法か。
この言葉の存在を知って、あの頃の怒りがふつふつと沸いてきた。
あの理想泥酔者の言動がまさにこれだった!
大学受験に向けて必死になる私に、わかった口を利くこと散々。
寂しい話だと、うすら笑いを浮かべてへらつくこと多数。
感情論・情緒論で心理的に揺さぶるつもりか。
くだらん郷愁論。
家制度のなまかじりを出汁にした、安っぽげな家庭論の吐露。
勉強や大学受験のことなどほとんど話さない。実態は話せないだけ。
つまり能力がないのね。
人間としてよければと言えば万事オッケー免罪符!
いわく、学歴が屁のツッパリにもならんのだとよ。
そんなことを言っておいて、いずれ、
受験にまたも失敗した私にわかった口で慰めるのが夢だったか?
残念だったな、夢破れて。
ケッ!
この者の発案だろうか。
縦割の有象無象の中群れさせる環境。
私はそこからさっさと脱出しようとした。
しかし、そのための知識など与えようともせず、
自立援助と称してか、群れ合いを押し付けてきた。
ときに、しおらしく謝罪ごかしをホザく。
おまえには、何もしてやれていないけど・・・。
いやいや、十分してくれていますよ。
人の人生を軽く見て足を引っ張る言動を!
テメエの与えたその環境が、その何よりの証拠だろうが!
なんとか怒らせまいと、ある程度、懐柔策も取った。
将来コイツにとことんやられたら、自分の給料が飛ぶ。
自分の愛しい家庭が雲散霧消してしまうのはかなわぬ。
そんな恐怖と、彼は闘っていたのだ。
未来のない子どもらしさを押し付けながら。
新型パワーハラスメント?
そんなもん、昭和時代にやられ済や!
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