第214話 神様のUターンラッシュ

 10月は、ある地域を除いて神無月。


神様、特定の場所に出向かれておるらしい。

その地だけは、神在月(かみありづき)。

いやいや、まんだらけ。もとい、神だらけ月。

石を投げては神様にあてる罰当たりはいねえだろな。

あ、そうか、他の地では神様いねえもんだから、

石を投げても神様にはかすりもしねえって。

そう言えば、神も仏もいない地もあったな。

確か、備前の国にある、自由の森ってとこだったっけ。


 ま、ええわ。


そろそろ、神様が出雲の地から戻られる頃。

人間様のほうはわからねえけど、

神様方の多くが、サンライズや、やくも号と新幹線の乗継で、

出雲から地元へお帰りになられる。

ということは、神様の世界のやくも号はUターンラッシュやぞ。

サンライズは、満員御礼。臨時出雲も出ているかな?

福岡方面には臨時急行さんべ、広島には臨時急行ちどり。

出雲市駅はなぜか、出雲今市駅になっていたりして。


 神様のUターンラッシュ、ピークの日やな。

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