第204話 情報無能力者=情報無能

情報弱者=(略して)情弱


昭和末期のあの頃は、情報弱者なんてレベルではなかったな。

どいつもこいつも、情弱なんてええもんじゃなかった。

強いて言うなら、情報無能力者!

略して、情報無能!

これでよかろう。あの連中は。


何もそこまで言ってやらなくてもいいのではと思う、そこの雑魚!

こういう連中、あ、オドレもや。

おまえらのような情報に対して無能な人間を、無能と呼んで何が悪い。

テメエのかじり損ねにも至らぬ寝言に情報価値など、なんもねえ。

情報無能力者は、わしに分かった口をきくな。

いやいや、それ以前の問題として、わしの敷居をまたぐな。

おまえらの相手など、わしの仕事では、ない。


そういう姿勢を見せていると、雑魚どもは、

潮が引くかのように彼の周りから去っていった。

寂しくないのかとか何とか、

頓珍漢な寝言を性懲りなくホザいていた盆暗も、

気安げな言葉を投げつけられなくなった模様。

そして、遠巻きにしながら彼に接触を仕掛ける者も。

だが、もはや気安く彼のもとに行けることなどない。


低能無能、特に情報無能力者とは取引以前に問答もしない。

それが、平穏な生活を維持するための最低条件なのである。

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