第171話 クソババアの効用 3

自分より年長の女性に対して、クソババアと毒づく。


良いことだとは言わぬ。

それを言うなら、むしろ悪いことには違いない。

馬頭なんかして、どうするのさ。

おっと、馬の頭じゃないや。

罵倒 = ののしり倒し 、ね。

し、ね?

死ね?!

詩ね、これは。

えっと~、なんだっけ。

ま、いっか。

こんなのでも、詩なのよね。一応は、ね。


そりゃあんた、相手、ババアなんでしょ。

あんた、その人より若いってことな。

そりゃあ、年寄りのほうが一般的には先にあの世行く罠。

罠なんかなくても、世の常じゃねえか。

キャンディーズのミキちゃんセンターの「わな」

あれ、名曲だぜ(わっはっは)!


でもなぁ・・・。

クソババアと毒づきたくなるという事は、

それだけ、相手の存在を認めているってことになるわな。

存在認める値打ちもない相手に、クソババアとか、言う?

だって、そんなこといちいち指摘する値打ちもないじゃんかよ。

クソババアは、クソババアと言われるだけの値打ちあっての物種よ。

その存在を認める値打ちもない年上の女性に、

クソババア などと言っても、しょうがないやろ。


言われたほうも、言われているうちが華、かもしれねえな。

そんな値打ちもなくなったら、言ってももらえなくなるからね。


おい!

あの頃分かった口をきいてくれたあのバアサン!

名前は名誉のためにここで出したりせえへんけど、どや?

あの世からでもええけど、聞いとるか?!

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