第136話 元銭湯の風呂

1978年のお盆期間。

短期里親で初めて行った家から戻り、またも有象無象の中に。

お盆期間というだけあって、帰省中の職員児童多数。

残っている児童と職員も少なからずいるけどね。


さすがに夏ともなれば、毎日、風呂に入ります。

その風呂は、銭湯機能を持っていました。

残り湯を、地域に開放していたのです。

その地域には、街中ほど銭湯がなかったから、地元は大助かり。


もっとも、その後自家風呂の普及もあり、銭湯は営業停止。

田舎県にくそ文句つけられたのもあったけどな。

かくなる上は、女風呂を物置に。

男風呂だけを自由の森関係者用にして、使っていました。


家庭の風呂にしては、メチャクチャ大きな風呂でした。

そらそうよ。元が、銭湯なのだから。

その銭湯の売上で、自由の森の運営を助けていたわけよ。


さすがに、壁画はなかったぜ。

誰か有名な絵描きさんが寄付を兼ねて書いていてくれたら、

もう少し儲かったかもしれんけど、それはまた別の話。

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