第131話 久しぶりの「我が家」

1978年8月9日。

短期里親でお世話になることとなった方の家で迎えた朝。


久しぶりの「我が家」と言ってもいい場所で迎える、

初めての、朝。


有象無象のどうにもならない環境から、一時的にでも、

非難させなきゃいけない。

あ、非難しても仕方ない、避難です。安全のためだぜ。

罵倒してもしゃあなかろうがな。誤植が洒落になってねえや。


いくらきれいごとを並べても、

しょせんあの地は、かりそめの家もどき。

少なくともあの頃は、そうだった。

今のことは問うておりません。そこは御留意願う。


だけどここは、人の家とはいえ、確かに、家。

典型的な核家族の、家。

それを良くも悪くも肌身で知ることが、

小説化としての基盤を作ってくれたのよ。

ってか!

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