第124話 エアコンを使いたくなければ

昔、昭和から平成の初めごろまで。


エアコン、まして冷房は、ぜいたく品というもの。

生活保護にでもなろうものなら、使うなという指導さえされたとか。

それで熱射病で高齢者が死んだという話も。

連帯責任は無責任。

規定通りの指導をしただけです。

結果としてこうなったのは残念です。

改善に努めます。

今後はそんなことのないように、よりよい福祉を目指して、

云々。

テキトーにホザいて、時が経つのを待っていれば何とかなりました。


そして、平成も過ぎて令和の今。


エアコンをしっかりかけて、水分も補給を!

生活保護受給者には、市町村から注意事項が配られます。

もし、エアコンも使わず電気代も払わず酒でも飲んでいたいというなら?

お願いだから、そういう生活はやめてね。

そこまでしたいなら、生活保護辞退してから、好きにやってください。

そうも言いたくなるよ。変なことされて責任取れと言われても、無理や!


暑さ寒さに負けないぞ

テキトーなゴミ言葉、もとい美辞麗句を田舎新聞に書いてもらって、

悦に入っていた自由の森の当時の園長。明治生まれの元教師。

じいさんの時代は、確かにそれでも良かったろうな。


だが、今やそうはいきません。

エアコンを使わずこの夏を、などとホザいたら、虐待になってしまうで。

ってか、いやマジで。

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