第110話 ひゃくとうばん
警察につなぐ電話番号 110
ひゃくとうばん
と、読みますね。
なんとかひゃくとうばん
そんなネーミングの組織や取組も、世にはあります。
私も現に、そんな取組に関わったことがあります。
一人で抱え込まず、人に相談することによって始まることもあります。
そう、110番は警察だけではないのです。
よく考えてみれば、警察に通報するということは、
犯罪などの発生を他者と情報共有することのきっかけを作ることではないか。
普段から群れることを嫌う人であっても、
人とのつながりの中で生きていることには変わりない。
人とのつながりの大事さを、そういう人ほど実は意識しています。
その逆に、群れて生きていることが常態化している人は、
そのようなつながりを意識しないで日々を過ごしている。
だから、自分かせいぜいその群れ合いの中で完結しようとしてしまう。
なまじ周りに人がいる分、性質が悪い状況まで突き進んでしまいかねない。
そこに意識が回っていなかったのが、あの頃のあの地の大きな問題点であった。
残念だが、それが昭和のあの養護施設の現実であった。
少なくとも自由の森は、そういう場所でした。
残念だが、それが現実でした。
警察の110番通報も、私人の運営する相談機関も、
役割は、本質的には変わらないのです。
あの頃の自由の森は、
子どもたちにとっての110番となる場所足り得ていたのだろうか?
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