第27話 春のサプライズ!

夏と冬、呼ばれていたお宅があった。

短期里親制度によって、家庭というものを知るべく。

或作家は、それによって夏休みと年末年始、

家庭というものを良くも悪くも味わう機会を得た。


彼にとって、

小学生のうちはそれは実にありがたいものだった。

ひとときだけでも、有象無象の集団から離れて、

静かに暮らせる。

ま、相対的に、って嫌いはあるけど、

何より、注がれる愛情というものが半端ではない。

そのことは、確かに彼の人生にとってありがたいものだった。


さらに、春のサプライズ!

最初は春休み中の2泊3日。

後には、4泊5日に。

しかも、学校に行く日を含んでの日程。

確かに、あの頃の彼には必要どころか・・・、

そういうものであった。


これも一種の子どもシェルターみたいなもの。

って、ことかもね。

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